ゆがみを正して骨盤底筋をゆるませない!根本リセット法
ゆがみを正して骨盤底筋をゆるませない!根本リセット法
更新日:2025年01月10日
公開日:2024年12月23日
教えてくれた人:田舎中真由美(たやなか・まゆみ)さん

信州大学医療技術短期大学部理学療法学科卒業。日本初の大学病院内の保険外リハビリ・コンディショニング施設、フィジオセンター・センター長を務め、1万5000人以上の腰や骨盤まわりの痛み、尿もれ、姿勢のゆがみなどを改善した。
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骨盤底筋と胸のゆがみとの関係は?
骨盤底筋と胸のゆがみとは、どんな関係があるのでしょう。
「例えば長時間座っていると、猫背になり胸が縮こまります。するとみぞおちの奥にある横隔膜がうまく働かなくなり、内臓も下方向に圧迫されるため、骨盤底筋に過剰な負荷がかかります。実際に胸椎がゆがんで背中が丸い状態(胸椎後弯)の人は、骨盤臓器脱のリスクが高いという研究結果もあります。胸をしっかり伸ばしてゆがみを正すことが、骨盤底筋を守る上で重要なのです」と話すのは、理学療法士で骨盤底筋の働きに詳しい田舎中真由美さん。
またそれには“呼吸”を使ったストレッチが有効だと言います。
「胸の筋肉を伸ばしつつ、肋骨を押し広げる意識で深く呼吸をします。すると胸の筋肉を内側からも伸ばすことができ、根本からゆがみをリセットすることにつながります」
呼吸を使って体の内側から胸を開くのがポイント!

胸を開いて大胸筋など外側の筋肉(表層筋)を伸ばしつつ、「呼吸」で胸を広げて横隔膜などの深層筋を使い、体の内側からも伸ばすのが大切です。
まずはセルフチェック!胸のゆがみの方向を確認
胸のストレッチをする前に、まず胸のゆがみの方向を確認してから取り組みましょう。

いすに浅く腰かけ、左右の手で反対側の二の腕を軽くつかみ、両腕を胸の前でクロスさせます。

おへそを正面に向けたまま、息を吐きながら、ウエストからできるだけ上体を右側にひねる。

同じように、左側にひねる。無理に顔は後ろへ向けないこと。腰が痛い方などは無理をしないで。
向きやすい方向がありましたか?
右側に向きやすい方は右側の胸、左側に向きやすい方は左側の胸がゆがんでいる可能性大。次の2つの動きを行いましょう。左右差がない方は、「胸パカ」だけでもOK。
胸伸ばしで左右差をリセット

- 肋骨が広がっていくのを意識
- みぞおちが天井を向くまで胸を開いていく
- 腕を先に倒さずウエストから体をねじる
前のセルフチェックでゆがんでいた側を下にして横になり、上側の手を頭に添え、ウエストからゆっくりねじります。みぞおちが天井を向いたら、3回呼吸を繰り返し、元の体勢に戻すのを3セット行います。反対側も同様に。
【おすすめのタイミング:起床前と就寝前、布団の上で】
胸パカで縮こまった胸を広げる

- みぞおちは斜め上へ
- 肩甲骨をギュッと寄せる
- 左右の肋骨を広げるように
- 尾骨を立てる
いすに浅く座って、尾骨を立てる意識で腰を伸ばし、両手の親指を返して手のひらを外側に向けながら、両腕を体の後ろへ引いて胸を大きく開きます。この体勢で3回呼吸し、元の体勢に戻すのを3セット行います。
【おすすめのタイミング:座り姿勢の合間にいつでも!】

あごが上がった体勢だと、首や腰が反ってしまい、胸が十分開かないので注意!
「腰がきつい」という方は……もも裏伸ばしもおすすめ!

胸伸ばしや胸パカで腰がきつい方は、もも裏の筋肉が硬い証拠。先にもも裏をストレッチしておくと、動きの効果が出やすくなります。
次回は骨盤底筋をしなやかにするトレーニングを紹介します。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
取材・文=新井理紗(ハルメク編集部)、撮影=日高奈々子、ヘアメイク=鈴木翠、イラストレーション=金子なぎさ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年5月号を再編集しています




