キャンピングカーで夫婦+ワン旅(2)

勝手気ままな2578km東北旅行 秋田編

公開日:2022.11.11

順調に北上して、いよいよ秋田へ。幸いお天気もまずまずで、二人とも初めての東北の地に、ワクワクしています。道路の両脇は見渡す限り田園が広がり、その上を舞う大量の赤トンボは自然を取り戻したかのようです。どんな一期一景が待っているのでしょうか。

迫力ある「なまはげ館」での実演

迫力あるなまはげ館での実演

道の駅「てんのう」を早めに出発して、8時過ぎには「なまはげ館」に入館しました。平日の朝一だったので、私たちを含めた二組の夫婦のみのほぼ貸し切り状態です。

迫力あるなまはげ館での実演

入り口から入ると、今にも動き出しそうな110体のなまはげに囲まれながら、中央にある展示物を見ていきます。150枚のなまはげ面は、どれも個性的で怖さを出すための工夫が伺えます。

迫力あるなまはげ館での実演

なまはげ実演に参加すると……。薄暗い畳敷きの部屋に案内されて、部屋の主と近所の方が話をしているという設定。低い大きなうなり声を張り上げながら二人のなまはげが、ドンドンと足踏みして、「泣ぐ子はいねーがー」と入ってきます。

見物人に子どもがいなかったこともあるのか、家の主となまはげの問答は、カラオケで家を留守にしがちな嫁「美津子」をたしなめる内容でした。

私ともう一組の女性にそれぞれ「おめえ、美津子か」と目の前で問われ、迫力満点でした。なまはげが立ち去った後に抜け落ちた藁はお守りになるそうなので、数本持ち帰りました。

迫力あるなまはげ館での実演

男鹿半島の最先端 入道崎を一回り

男鹿半島の最先端 入道崎を一回り

日本海を一望できる岬は芝生に覆われて、海に突き出しています。車から降りて歩き始めると、頭上には数えきれないほどの野鳥が飛び交っています。

空と海が織り成す優しくも豪快なパノラマ風景は、夫が想像していた以上だったようで、ただただ言葉を失い、立ち尽くすシーンがありました。

青空を反射した海面の色をバックに、心地よい海風に吹かれながらの散歩は最高でした。今回の旅行で夫が一番訪れてみたかった場所だっただけに、悪天候の予報でも晴天に恵まれたことは本当に幸運でした。

男鹿半島の最先端 入道崎を一回り

ひと汗かいたこともあり、「不老不死温泉」へ。

湯冷めしにくい「熱の湯」、殺菌効果がある「傷の湯」、メタケイ酸や炭酸水素イオンが含まれている「美肌の湯」とも言われています。

名称から一度は入ってみたかった温泉ですが、海辺の露天風呂まで行かなかったことと、入るタイミング(夕暮れ時)が早かったので、絶景を堪能しながらの温泉タイムにはなりませんでした。

通行止めで車中泊場所の変更

道の駅「みんまや」まで行く予定でしたが、通行止めのアクシデント。それで事前にいくつか候補をピックアップしていた道の駅「こどまり」に変更です。

残念ながらこの場所では電波が入らず、スマートフォンが使えませんでした。特に何かできることもなく、窓越しに見える風景が暗闇に包まれるのを眺めていると……。

小さな電灯下に一羽の鳥がやってきて、何やら虫を食べている様子。臆病な小鳥が単独で行動する思いがけない発見に、童心をくすぐられる時間を過ごしました。

次回は青森の話に続きます。

 

■もっと知りたい■

蒲池 香寿代

大分県生まれ。小学校の時に恩師の先生との日記を機に何かしら記録することが習慣になっていました。結婚後は家計簿日記と運動不足解消の体操が日課になっています。元気なうちに念願のキャンピングカーで日本全国を横断するのが夢です。

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