バブル崩壊でも生き残った温泉と絶景

絶景露天風呂|ほったらかし温泉(山梨・山梨市)

門田 美由紀
2018/10/30 2

“ほったらかし”という名の通り、手作り感満載のプレハブと木材で建てられた小屋が点在する「ほったらかし温泉」は、野性味溢れる雰囲気と富士山と甲府盆地が一望できる絶景を求めて、マイカーのみならずバスツアー客も訪れる大人気日帰り温泉スポットです。

ほったらかしの湯
【目次】
  1. なぜほったらかしに? その理由は「バブルの崩壊」
  2. 食事が絶品。温玉揚げと伝説のカレーは食べなきゃ損!
  3. あっちの湯、こっちの湯。異なる源泉を持つ美肌の湯
  4. ほったらかし温泉への行き方(交通アクセス)

なぜほったらかしに? その理由は「バブルの崩壊」

絶景だ!と噂が広がり大人気となった「ほったらかし温泉」(こっちの湯)

1999年から温泉施設としての営業を開始したほったらかし温泉の歴史は、1995年高齢者施設建設のために温泉を掘り当てたことから始まるそうです。しかし当時はバブル崩壊期で、高齢者施設建設計画は流れてしまい、湧き出た温泉だけが残ることに。結果、特別な施設は作らずにそのまま“ほったらかし”にされた温泉は、天然の露天風呂として地元の人に愛されるようになります。いつしかほったらかし温泉と呼ばれるようになり、絶景露天風呂は口コミで評判を呼び利用客も増えていったため、ほったらかしにしておくわけにはいかなくなったのです。

設備はお世辞にもいいとは言えないけれど、これがこの温泉の持ち味

温泉施設としての最小限の設備だけを整え、温泉湧出から4年後には有料温泉施設としてオープンする運びとなりました。こんな由来を知ったうえで浸かる温泉は、ひと味違うかもしれません。

中央自動車道勝沼インターチェンジ、もしくは一宮・御坂インターチェンジから車で30分ほど。山の頂上にある「ほったらかし温泉」に到着すると、まず最初にこの看板が出迎えます。柵や塀など一切ない砂利が敷かれた施設の中には、ログハウス、山小屋などが全部で7棟あり、それぞれ休憩所、みやげ物店、食堂、温泉に分かれています。奥まで足を踏み入れると、甲府盆地を見下ろし、天気のいい日には富士山を望む素晴らしい景色に、あちらこちらから「わ~!!」と歓声が上がっています。

食事が絶品。温玉揚げと伝説のカレーは食べなきゃ損!

値段は130円だけど味は200円以上といわれる『温玉揚げ』
温泉に入る前に、絶景を眺めながら軽食スタンド「桃太郎」の名物『温玉揚げ』(130円)をベンチでいただきました。衣に塩味がきいていて黄身はとろ~り半熟で、美味!
 
実はもう1軒の食堂、気まぐれ屋のほったらかし温泉新名物『伝説のカレー』を楽しみにしていたのですが、私が訪れた日は平日だったのでクローズド……。土・日・祝日の12時~具材がなくなるまで営業しているそうです。カレーの種類は豚、鶏がそれぞれ1,000円、両方のせ(豚・鶏)が1,500円の3種類。大きな骨付きチキンはスプーンでほぐれる柔らかさと評判だったので、残念(泣)。
 
売り切れ御免の『伝説のカレー』は平日は食べられないのでご注意を

あっちの湯、こっちの湯。異なる源泉を持つ美肌の湯

運がよければ、雲海と朝焼けが同時に楽しめる(あっちの湯)

ほったらかし温泉は、「あっちの湯」と「こっちの湯」の2つの温泉があり、それぞれ源泉も違います。まず「こっちの湯」の2倍の広さがある「あっちの湯」から入浴しました。

「あっちの湯」は、水素イオン濃度ph10.1の強アルカリ性のアルカリ性単純温泉という泉質です。単純温泉と聞くと成分が単純なの!? と思うかもしれませんが、そういう意味ではなく、含有成分の量が一定値に達していない温泉のことです。規定値をクリアしていないなら効き目がないの? とさらに疑問に思うかもしれませんが、逆に成分が薄く刺激が少ないので、肌には優しく敏感肌の方や老人や赤ちゃんでも安心して入れます。すべすべ肌に導くやわらかいお湯は、湯あたりするから温泉は苦手という方にもぜひおすすめしたい温泉です。

「こっちの湯」はph9.6と水素イオン濃度が多少違うだけで、アルカリ性単純温泉に変わりはありません。あっちの湯もこっちの湯も露天風呂には屋根もひさしも無く、岩で囲まれているだけなので抜群の開放感は味わえますが、天気のいい日は完璧に日に焼けます(汗)。


訪れた日はお天気に恵まれていたので、肩にはタオルをかけ頭には雨の日用の蓑笠を被り、ちょっぴり妙な姿での入浴となりましたが、あっちの湯には萩の花とすすきが、こっちの湯はコスモスが満開で露天風呂に彩りを添えてくれて、より気分も上がりました。洗い場も広々していましたが、ドライヤーの数は少ないので、髪を洗うのはお薦めできないかもしれません。この温泉のもう1つの特徴は、日の出1時間前からオープンしていること。毎年元旦には多くの初日の出ファンが訪れることでも知られています。

ほったらかし温泉への行き方(交通アクセス)

ほったらかし温泉は夜景も最高!(あっちの湯)

露天風呂、内湯、洗い場、脱衣場と、最低限の設備のみのほったらかし温泉は、とにもかくにも露天風呂からの絶景を堪能するための温泉といっても、過言ではありません。

ほったらかし温泉
住所:〒405-0036 山梨県山梨市矢坪1669-18
電話:0553-23-1526
営業:年中無休・日の出1時間前~22時
入浴料:大人800円 小人400円(1風呂)
交通:電車利用 JR中央本線山梨市駅下車、タクシーで10分
   車利用 中央自動車道勝沼I.C、または一宮・御坂I.Cより約25分

門田 美由紀

ライター歴14年、女性誌を中心に温泉記事を始め、健康美容、食の記事など多数執筆。メイクセミナー、ランニングイベントなど、美容・スポーツイベントを手掛ける。温泉ソムリエ。

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