キャンピングカーで千葉へ。息子夫婦と犬3匹の珍道中
2019.04.152019年12月17日
2日間高速乗り放題の「ドラプラ」でお出掛け
オレンジ色の幸せを噛み締める、久々の夫婦バイク旅
いつもはキャンピングカーで夫婦旅行にお出かけしている蒲池香寿代さん。今回は、久しぶりにバイクにまたがり、お出掛けをしてきました。2日間高速乗り放題で3000円というお得なサービスで向かったのは、静岡県川根温泉。素敵なバイク旅にうっとりです。
2人乗りバイクで、夫婦旅へ
確か去年もバイクで遠出の外出をしました。「ドラプラ」という期間限定(4月から11月)で、2日間高速乗り放題で3,000円という超お得なサービスがあります。11月末までなので、急遽、夫が申し込みをして、外出することになりました。
バイクは二人乗りなので、今回愛犬のモカはお留守番。息子が気を利かせて、散歩に連れ出している間に出発しました。体力の衰えを感じるようになった私たち夫婦。
「遠出はやめてね」とお願いはしたものの……。運転が好きなので、どうしても遠出になってしまいます。今回も静岡県の川根温泉まで、足を伸ばしてしまいました。
3連休の初日でしたから、9時過ぎの出発では高速の渋滞は殆ど動かない酷いものでした。若い頃からバイクに乗っていた夫は、車の間をスルスルと抜けていきます。もっとも神経は研ぎ澄ませて、注意をしなければなりません、突然車線変更をする車が結構ありますので。
暑くもなく、寒くもない11月のバイク旅は非常に気持ちのいいものです。後部座席でただ座っているだけですが、ペーパードライバーの私でも、まるで運転をしているような感覚で風を切っての走行は感動ものです。山道のカーブでは、夫と同じように体を倒して曲がり、よく夫に笑われます。
「上手く倒せてるじゃねえか」
結婚当初から何台もバイクの後ろに乗っているうちに、少しは乗り方が上手になっていたのでしょうか。
「登呂遺跡」と川根温泉でのんびり過ごす
まだ一度も入ったことのない幾つかの道の駅で気分をリフレッシュしながら、渋滞を抜けて、一般道へ。土地独特の緑の香りを嗅ぎつつ、のどかな風景の中を進んで行きます。信号待ちをしていて、ふと目に入った「登呂遺跡」の標識。
「ここから近いな。行ってみようか」
よく耳にしますが、訪れるのは初めてです。
約2000年前から約200年間存在した弥生時代後期の小さなムラの遺跡を再現したものです。萱ぶき屋根の建物が点々とあって、中に入れる所もありました。資料館には、住居や高床式倉庫、土器や木器、丸木舟が展示されています。時間帯では火起こしなど当時の暮らしの疑似体験ができる素晴らしい所でした。
予定外の見学場所でしたので、目的場所へ急ぎます。
昼食を終え、目的地の川根温泉に着いたのはもう3時前でした。こちらには以前キャンピングカーで泊まりに来たことがあります。SLが見られるのどかな場所です。思い付きで来たので、温泉にゆっくり浸かって、温まった体を冷やしながら少し散歩をしたところで、とんぼ返りです。かなりもったいなかったのですが、時間と体力の衰えを考えると仕方ありませんね。
感謝の気持ちが伝えるひと時
日の入りも早くなって陽でオレンジに染まった空を夫は満足げに「きれいだな」と何度も何度も運転席で呟いていました。闇が深まり、私は後部座席でヘルメット越しに変わりゆく夜景を右に左にとうっとりです。
ずっと運転している夫の肩を叩いてあげると、ヘルメットが縦に揺れて、私の感謝の気持ちが伝わる幸せなひと時です。
「いつもありがとう。今日も楽しかったね」
帰路の途中で購入した無人販売の早生みかんを口に入れながら、幸せを噛み締めました。