今すぐできる「お金・手続き・物」の終活#9

3日で完了!生前にやっておくべき手続きの終活

3日で完了!生前にやっておくべき手続きの終活

公開日:2023年08月19日

3日で完了!生前にやっておくべき手続きの終活

元気に動ける50代60代のうちから「終活」を始めて、身のまわりや心をスッキリさせる!物・お金・手続きの終活方法を各専門家に伺う特集。今回は「手続きの終活」の実践編です。死後に家族が行う手続きの流れを知って、事前準備をすすめましょう!

教えてくれた人:福田真弓(ふくだ・まゆみ)さん

税理士・ファイナンシャルプランナー。専門は相続や家族カウンセリング。資産税専門の税理士法人勤務を経て、2008年に独立。共著『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』(自由国民社刊)は83万部を超えるベストセラーに。

残された家族のために「自分でしておくこと」

残された家族のために「自分でしておくこと」

亡くなった後、残された家族はすぐに多くの手続きを行わなければなりません。その手続きを少しでも楽にするために“あなたの希望”をしっかり伝え、必要な物の保管場所を明確にしておくことが重要です。

何か書類を取り寄せたりする必要はありません。家族が実際に行う手続きの流れと困るポイントを確認しながら、“もしも”に備えて準備をすすめましょう。

直後の手続き1:葬儀に関する準備

直後の手続き1:葬儀に関する準備

葬儀社や参列者とのやりとりをします。

あなたが病院で亡くなった場合、家族は葬儀社に遺体の搬送を手配し、必要に応じて通夜・葬儀を打ち合わせ、喪主や日時などを決定。併せて親族、関係者に訃報の連絡をします。

家族はここで困る! 

<葬儀に誰を呼んだらいい?斎場や費用はどうしたら?>

葬儀に呼ばなかった人に後から「参列したかった」と言われると、家族は余計な心労を抱えます。悲しみの中、葬儀内容を一から決めるのも負担です。

あなたがしておくこと

  • 訃報の連絡先をまとめる
  • 葬儀の希望があれば理由とともに書いておく
  • 葬儀費用を準備しておく

仲間内で連絡網の中心を担う人だけでも訃報の連絡先に書き残すこと。また葬儀の希望があれば具体的に、「任せる」ならその旨を伝えると家族が迷いません。費用は150万円を目安に、家族にわかる形で残します。

直後の手続き2:役所で行う手続き

直後の手続き2:役所で行う手続き

死亡届の提出など、各種申請を行います。

葬儀の準備と同時並行で行われます。家族は、あなたの臨終に立ち会った医師などから死亡診断書を受け取り、死亡届と火葬許可申請書を提出。各種保険証等の返却も行います。

家族はここで困る!

<手続きに必要な情報や物のありかがわからない!>

死亡届や火葬許可申請書は死後7日以内、介護保険証や健康保険証は14日以内が提出期限です。必要な情報や物の場所が不明だと家族が慌てます。

あなたがしておくこと

  • 現在の本籍地と筆頭者名をわかるようにしておく
  • 介護保険証、健康保険証の置き場所を伝えておく

死亡届に必要な現在の本籍地と筆頭者名はすぐわかるよう書き残します。死亡届と火葬許可申請書は書類がそろえば、提出は葬儀社が代行する場合も。介護保険証と健康保険証は保管場所を家族に伝えます。

財産・契約関係の手続き1:相続に関する手続き

財産・契約関係の手続き1:相続に関する手続き

遺言書や財産の内容、相続人などを確認します。

あなたが遺言書を残した場合、原則的にそれに沿って相続手続きが進められます。遺言書がない場合は、相続人全員で遺産分割協議をし、遺産の分け方を書面にします(遺産分割協議書)。

家族はここで困る!

<必要な書類が揃わない!財産や遺言書はどこ?>

相続手続きには故戸(※)が必要で、転籍が多かった場合取り寄せに苦労します。財産や遺言書が後から見つかると、遺産分割協議がやり直しになることも。

(※)故戸=故人(あなた)の出生時から死亡時までのすべての戸籍謄本

あなたがしておくこと

  • 出生時からの本籍地と筆頭者名をまとめておく
  • 遺言書の有無を知らせておく
  • 財産を整理しておく

あなたの死後すぐに管轄の自治体から故戸を取り寄せられるよう、過去の本籍地と筆頭者名の履歴を残しましょう。遺言書の有無や場所と併せて、「家族も私も安心シート」に書き込めます。

https://halmek.co.jp/member-pdf/endingsheet.pdf

財産・契約関係の手続き2:名義変更・解約

財産・契約関係の手続き2:名義変更・解約

相続財産の名義を変え不要な契約を見直します。

あなたから相続人へ、不動産や車など相続財産の名義変更を行います(不動産の名義変更は2024年度から義務化)。生前使っていた金融口座や公共料金、各種サービスの解約も必要になります。

家族はここで困る!

<サービスの契約先が不明で支払いが発生!>

インターネットや定期宅配サービスなど、解約せずにいると利用料が発生してしまいます。支払いに使うクレジットカードを止めても後から未払金を請求されることも。

あなたがしておくこと

今回紹介した「相続に関する手続き」までが済んでいれば、名義変更・解約の準備は特に必要ありません。

これで「手続き編」は完了です!

取材・文=新井理紗(ハルメク編集部) イラストレーション=山村真代
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年9月号を再編集し、掲載しています。


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