食養生って難しい?「養生食」と考えたら実は簡単!
2022.09.232022年02月25日
養生で【鍼灸】をもっと身近に(2)
春のおいしい養生ごはん&大人女子におすすめのツボ
鍼灸師、あんまマッサージ師として、女性のみなさまの美と健康のお手伝いをしております岸村有子です。暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒い日々が続いています。みなさまに実践していただけるような簡単な養生をお伝えしたいと思います。
おいしく養生ごはん 【イカと青ネギのアーリオオーリオ】
養生食というと、「特別な材料が必要だったり、味が薬っぽいのでは」と思われがちですが、実は季節の食材を上手に組み合わせることで、知らず知らずのうちにみなさまも口にされています。ご自分の食べたい味が意外と今のお体の状態にあっている場合も多いのです。
ご自分で作るメニューの参考にしていただくだけでなく、外食やテイクアウトのお惣菜を選ぶときにちょっと気に留めていただけるようにご紹介したいと思います。
東洋医学では、春は体の『血』を補うことが重要。また、感情をコントロールしづらくなるのもこの季節の特徴です。
そこでおすすめしたいのが【イカと青ネギのアーリオオーリオ】。ちょうどヤリイカの旬を迎えています。青ネギは、葉玉ねぎの青い部分に変えてもOK。大葉をトッピングしてみてもいいですね。
食材の効能
イカ:血や潤いを補う
ネギ・大葉:体を温め気の巡りを改善する
ニンニク:特に腹部の冷えに。疲労や不眠にも
唐辛子:発散させる(取りすぎにはご注意!)
他にもおススメの食材
血を補う:クコの実、ナツメ、ホウレンソウ、カツオ、イワシ、ハマグリ、ホタテ、黒ゴマ、桃
冷え:唐辛子、シナモン、生姜、ニンニク、黒砂糖、胡椒、花椒
解毒作用:菜の花、空心菜、玉ねぎ、旬の青い野菜
頭痛やのぼせなどの上半身の症状:トマト、セロリ、菊の花、春菊、苦みのある山菜
イライラを発散:生姜、ネギ、大葉、コリアンダー、ミント
肝機能の向上:シジミ、カニ、タコ、レバー
食材をすべて覚えるのは大変です。例えば、イワシのマリネ、チャイ、菜の花の辛し和え、トマトのサラダ、トッピングには大葉やミント、コリアンダーと頭の片隅にメモしてみてはいかがでしょうか。
今日のツボ【三陰交(さんいんこう)】
初回ですので、みなさまがよくご存じのツボを選びました。
「三陰交(さんいんこう)」は、消化機能を改善することで、血や体内のエネルギーを補います。また女性におすすめのツボで、冷えやむくみにも効果的です。
ツボの場所
内くるぶしの一番高いところに小指を置き、指幅4本そろえた上。骨のすぐ後ろにあります。
ツボの見つけ方
最初は軽く指の腹でさするように優しく触れてみてください。かすかに凹んでいる場合があります。また、少し押してみて、痛みがあればそこです。
上記の場所は目安ですので、指先を少しずらして周辺の一番感じるところがあなたのツボです。
お灸の使い方
- 台座の裏の薄紙をはがす
- はがした粘着部分を、利き手の反対の指に貼り付けて点火する。
- 火が付いたら、指からはがしてツボに貼る
- 火が消えてからしばらく置き、台座に触れて熱くなくなったら取り除きましょう
- もぐさの部分をお水に浸してから捨ててください
*お灸は心地よい温かさでお楽しみください。
*途中で熱さを強く感じる場合は火傷に気を付けて、すぐに取り除いてください。
*まずは一つのツボから。ツボ一か所にお灸一つで十分です。
*ご自分へのご褒美としてリラックスタイムになりますように。
おすすめのお灸
せんねん灸 レインボー 温熱の穏やかなお灸です。
はじめてのお灸moxa Bouquet はなのかほり 優しい花の香りが春にぴったりです。
*お灸の使い方は上記商品のサイトも参考にしてください。
《雨水》
うすい 二十四節気の2番目。2月19日~3月4日。
「雪が雨へと変わり、溶け始めた氷が土を潤す」という意味です。各地で梅まつりがあったり、庭先の椿や猫柳、桃の節句など春の訪れを感じられるようになります。明日葉、ウド、菜の花、蛤など季節のおいしいもので体の調子を整えましょう。
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