美と健康のために『東洋医学』をもっと身近に

春の終わりに足のマッサージと食養生でデトックス

公開日:2022.05.08

こんにちは。女性のみなさまの美と健康のお手伝いをしております鍼灸師、あんまマッサージ師の岸村有子です。夏本番を迎える前に体をデトックスし、すっきりと季節の変わり目を迎えましょう!

春にデトックスが大切なのは……

養生で大切なのは、その時々に合ったものをいただくことですが、実は次の季節への準備でもあります。冬の間にため込んだものを、春になり新陳代謝が激しくなったタイミングで解毒する=デトックスなのです。

その時必要なのが、春の苦み。

春にデトックスが大切なのは……
春の苦み:ウド、フキノトウ、アスパラ、タラの芽、白木の芽

空っぽになった体の中にこそ、新しいものを取り込むことが大切です。これは体だけではなく、気持ちや頭、周りを取り巻く環境も同じ。長い間ため込んできたものを一掃して、新しい風を吹き込みましょう。

東洋医学では、気持ちと体は一体と考えます。どちらも整ってこそ『元気』と言えます。

春にデトックスが大切なのは・・・
今が旬、筍のハッセルバック​​​

足のツボでデトックス

今回は、足のマッサージをご紹介します。

デトックスの効果のために、『腎経』と『膀胱経』のツボを意識してみましょう。

強さはもちろんお好みですが、ツボは意外と皮膚の表面にありますし、リンパの流れを良くするにも軽く触れる刺激で十分。ご自分に向き合うことが重要なのです。

お手持ちのボディミルクやボディクリーム、マッサージオイルなどをお使いください。オイルやクリームで足裏が滑りやすくなりますので、マッサージの後にホットタオルでふき取ることをおすすめします。

マッサージの手順

  1. 足裏から内くるぶしに向かう(ブルーのライン)
    反対側の手を猫の手にし、人差し指、中指、薬指の第2関節の部分を使用します。
    足のツボでデトックス
    マッサージ手順1:湧泉に軽く圧をかけ、内くるぶしに向かって(腎経)
  2. 内くるぶしをクルクルっとまわる(グリーンの円)
    反対側の人差し指、中指、薬指の指の腹でマッサージします。
    足のツボでデトックス
    マッサージ手順2・3:くるぶし周り&頚骨後ろを膝まで(腎経)
  3. 内くるぶしの後ろを通り膝の横の骨に当たるまで(グリーンのライン)
    反対側の親指の腹を使用します。
  4. 膝を立て、手を膝裏に滑らせてさらに優しく
    両手の人差し指、中指、薬指全体で円を描くようにしましょう。
  5. ふくらはぎの中心を通って外くるぶしに向かう(ブルーのライン)
    両手の人差し指、中指、薬指全体でマッサージ。
    足のツボでデトックス
    マッサージ手順5:ふくらはぎ中央をおりて外くるぶしに向かう(膀胱経)
  6. 外くるぶしの周りをぐるっと
    同側の人差し指、中指、薬指の指の腹でマッサージ。

1~6を数回繰り返しましょう。

大切なのは、それぞれのツボの経路の流れに沿うこと。必ず矢印に沿ってマッサージしてくださいね。また、使用する手や指は体勢によって変わります。無理のない方法でお試しください。

《立夏》

《立夏》

りっか 二十四節気の7番目。5月5日~5月20日

風薫る季節になりました。夏の気配がありつつも湿度が低く、過ごしやすい時期です。藤やしゃくなげ、ツツジなどを見にお出かけしてみては。新茶、筍など新しい命をいただいて体を作る時期になります。梅雨前の今を楽しみましょう。

《立夏》
旬を迎えるいちご​​​​​​

 

■もっと知りたい■

岸村有子

「痛くて熱い」「古臭い」というイメージを持たれがちな鍼やお灸ですが、実はとても体に優しいものであることをお伝えしていきたいと思います。また食養生やライフスタイルをトータルで発信していきます。鍼灸師、あんまマッサージ指圧師、漢方養生指導士、登録販売者。プライベートサロンLyS代表。インスタグラム

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