大人の手帳術1:夢や目標を叶える人の「手帳の使い方」と5つのメリット
2024.12.29瞬く間の人生
若い頃は人生は長いって思っていました。でも宇宙からみたら、人の一生なんて、何億光年もかなたの星が瞬く(またたく)間より短い一瞬です。
一日があっという間に過ぎてしまって、「もう夕方だ」と唖然としてしまう毎日で、「しまった」と思うことばかりです。
今日一日何をしたかといえば、起床→朝食→家事→昼食→家事→夕食→入浴→就寝の繰り返しで、ただただ年を重ねているような自分に腹を立ててみたり、えも言われぬ不安を感じたりしています。
記憶の中に生きる
ピクサーの映画『リメンバー・ミー』 をご覧になったことがありますか?
一言に集約すると家族の絆の話ですが、これが実に深いストーリーなのです。死者の国では、現世で忘れられた人は消えてしまいます。
お盆だったからというわけでもないと思いますが、親や祖父母のことを思い出しました。祖父母は記憶にありますが、曾祖父母はといえば墓石に刻まれた名前を見て、これが曾祖父母かしらと想像するだけです。曾祖父母は『リメンバー・ミー』でしたら、ほぼ霞(かす)んで消える直前でしょう。
葬儀屋さんのCMに『やがて誰かの記憶に生きる』というメッセージがありますが、私が、えも言われぬ不安を感じるのはきっと、忘れられたくないという気持ちの表れではないかと気付きました。
記憶の中で輝くもの
祖母がしてくれたいろいろなこと、厳しかった躾(しつけ)。今になればいいことも悪いことも全て、私の記憶の中で輝いています。もっともっといろいろなことを聞いておけば良かったと、後悔することも度々あります。
「おばあちゃん、あなたが育てた孫は、もう還暦を過ぎて、孫(祖母にとっては玄孫:やしゃご)を持ち、やっとあなたの気持ちがわかる立場になりました。波瀾万丈(はらんばんじょう)の日々でしたが、あなたが厳しく育てて下さったから、耐えることができました。ありがとうございました」
「おばあちゃん程には、あと何年経ってもなれそうにはありませんけれど、思っていたよりは良い出来ですよね? 私もあなたのように孫の記憶の中に生きていけたらいいなぁと思っています」
遺伝子をつないでいく
私の人生は、星が瞬く間ではありますが、祖先がいて、自分がここにいて、子孫が残るということ、遺伝子として連綿と受け継ぎ、これからもずっと受け継がれていくのですね。
記憶の中で輝き、生き続けて、いつか忘れられたとしても、遺伝子として残り、次の世代へとつないでいけることに、深い感慨を覚えています。
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