私の選択「小さな暮らし」で「豊かな人生」を(15)

軽自動車での初めての長旅ーその1ー

公開日:2022.11.24

この記事を書き始めた2022年11月1日は、「終の棲家」入居1周年記念日。「小さな暮らし」をコンセプトに、8人乗りワゴン車から乗り換えた軽自動車での初めての長旅のこと、友人夫妻と過ごした4泊5日のことを綴ります。

「小さな暮らし」軽自動車での初めての長旅
長旅から帰ってきた翌朝、朝日に対岸のビルが照らし出される中、渡ってきた鴨が黒い点々となって羽を休めていました

高速も快適に―ガソリン代も高速料金も安い

高速も快適に―ガソリン代も高速料金も安い

洗車も済ませて、さあ出発。京都東インターから名神高速道路に乗り、いつも遠く部屋の正面に見ている三上山(近江富士)の麓を通って一路長野県松本市の友人宅へ。

鰯雲が広がる空の下、中央道、長野道と進み、塩尻インターで高速を下りるまで、軽自動車の進化の素晴らしさを実感しながら走りました。

高速も快適に―ガソリン代も高速料金も安い

人間工学に基づいた、快適な座り心地のシート、居住空間を広くするための小さな工夫の数々、そして何よりもエンジン音の静かさ。その上、料金所で表示された料金の安いこと!

「終の棲家」から350kmの長旅にも疲れることなく、友人宅に到着しました。

30年来の友人夫妻との再会

勝手知ったる何とかやらで、車をガレージに入れると、荷物運びは後回しにして玄関へのスロープを上り「来ました!」と私。「いらっしゃい」と満面の笑みで手を拭き拭き台所から出迎えに出てきてくれたのは彼女。

サンルームのロッキングチェアで寛いでいた彼もダイニングにやってきて、早速薪ストーブに火を入れてくれました。「思ったより紅葉が進んでいないね」と話しながら来たけれど、さすがに信州。日が沈みかけると急に冷え込んできました。

4泊5日の滞在中の計画を立てながら早速夕食を頂きました。夕食の後は「リンゴ」。一口噛むと「パリン」と音がして、長野に来た実感がこみ上げてきます。部屋の中にあるパッチワークやクロスステッチも懐かしさいっぱい。

30年来の友人夫妻との再会
もう何回お邪魔したことか!薪ストーブと彼女手作りのパッチワークも変わらず温かく迎えてくれました
30年来の友人夫妻との再会
帰省するお孫さんたちが使うゲストルームが今回は私たちの部屋。可愛らしいクロスステッチが飾られて

「手伝って欲しい仕事はたくさんあるけれど、まずは観光。お勧めは木曽路の森林鉄道」「森林浴発祥の地で、木道が整備されているので、あなたもきっと歩けると思うよ」。体の不自由な私のことをさりげなく気遣ってくれるのが彼女です。

初めての木曽路

翌日、彼女のレクサスに乗り込み、途中馴染みの手作りパン屋さんに立ち寄ってランチを調達。昼頃目的地に着くように、「赤沢森林鉄道」目指して木曽路を走ります。

赤沢自然休養林に着いてランチを食べると、列車に乗るまでの道や、帰りは列車に乗らずに歩こうと考えている木道は、私が歩けそうか彼女と夫が走って先回りして確かめてくれます(彼女も夫も70歳!)。

機関車1両と20人乗りの客車5両の可愛いトロッコ列車に乗り込んで、黄葉と渓谷を流れる澄み切った流れを存分に楽しみながらゆっくりと走ります。帰りは約1.2kmの木道を歩きながら森林浴。

9年前、ボストン郊外の長女の家から、ニューハンプシャー州のホワイトマウンテンの黄葉を見に、son-in-law(義理の息子…つまり長女の夫)のBMWを借りて夫と2泊の旅に出たとき、黄葉に染まる山中を走るトロッコ列車が見えたので、駅まで行ったけれど切符の入手法が分からず、乗りそびれたことが心残りのままでした。

しかも、それが最後のアメリカに行きになってしまっていたので、素敵な選択がしみじみとうれしく、1.2kmを歩き切ることができたのでした。

4泊5日の旅、友人夫妻と過ごした後半の日々は次回に続きます。

 

■もっと知りたい■

harumati

45歳~66歳までC型肝炎と共生。2016年奇蹟とも思える完治から、今度は脳出血に襲われ右半身麻痺の大きな後遺症が残り身体障害者に。同居する息子と夫に家事を任せての暮らしにピリオドを打ち、2021年11月「介護付き有料老人ホーム」に夫と入居。「小さな暮らし」で「豊かな生活」を創り出そうと模索中です。

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