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- 勝手気ままな2578km 東北最北端からUターン
旅も終盤に入り、東北最北端まで足を延ばします。それからゆっくりと東京へ、思いつくままに途中の寄り道を楽しみながら……。私の人生の中で一番印象に残り、再度訪れてみたい場所もできました。この旅行に連れてきてくれた夫に、ただただ感謝です。
残念だった尻屋崎と乳頭温泉他
放牧されている馬とのふれあいを楽しみに訪れた青森県・尻屋崎ですが、規制や限られた時間ということもあり、愛犬を車外に出せず、また柵内の広い敷地にわずか4頭の馬が遠くに見えただけでした。
それでも東北最北端の風景をじっくり目に焼き付けながら、次の秋田県にある乳頭温泉郷を目指して運転する夫はご機嫌でした。
乳頭温泉に到着し、すぐに白濁したお湯に浸かったものの、露天風呂に入るには再度の着替えまたはタオル一枚で裸体を隠しながら移動する必要があり……。フェイスタオルしか持ち合わせていなかった私は、絶景どころかただ汗を流しただけでした。
さっぱりしたところで、小安峡を目指していると、昼時に佐藤養助の総本店を夫が発見。かつて夫が働いていた大手町では行列ができるうどん店だったので、入ってみました。うどん汁はだしの旨味を重視したようで、濃い味が好みの夫にはかなり薄すぎたようです。
小安峡(栗駒国定公園)
小安峡には14時過ぎに到着。
車を降りると森の天然アロマをまといながら、岩伝いにコンクリート製の階段(300段)を愛犬と一緒に60m下まで降りていくと、遊歩道が続いています。
歩いていくと、岩の亀裂から「シューッ、シューッ」と物すごい音を立てながら98度の蒸気と熱湯が噴き出しています。
このように蒸気や熱水がたまった地熱貯留層の亀裂が露出している地形は、世界でも珍しいそうです。まるで大地の息吹を間近に感じているかのようです。
魅力はそれだけでなく、長い年月をかけ、皆瀬川の急流で段差に浸食されてできた岩肌も見応え十分です。
季節ごとの絶景を想像しながら、初めて目にした山の表情(大噴湯)に、愛犬を抱いたまましばらく釘付け状態でした。
興奮の余韻に浸りながら足湯「あぐりの湯」につかり、この地を後にしたのです。
プチお気に入り場所
東京に戻る途中で見つけた、恐山の冷水峠の冷水と最後に入ったコスパ最強の「あったか湯」(福島県)も良かったです。
冷水は、ヒバ原生林奥深くから湧き出ていて、驚くほどの冷たさでした。この水は飲むだけで若返る、1杯で10年、2杯で20年、3杯で死ぬまで若返る不老水とも言われているとのこと。たくさん喉を潤わせていただいた私たちは……。
そしてネット検索で見つけた250円で入れる「あったか湯」。
あまりの低料金に不安を抱いたものの、浴内に入ると外の景色が広がっています。アメニティグッズ・シャワー無しでレトロな蛇口と最低限の設備ですが、乳白色のお湯の中で解放感は最高でした。
旅行中の景観はもちろんですが、思いがけない発見、アクシデントも素敵な思い出となりました。
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