桜蘂(さくらしべ)降ると言う季語を知る
2022.04.22【千両の 紅の力に 希望わき】
この句は2014(平成26)年一月に詠んだ俳句です。
この千両のイラストには深い思い入れがあるのです。その思い入れとは……。
年末年始の入院
いくつの時か忘れましたが、十二月に入院し年内には退院できない事が決まり、ガッカリしていました。
毎年年末には大掃除をしたり、大晦日には姉と一緒におせち料理を詰めるのが恒例だったのでどうしているか気になるし、どうする事もできないし、とても歯がゆい気持ちで過ごしていました。
大晦日の晩
医院長の計らいで『NHKの紅白歌合戦』を患者さん一同で見ることができたのです。
それはそれでとても楽しく、出演する歌手の衣装がどうだとか、男前だとか可愛いだとか、ごちゃごちゃ言いながら鑑賞しました。
えっ年賀状?
年が明けいつも聞いているラジオ番組がいつも通り始まったので、何だかうれしく聴いていますと、看護師さんが「年賀状届いてるよ」と弾んだ声で持って来て下さいました。
「綺麗な年賀状やねぇ~本物みたいな感じやねぇ~良かった良かった」と看護師さんたちが次々とその年賀状を見ては感想を述べてくれました。
誰だろうと見てみると、親戚身内のお姉さんからでした。
そのお姉さん芸術家でありまして、挿絵の千両がとても見事な年賀状だったです。
生きていいんだと希望が湧く
その年賀状を眺めているだけで、元気がモリモリ湧いてきました。
退院するまで大事に大事に保管し、毎日毎日眺めて元気を貰ってました。
退院して
家に戻って荷物を片付けて、私を励まし続けてくれた大事な年賀状にピッタリの額がありましたのでそれに納め、毎年季節が来ましたら飾るのでした。今回の千両の画像が、私を励ましてくれた物です。
ここで一句
その後千両の年賀状を送って下さったお姉さんは「二科展」や在住の市の美術会で大活躍なさり、私も楽しませていただいてます。
~千両に 生きる喜び 与えられ~
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