ガマンしないで更年期太りと脂質異常症を克服!

【体験談】推し活で10kg減!52歳女性のK-POP式ダイエット実録

【体験談】推し活で10kg減!52歳女性のK-POP式ダイエット実録

更新日:2025年10月19日

公開日:2025年10月18日

【体験談】推し活で10kg減!52歳女性のK-POP式ダイエット実録

運動嫌い&ストレスで過食気味だった50代女性が、韓流アイドルに出会い、推し活で大変身。我慢も無理もストレスもなく、半年で-10kg、健康診断の数値も改善。K-POP式ダイエットのコツを紹介します。

更年期太りで+7kg、鏡を見るのもつらかった

だんだん体重計に乗るのも嫌になり、マックス体重はわかりません…(polkadot / PIXTA)

「また今日もお菓子をつまんでしまった……」

会社から帰ってきて、夕食を作る気力もなく、ポテチやチョコでお腹を満たしながらパソコンに向かい、気づけば深夜。体は重く、気持ちも沈んで、眠りにつく。

そんな日々を過ごすうちに、いつの間にかベスト体重より7kg増加。鏡に映る自分を見るたび「このままではマズイ……」と思い、50代に入って代謝もホルモンバランスも変わってきたのだとわかっていても、なかなか努力する気持ちには火がつきませんでした。

さらに、健康診断では、なんと「脂質異常症・要治療」となってしまったのです。思わず目をそらしてスルーしてしまい、翌年の健康診断では女医に「治療に来ないなんて死ぬ気ですか?」ときつく叱られる始末。

でも、それでも――、わかっていてもダイエットは三日坊主。ウォーキングも、筋トレも、食事制限も「つらい」と思った瞬間にやめてしまう。「このまま太って不健康になったら、私はどうなってしまうんだろう」そんな不安が募りながらも、ただ漫然と日々が過ぎていきました。

52歳、生まれて初めての「推し」に出会って

 今も食材の買い出し、推しのセンイル(誕生日)のデコレーションを見に通う新大久保(Ryuji / PIXTA)

転機は突然やってきました。

コロナ禍で家にこもりがちだったある日、テレビで流れていたのがK-POPアイドルのオーディション番組。

必死に練習に打ち込み、時に衝突しながらも、仲間と支え合い、自分に向き合い、一生懸命に挑戦する10代、20代の練習生たちの姿がまぶしくて。ただでさえ美しい子たちが、ダンスや歌のレッスンだけでなく、アイドルになるためにさらに自分を律し、食事制限や体づくりをしている。

「え、あんなに美しいのに、そこまで努力するの?」

その姿に胸を打たれました。

気付けば、BTS、TWICEにどっぷりハマり、動画を追いかける毎日。

そこで気になり始めたのが、彼ら彼女らがよく口にする「自己管理」という言葉。それは、「ストイック」なだけではなく「プロ意識」からくる努力と愛の行動だと気づき、さらに胸が熱くなりました。

アイドルも同じ人間。何もせずにキレイなわけではないんですよね。なのに、ちょっと太れば「プロ意識がない」、痩せすぎたら「美しくない」……SNS上には好き勝手な声があふれています。

でも、彼ら彼女らはそんな心無いメッセージに対して「体を絞った方が衣装をキレイに着こなして、よりよいパフォーマンスをファンのみなさんに見せたいから、自己管理をがんばります」なんて真摯な顔で言ってくれるんです。

10代とは思えぬ思考に尊敬。あまりの尊さに失神。ファンになれた幸せが爆発します。

「推しに近づきたい。推しと一緒にがんばりたい」――そう思った瞬間から、ダイエットは義務ではなく“推し活”に変わっていきました。

K-POP式ダイエットを実践!私が真似した6つの習慣

私が実践したのは、推したちが語っていたこと、動画で見せていたことをヒントに、自分の生活に落とし込んだ、以下の6つの方法です。

トゥペギ(韓国鍋)は新大久保の韓国広場で購入。ソルロンタンの素も手軽でおいしいので愛用中(kyotubo / PIXTA)

1.夜食をやめる「16時間断

まずは悪習慣になっていた夜食をやめることからスタート。食事は1日2回、11時にブランチ(好きなものをしっかり食べる)、19時までに夕食(軽め&炭水化物抜き)を済ませ、それ以降は絶対に食べないルールにしました。

最初の1か月は正直、地獄でした。夜中にお腹が鳴って眠れず「無理!」と何度思ったことか。でも続けるうちに体が慣れ、徐々に夜食べない方が胃腸が軽く、眠りも深くなっていきました。

ちなみに、夜は具沢山スープでお腹を満たすのがコツ。新大久保の韓国食材スーパーで買ったトゥペギで韓国気分を盛り上げると心の満足度もアップします。どうしてもお腹が空いたときは、アーモンドを数粒。「今頃きっと、テテもモモも耐えているはず……」と勝手にイメトレしてました(笑)。

2.小麦を減らして玄米中心に

動画配信で、アイドルたちがしきりに「太る」「肌荒れする」「明日撮影でむくんじゃいけないから食べない」と言っている小麦。完全にやめるのは無理でしたが、減らす意識を持つことに。

外食ではパスタやラーメンを避けて定食を選び、焼き菓子も控えるように。家では玄米を炊いて食べました。

意識してみると、いかに外食には小麦があふれていることか。自然と自炊が増え、食費もダウン。もちもちしたものが食べたくなったら、米粉のトッポギを買って調理していました。

焼き芋はふかし芋より糖分もカロリーも高いので1本を小分けにして4~5日で食べるペースに(kuro3 / PIXTA)

3.さつまいも&リンゴで甘い欲求を満たす

女性アイドルのほとんどが食べているのがこれ。コグマ(さつまいも)ダイエットなどと言われたりもしています。たしかに「これがなかったら続かなかった」と断言できるほどの救世主でした。

生理前などストレスにあらがえない日はスーパーの焼き芋でカバー。しっとり甘くて腹持ちがよく、ケーキより満足感があります。つい食べすぎた翌日は、リンゴを丸ごと1個を食事に置き換えてリセット。

これぞ「自己管理」!と自分をほどよく甘やかす習慣が身につきました。

4.水をこまめに&大量に飲む

冷たい飲み物は飲まない、をできるだけ意識。そして、コーヒーとお茶ばかりだった生活を改め、白湯の比率を増やしました。

朝はレモン白湯で体を目覚めさせるようにすると、午前中の空腹感が和らぎ、お通じも改善!

この姿勢なら、しんどいプランクも耐えられる。1曲で30秒を3回くらいが最初はおすすめ(KY / PIXTA)

5.筋トレの中でもプランク+ストレッチ

運動嫌いだった私が続けられたのは、推しのおかげ。TWICEのモモがやっているプランク&縦11字ラインがかっこよすぎて、やり始めました。

最初30秒で倒れ込んだプランクですが、1か月ほど「毎日30秒を3回だけ」続けていると慣れてきて、最終的には1回2分まで耐えられるように。ポイントは目の前にスマホやPCを置き、推しのMVやYouTube番組を流しながらがんばること。ツラさがまぎれ、幸せタイムに変わります(笑)。

夜、お風呂の前に「3回だけやる」と決めて習慣に。かなり疲れるので、それも夜ぐっすり眠れるようになった理由かもしれません。

6.爆音ウォーキング(30分)

そして夜のウォーキング。「ストレス解消=食べる」だった私が、推しの曲を爆音で聴きながら近所の緑道を歩く30分に切り替えました。BTSの曲をメドレーにして「ON」や「DNA」で盛り上がり、「Answer:Love Myself」や「Spring Day」でジーンとして、ハートも激しく運動。

歌いながら歩いているので、近所の人には怪しい人に見えたかもしれませんが(笑)、でも、その幸福感は想像以上。ストレスが減り、自然と「食で解消」する必要がなくなりました。

52歳女性、3か月で-5kg&健康診断の数値も改善!

最初に変化を感じたのが太もも。5㎏減以降はフェイスラインが明らかにスッキリし始めました(konami / PIXTA)

そんなふうに「推し活」に励むようになって3か月後、お風呂でふと太ももを見て「あれ?なんか細くなった?」と気付きました。

体重計に乗ってみると「-5kg」。半年後には「-10kg」に!

さらに

  • 胃腸が軽くなり、夜ぐっすり眠れるように
  • 間食や外食が減り、自然と健康的な習慣が定着
  • ときめきホルモンが出て、ストレスが減った

あまりにするすると痩せていったため、会社では「急に痩せたけど大丈夫?」と心配されるほど。でも体調はすこぶる良好。こんなに我慢せず痩せられたのは生まれて初めてでした。

さらに1年後の健康診断。2年前に「F=要治療」だった脂質異常症の数値が、なんとB=経過観察にまで改善。医師から「よくがんばりましたね」と褒められ、看護師さんたちは「何をしたの?」と質問攻めに(笑)。体重が減ったこと以上に、「見た目だけでなく、体の中から健康になれた」ことがうれしかった。

「やればできる」「まだまだ私は変われる」と自分に自信がつきました。

ダイエット成功後に訪れた、予想外の3つの変化

自然とコンビニ通いと外食が減り、八百屋さんに行く頻度が増えました(Sunrising / PIXTA)

推し活ダイエットを始めて1年。体型だけでなく、内面や生活習慣にも予想外の変化がありました。

変化1:食生活へ対しての意識が高くなった

最初の頃は正直、食事制限がきついと思う日もありましたが「推しもがんばってるなら私もやらなきゃ」と自分を奮い立たせていました。

けれど、だんだん体が慣れてくると、食事に対する意識そのものが変化しました。

以前は、

  • 忙しいと「とりあえずながら食べ」で早食い
  • イライラすると「夜中のやけ食い」
  • 疲れたら「ついつい糖質&脂質まみれの外食」

そんな習慣ばかり。

でも今は、1日2食の食事で「どうたんぱく質と野菜をとり、満足感を得るか」を考えるように。自然と週5日は自炊になり、キッチンに立つ時間が楽しい習慣に変わりました。

変化2:体を動かすことへの抵抗感がなくなった

運動嫌いだった私が、今では「体を動かさないと気持ち悪い」と思うほどに。

以前は、

  • 休日はベッドでゴロゴロ、だらだら食い
  • 移動はエスカレーターかエレベーター
  • 少し歩くだけでも面倒、疲れる

そんな生活だったのに、今は「こまめに動く」がクセになりました。プランクやストレッチで体幹が鍛えられ、猫背や反り腰が改善した実感も。背筋がすっと伸びただけで、印象が全く違って見えるのには驚きました。

変化3:ユニクロの服が“いい感じ”に見える喜び

一番の発見は、痩せるだけで服の着こなしが様になること。以前と同じユニクロの服でも、シルエットが違うだけで「なんかおしゃれ」に見えるのです。

そして、心にも変化が。「着ぶくれするから」と避けていた白いパンツに挑戦してみたくなりました。もちろん、推しの空港コーデの白パン姿がすごく素敵だったからという影響もありますが(笑)。

おしゃれを楽しみたい気持ちが戻ってきたのは、体型以上に大きな変化でした。

「推し活ダイエット」は50代女性の味方

50代になると、代謝が落ちて痩せにくいのは事実。さらにストレスや更年期の不調で、過食や運動不足になりやすい年代でもあります。

でも、推しがいると「やりたい理由」ができる。ダイエットは苦行でも我慢でもなく、「推しと一緒に歩む毎日」。

50代、これまでのような無理やガマンはもう、目いっぱいしてお腹いっぱい。そんな私にとって「推し活ダイエット」は、ポジティブな自分を手に入れる夢のようなチャレンジでした。

 

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

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