今すぐできる「お金・手続き・物」の終活#3
【終活片付け】2週間で終える4ステップ&ルール
【終活片付け】2週間で終える4ステップ&ルール
更新日:2023年11月26日
公開日:2023年08月19日
教えてくれた人:小野めぐみ(おの・めぐみ)さん
1962(昭和37)年、東京都生まれ。思い出編集室エグゼクティブプロデューサー。銀行、出版社勤務を経て、思い出フォトブックなどの制作を手掛ける株式会社小瑠璃舎を起業。著書に「50代から味わえる!最高のご褒美『人生で一番素敵な片づけ』」(三笠書房刊)がある。
終活片付けのコツ!まずは「思い入れのある物」に絞る

「終活の物の片付けは、家中すべてに取り組もうとしてもなかなか終わりません。まずは、思い入れのある物に絞って取り組むのが実は効果的。スペースも心も整理される上、自分と家族に一番悔いが残らない方法です」と話すのは、思い出編集室エグゼクティブプロデューサーの小野めぐみさん。
小野さんは「4つの手順」を提案しています。手順通りに思い入れのある物と向き合うと、大変だと思っていた片付けが、不思議と楽しくなるそう。
「あんなこともあった、こんな人と会ったと幸せを感じられるのが、この片付けの醍醐味。私自身、一生の宝物として残した物や、物量的に残せずに撮影して思い出だけ残した写真を、落ち込んだときに見返して力をもらっています。この先の人生を楽しく過ごすためにも始めませんか」と小野さんは話します。
片付けの最大の敵!4大「執着心」 を手放すコツ
「片付け」と言っても、捨てることが苦手でなかなか物を減らせない方もいいのではないでしょうか?しかし「捨てられない」のは物の片付けの最大の敵!
まずは、捨てられない理由を考えて、「執着心」を手放す考え方を小野さんが教えます!
執着心1:高いお金を出して買ったのに……
それを買った瞬間の幸せと考える
旅行は手元に何も残りませんが、支払った旅行代金をもったいないとは思わないですよね?物も一緒です。買うときのワクワク感、使っているときの喜びにお金を使ったと考えてみましょう。
執着心2:もう二度と手に入らないかも……
ネットの時代。また買えばいいと気楽に構える
インターネット時代の今、市販品なら、もう二度と買えない物はほとんどありません。メルカリなどで探すとだいたい見つかります。「必要なら、また買えばいい」と柔軟に考えると手放しやすいですよ。
執着心3:情にほだされ、捨てられない……
整理してくれる残された人の顔を思い浮かべる
大切な人からもらった物は、くれた人の気持ちを思うと手放しづらいもの。でもその優しさは、物を残される人に向けてみて。整理してくれる人の顔を思い浮かべてみましょう。
執着心4:この先、必要になるかも……
ここ数年で何度使ったかを振り返る
「いずれ使う物かも」「また見る写真かも」が理由なら、この3年で何度使ったか思い返してみましょう。しまったままにしていたなら、処分するか、コンパクトにして残しましょう。
執着心を捨てたら、いよいよ小野さんが提案する終活片付けの「4つの手順」です。やってみましょう!
片付け手順1:〇〇を決めて取り組む
まず、取り組む場所を1か所決めます。写真アルバムのある場所など、思い入れのある物をしまっている場所を1つだけ絞って、片付け始めましょう。「片付いたスッキリ感と思い出との再会を味わうと、他の場所もやる気が出ます」と小野さん。
まずは、棚1つから始める

できるだけ範囲を狭めて、棚1つから始めるのがおすすめ。「最初は大変に感じても、思い出と再会すると、徐々に楽しくなってきますよ」と小野さん。
夫婦で足並みを揃えなくてもいい
夫婦のどちらかが片付けが苦手ということもありますが、無理に足並みを揃えず、自分の物に取り組み、スッキリしましょう。
片付け手順2:4つの箱に分類する
これから使う物は「日用品」、もらい手がありそうな物は「ゆずる」、不要な物は「処分」、ずっと手元に置いておきたい物は「一生残す」の箱に分類します。
「ゆずる」に入れた物は友人などもらい手を探します。迷うときは、「4大執着心を手放す考え方のコツ」を参考に。
「日用品」「ゆずる」「処分」「一生残す」に分ける

「一生残す」の箱に入れる物の基準は、「棺に入れたいほどの物かどうか」。究極の基準なので、驚くほど決断しやすくなります。
「一生残す」物は、目に見え、使える形に変える

小野さんは、七五三のときに着たきものを額縁に入れてコンパクトにし、お正月に飾ったりして楽しんでいます。
片付け手順3:思い出の物(一生残す物)は質より量!
「一生残す」に分類した思い入れのある物は、そのまま残してもOK。量が多ければ、スマホで写真に撮って手放すなど、数を減らしていきます。「写真に撮れば思い出を見返せる。そう思えると、手放す決心がつきます」と小野さん。
捨てにくい物は写真に撮って思い出を残す

おひなさまや、家族からもらった物など、手放しにくいものは、写真に撮って残せば、いつでも見返すことができます。

片付け手順4:自分で処分できない物にはひと言残す
「一生残す」以外に分類した物で自分で処分できない物や、どうしても捨てられない物は、「すべて処分してOKです」など希望を書き残します。
誰かに物を引き継ぎたいときは、「家族も私も安心シート」などに希望を書き残しましょう。「書き残すことは、残された家族への最後の思いやりです」と小野さん。
ひと言残すのは、家族への思いやり

たとえ大量に物が残ったとしても、本人が希望をひと言書いておくだけで、家族の心は救われ、手放しやすくなります。
終活の片付けは、これで完了!
次回は、読者が実際に、小野さんのレクチャーを受けながらこの4ステップで「物の片付け」を実践します!
取材・文=野田有香、井口桂介(ともにハルメク編集部) 撮影=元木みゆき イラストレーション=山村真代
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年9月号を再編集し、掲載しています。




