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- 4週間でスッキリ!お金・手続き・物の三大終活
元気なうちに身のまわりも心もスッキリさせる「終活」。でも気が進まない…と感じている方も多いよう。そこで4週間でできる「物・お金・手続き」の終活を全10回で、各専門家に伺います。まずは、ハルメク式終活プログラムについてです。
教えてくれたのは、武藤頼胡(むとう・よりこ)さん
一般社団法人 終活カウンセラー協会代表理事。一般社団法人日本相続コンサルティング協会理事。「終活」という考えを普及すべく、セミナーの講師、テレビ、新聞、雑誌などで活躍。
終活の大部分は4週間で終わる!
終活を元気なうちに終えたいと思いつつ、何となく先延ばしにしている方も多いのではないでしょうか?
「終活はあれこれ手をつけたらきりがありません。『物、お金、手続き』に絞り、最低限すべきことを“片付け”ましょう。どの順番で進めるかも、挫折を防ぐポイントです」と話すのは、終活の専門家・武藤頼胡(むとう・よりこ)さん。「終活をする目的」を明確に持つことも大切だと言います。
「『家族に迷惑をかけないため』というのも一つです。ピンとこない方は、『今後の生活をより快適にするため』と考えてみては。例えば物を片付ければ、家での転倒や災害時のリスクを軽減でき、物の置き場所も把握しやすくなり、年齢を重ねる上での暮らしやすさを高めてくれます」と武藤さん。手を付けやすい“はじめの一歩”から丁寧に丁寧に、始めていきましょう。
ハルメク式終活1:物の片付け
【目安】約2週間
まずは気になる物を片付けて、弾みをつける
身のまわりがスッキリして、成果を実感しやすいため、まずは目の前の「物の片付け」から始めるとモチベーションが上がります。特に「思い入れのある物」を取捨選択し整理することで、自分にとって大切な人や物が明確になり、この後の終活に弾みがつきます。
ハルメク式終活2:お金
【目安】約1週間
終活の本丸、資産整理に取り組む
勢いがついたら、放っておくと家族に最も負担をかける「お金の終活」に取りかかります。とはいえすることは「どこにいくらあるかをわかるようにしておく」だけとシンプル。使っていないカードや定額サービスなども明確になり、無駄な出費のカットにも。
ハルメク式終活3:手続き
【目安】約3日間
最後に、自分の死後に家族が行う手続きの準備をしましょう。物やお金の情報が整理されていれば、事前に準備するのは戸籍情報などごくわずか。書類だけでなく、葬儀や財産の分け方など「自分の希望」をしっかり引き継ぐことが、家族の助けになります。
さらに、スマホやパソコンの中身を終活する方法もご紹介します。元気なうちに少しずつ、ぜひ「物の片付け」から始めてみてください。
取材・文=野田有香、新井理紗(ともにハルメク編集部) イラストレーション=山村真代
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年9月号を再編集し、掲載しています。
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