あなたの美を内側と外側から♪
2022.10.262022年04月08日
美と健康のために『鍼灸』をもっと身近に
お顔のたるみには刺さない鍼、春は野菜でデトックス
鍼灸師、あんまマッサージ師として、女性のみなさまの美と健康のお手伝いをしております岸村有子です。見事な桜の時期は過ぎましたが、いろいろな花々が見頃を迎えます。すっきりとしたフェイスで、軽やかにお出かけしてみませんか。
刺さない鍼【鍉鍼・ていしん】とは
私たちが施術に使用する鍼には太さや長さ、柔らかさなど数種類ありますが、皆さんが想像される刺す鍼とはまた違った使い方をする刺さない鍼があります。
鍉鍼(ていしん)はその刺さない鍼の一つです。
刺さなくて効果が本当にあるのか、という質問をされることがありますが、皮膚を撫でるように刺激することで、自律神経の調節を助けたり、筋肉の緊張を緩和したりと効果は期待できます。
また、皮膚を撫でることで幸せホルモンといわれるオキシトシンが分泌され、気分が落ち着くなど実感していただいております。
頭重感や耳の症状などのある患者さんへ、頭全体に鍉鍼で施術をしますが、実はお顔のたるみやもたつきにも効果があります。
手軽なブラッシングでたるみケア
鍉鍼の効果に近いセルフケアとして、おすすめするのが朝のブラッシング。
スキンケアの前にゆっくりと、頭皮全体に刺激を加えるようにブラッシングするだけで顔色が良くなります。頭皮に負担をかけにくい、パドルブラシ(ブラシ部分のサイズがやや大きく、空気穴があるヘアブラシ)がおすすめです。強すぎると、頭皮を傷めますのでご注意ください。
あわせて夜のバスタイムには、頭皮のマッサージブラシをぜひお試しください。個人的に気に入っているのが、ukaの「スカルプブラシ ケンザン バリカタ」(2200円)です。乾いた髪にも使えるそうですが、もっぱらシャンプー時に使用しています。首筋のコリも解消され、頭がすっきりするのを感じていただけると思います。
頭皮と顔の皮膚はつながっているとよく言われています。毎日の積み重ねでキレイを手に入れましょう!
おいしく養生ごはん【ニラ】
ニラの旬は春で、俳句の季語にもなるそうです。春の日差しを浴びたばかりの新物のニラをいただいたので、さっそくお料理してみました。
ニラには、東洋医学において体のエネルギーである『腎』(ご存じの腎臓という臓器そのものとは少し違います)の働きを高める作用があります。餃子やレバニラなどニラを使ったお料理はスタミナ食の代表選手。
実は『腎』には二つあり、一つは親から受け継いだもの。もう一つは摂取する飲食物からつくられるものです。年齢と共に先天的な『腎』の働きは弱くなりますが、食べることによって補うことができるのです。
またニラには胃腸を温め、気の巡りを改善する作用があります。すこし暖かくなって冷たいものを飲むようになったり、なんとなく憂鬱な気分が続いたり。そんな春の症状にピッタリな旬のニラを、ぜひ食べてみてくださいね。
ニラのおすすめ料理
シンプルに……ナムル、おひたし
ちょっと手を加えて……レバニラ、チヂミ
調味料として……ニラ醤油(みじん切りにしたニラとお醤油を混ぜて。数日冷蔵庫で保存できます)お肉やお豆腐など何でも合います
《清明》
せいめい 二十四節気の5番目。4月5日~4月19日。
清明とは「清浄明潔」の略で、すべてのものがけがれなく、清らかでいきいきとしているという意味。青空が広がり、さまざまな花が咲き、鳥のさえずりがあちらこちらで聞こえる爽やかな季節です。
ひとつ前の春分に比べ、聞きなじみがないかもしれませんが、沖縄では「清明祭(シーミ―)という伝統行事があるそうです。
この時期においしくなるのが、筍、蕗、三つ葉、ニラ、ジャガイモ、カツオやサヨリです。普段のメニューにぜひ加えて、春の養生にお役立てください。
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