お金の終活に読者もトライ!「口座解約しなきゃ…」
2024.09.252023年11月12日
今すぐできる「お金・手続き・物」の終活#5
無駄な出費もなくなる「お金の終活」確認すべき4工程
50代60代のうちに始めておきたい「終活」。面倒だと感じていても、これなら始める気になれます!「物・お金・手続き」の終活方法(全10回)の、お金編を2回に分けてご紹介。今回は、効率のいいお金の終活についてFPの橋本秋人さんに教わります。
教えてくれた人:橋本秋人(はしもと・あきと)さん
1961(昭和36)年生まれ。FPオフィス ノーサイド代表。大学卒業後、住宅メーカーに入社し、30年以上相続支援・不動産活用の実務に携わった後、ファイナンシャルプランナーとして独立。終活アドバイザーの資格も持ち、セミナー、コンサルティング、相談を中心に活動。
【お金の終活】はじめの一歩:紙とペンを用意する
放っておくと、死後に家族に最も負担をかけるのが、お金のこと。遺族は、相続手続きのために期限に追われながら、資産のすべてを把握する必要があるからです。通帳やカードがあるものだけでなく、インターネットバンキングや証券口座、暗号資産などインターネットで管理している資産も、何かしらの形で伝えられるようにしておきましょう。
まずは、今わかっていることをザッとメモに書き出すことから始めます。紙はコピー用紙でもチラシの裏でもOK。書きやすいペンも用意できたら、お金の終活、スタートです。
「いくら」よりも「どこに」お金があるかを把握
効率よくお金の終活を進める方法は、資産全体を把握し、不要なものは整理した後、お金のありかを記録しておくこと。
「大雑把でいいので、思いつくお金のありかを紙に書き出しましょう。一見面倒に感じますが、要不要が明確にわかり、忘れていた資産も思い出せます。資料をかき集めるより手っ取り早く片付くはずです」と、ファイナンシャルプランナーの橋本秋人さん。
全体が把握できたら、目的別にお金を分類し、不要な口座やクレジットカードは順次解約を。スリム化した後に記録を残せば完了です。「記録は“いくら”より“どこに”を重視。家族が手続きを進める手掛かりになります」...