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- 廃れていく手紙文化の中で、なおこだわりをもつ年賀状
年賀状を本格的に書くようになったのは、中学生くらいだったでしょうか。時の流れと共に、両面全て手書きから印刷が主流になり、新年の挨拶はスマートフォンなどのメールに変わりつつあります。
レトロなスタンプで半手作り年賀状
私が独身の間、年賀状は全て手書きでしたが、結婚後、枚数が増えてからは文字と干支はスタンプ押しに変更しました。
ただ干支の隣に必ず余白をとって、相手の方へのメッセージを何かしら入れるようにするのが私のこだわりです。
手作業だからこそ、はがきの裏の仕上がりもインクの濃淡による表情が出ますし、各々違うメッセージを書き込むので一枚一枚が個性的です。気分によってはイラストに色を塗りこんだりして、全く同じ仕上がりのものは一つとしてありません。
心待ちにしている年賀状
毎年楽しみにしている年賀状があります。
絵の上手な方で、干支にちなんだイラストと言葉で家族の似顔絵と近況報告を短文で面白おかしく表現しています。今年は網の上でウサギの形に膨れ上がったお餅を家族の似顔絵にアレンジして、各々の年と目標などが書かれています。家族の様子と近況がほのぼのと伝わり、今年も期待通りでした。
また遠くに住んでいるなどとなかなか会えない方からは本人が写った写真が入っていると、顔の表情を見ながらいろいろな想像ができて、うれしいです。
届くだけでもありがたい年賀状ですが…
現在はプリンターの技術が素晴らしく、綺麗でかわいい年賀状が瞬時に作成できるので、利用している人は多いのではないでしょうか。
大半を印刷した賀状でもあて名書きはきちんと書いてくれる人、裏に短いけどコメントを入れてくれる人(例えば「元気にしいてますか?」など)からの分は差出人の直筆に思わず笑顔になります。だって、文字を通して心のぬくもりが伝わってくるのですもの……。
ただ直筆が入っていなくても、私を忘れずに送ってくださった気持ちには感謝しています。
直筆のパワー
どんなに短い手紙でも相手への気持ちの整理から始まり、内容をまとめ、間違えずに丁寧に書く作業と手間がかかります。だからこそ文字に温かさが宿り、気持ちが伝わりやすいのです。
かつて私が嫁いで同居を始めてから、もらった母の手紙に何度も励まされ、背中を押してもらいました。
今でも亡き母の手紙を開くと、一瞬で温もりに満たされます。
大切な人には、これからも直筆の文字にこだわり続けたいのです。
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