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湿気に負けずに気持ちよく美しく! 簡単養生法4つ

公開日:2022.06.26

こんにちは。女性のみなさまの美と健康のお手伝いをしております鍼灸師、あんまマッサージ師の岸村有子です。梅雨時の今、前回お話しした『湿邪』に負けない養生法をお伝えします。

湿邪にご用心!

四方を海に囲まれた環境で過ごしている私たちは、体質的に『湿』の影響を受けやすい傾向があります。そして梅雨の季節は私たちを取り巻く『湿』が最高潮に!(前回の湿邪の不調を和らげる指体操&マッサージの記事はこちら

欧米に長く暮らしていた方々から「乾燥しているほうが肌の調子が良かった」「日本にいるときより体が軽かった」などと聞きます。それはまさに『湿邪』が関係しているのです。

体の中に溜まった『湿邪』が長く停滞することで消化機能が低下し、食欲や意欲の低下が起こり、思い悩みがちなこの時期、なるべく楽に暮らす方法を考えていきましょう。

この時期は体の中の水分の流れをスムーズにし、ため込まないようにすることが大切になります。

大切なのは4つの養生

  1. 水分摂取は適量を
    食事以外の水分摂取量は1日に1~2Lを目安にし、ご自分に合った量を少しずつ取りましょう。水分とはカフェインや糖分のないものです。むくみがあるからと利尿作用の高いコーヒーやお茶を過剰に摂取することで、体はさらに水分をため込もうとしてしまいます。
  2. 体を冷やさない
    蒸し暑いからと冷たいものを取りすぎると、内臓の働きをさらに弱め水分代謝が悪くなります。冷たいものを取った後は、いつもより温かいものを取るよう意識しましょう。
  3. 体を動かしましょう
    ハードな運動だけではなく、梅雨の晴れ間にお散歩に出て、外気温に慣れることも大切です。これからやってくる真夏に備える準備にもなります。
    おうちの中でできる簡単なストレッチやヨガなどは、雨の多いこの時期にはうってつけです。運動習慣のない方は、座りっぱなしを避けるために、30分に一度は何か用事を見つけて立つだけでも違いますよ。
  4. 水分代謝を促し、消化機能を高める食材を取り入れましょう
    豆類:季節のソラマメやトウモロコシ、手に入りやすいモヤシや大豆、豆腐
    瓜類:スイカやキュウリ、冬瓜、ズッキーニ
    海産物:ハマグリ、あさり、海苔、昆布、サバ、シジミ、カニ、
    野菜:白菜、アスパラガス、セロリ、ジャガイモ、大根、トマト、ナス、山芋、玉ねぎ、レタス、インゲン、セリ
    その他:こんにゃく、パパイヤ、サクランボ、サンザシ、ナツメ
    香味野菜:大葉、パセリ、コリアンダー、バジル
    飲み物:ハトムギ茶、黒豆茶、トウモロコシ茶、トウモロコシのひげ茶
    体を温めるもの:ネギ、生姜、ニラ、大葉、ニンニク、シナモン、胡椒、花椒、山椒、唐辛子

おすすめ調理法!

水分代謝を促すものの多くは体を冷やす傾向があります。なるべく火を通したり、体を温める食材と組み合わせたりしましょう。

写真の調理例を参考に、難しく考えず、外食でもテイクアウトでもお食事を楽しむことが大切です。

おすすめ調理法!
《トマトとキュウリのヨーグルトサラダ》
ニンニクとミントが隠し味
おすすめ調理法!
《トマトのパスタとズッキーニのオムレツ》​​​​​
おすすめ調理法!
《ベビーコーンのひげのチヂミ》
付けダレにはニンニクやネギを入れて
おすすめ調理法!
《豚しゃぶサラダ 香味ソース》
たっぷりのレタス、キュウリ、ピーマン、ネギに
生姜の効いた香味ソースがご飯のおかずになります
おすすめ調理法!
《夏野菜の南蛮漬け》
軽く焼いた夏野菜を生姜とお酢の効いた漬けダレでマリネ

《夏至》

《夏至》

げし 二十四節気の10番目。6月21日~7月6日

北半球では、一年でもっとも日が長く夜が短くなります。もう少し梅雨は続きますが、いよいよ本格的な夏の到来です。ついつい夜ふかしになったり、急な気温の上昇に体調を崩したりしないよう、早起きとおいしいお食事で夏本番に備えましょう!

 

■もっと知りたい■

岸村有子

「痛くて熱い」「古臭い」というイメージを持たれがちな鍼やお灸ですが、実はとても体に優しいものであることをお伝えしていきたいと思います。また食養生やライフスタイルをトータルで発信していきます。鍼灸師、あんまマッサージ指圧師、漢方養生指導士、登録販売者。プライベートサロンLyS代表。インスタグラム

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