読めそうで読めない! 難読漢字で脳トレ

【難読漢字】じつに…だけじゃない「実に」の読み方

公開日:2020.10.31

更新日:2022.04.12

「実に」は何と読むかわかりますか? 難読漢字で脳トレにトライ!今回は実りの秋に、「実」という漢字に注目してみました。「じつに」ではない「実に」の読み方が2種類。そして「み」ではない「実」の読み方も!

【実に】「じつに」ではない読み方がある……?

最初にご紹介するのはこちら。

「実に」

実に

一般的には「じつに」という読みで使われることが多いのですが、他にも読み方が。

『広辞苑』では

まことに。いかにもそのように

現に。実際に。

という意味になっています。

正解は……

「げに」

げに

「現に(げんに)」の音が変化したとも言われ、肯定するとき、強調するときなどに使われる言葉です。「実に実に」とさらに強調することも。もっともだという意味で、「実に実にし」という使い方もあります。

 

【実しやか】いかにも本当らしく言うさま

続いてはこちらの読み方。

「実しやか」

実しやか

正解は……

「まことしやか」

まことしやか

「実に」は「じつに」「げに」の他に「まことに」とも読みます。「まことに」に当てはめられる漢字は多数あり、他にも「真に」「誠に」「寔に」「洵に」などがあります。

 

 

【実】「まさしくその身」「実体」「正体」

最後はちょっと難しいですが、一字の場合。

「実」

実

「み」ではない読み方があるのですが、ご存じでしょうか?

『広辞苑』によると

まさしくその身

といった意味になっています。

正解はこちら!

「むざね」

むざね

「身(む)実(さね)」からきているとも言われ、実体、正体、といった意味で使われることもあるようです。


「実」は、一字で他にも複数の読み方と意味があります。

「実」(さね)は、果実の中心にある固い所、板をはぎ合わせるために片方の板の接合側面に作る細長い突起、根本の物、モノの中心部分という意味。

「実」(じつ)は、内容、中身、本当という意味です。

そして「実」なら果実そのものを指しますね。今回は、「実」という漢字に触れてみました。

文=古田綾子 編集=鳥居 史(ハルメクWEB)


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