4つの「首」がカギ!体を温めて冬を乗り切りましょう
2022.12.132022年06月10日
美と健康のために『東洋医学』をもっと身近に
朝活5分でより元気に美しく! パート1「指体操」
こんにちは。女性のみなさまの美と健康のお手伝いをしております鍼灸師、あんまマッサージ師の岸村有子です。梅雨入りの時期になり、なんとなくジメジメした空気に心も曇りがち。朝の5分で、スッキリとした一日のスタートを切りましょう!
『湿邪』が及ぼす不調に御用心!
一年でもっとも憂鬱になる湿気の多いこの時期。空気中の湿気だけでなく、私たちの体の中にも湿気が溜まりがちです。東洋医学では、体に影響を及ぼす湿気を『湿邪(しつじゃ)』といいます。
「体が重だるい」「関節が痛む」「頭が重くスッキリしない」「足がむくむ」など、この時期に多く見られる症状も、実はこの『湿邪』の仕業と言えます。
手指になんとなくこわばりがあったり、小さいものがつまみづらくなったりしませんか?
実際に痛みや腫れ、変形が出ている場合は「関節リウマチ」「へバーデン結節」「ブシャール結節」などの可能性もあります。自己判断せずに、まずは整形外科や専門医にご相談ください。
病名がつかず、加齢やホルモンバランスの乱れ等による「不定愁訴」となった場合、東洋医学の出番となり、ここで先ほどの『湿邪』のお話とつながります。
目覚めに5分!指体操&マッサージ
朝目覚めたら、まずはゆっくり深呼吸。普段の呼吸をゆっくり数回繰り返してから、お腹をふくらませながら腹式呼吸を3回してみましょう。
そしてここから、指の体操&マッサージです。横になったままがおススメ。ユルいほうが長続きしますし、肩への負担がより少なくできます。
指の体操
- 腕を天井に向けて伸ばします。
- ゆっくり指を折って軽くグーの手にして3秒間キープ。強い力は入れません。親指は中にいれてもどちらでもOK。
- ゆっくり指を広げてパーの手に。思いっきり反らすように手を広げて5秒間キープ。
- 1と2を交互に5セット繰り返します。
指のマッサージ
手を軽くお腹の上に置き、指を一本ずつマッサージしていきましょう。優しく気持ちの良い圧で丁寧に。親指からでも小指からでもOK。指先に向かい3~5プッシュが基本です。
- 指を上下から挟むようにマッサージします。爪の上は少し強く圧をかけます。
- 指を左右から挟むようにマッサージ。爪の生え際のところは大切なツボがあるので少し強めにプッシュします。
※痛みが強い場合は指全体を包むようにし、擦るように付け根から指先に向けてゆっくり5ストロークに変えてください。 - 最後に、腕を再び天井に向けて伸ばします。手首の力を抜いて、約30秒ブラブラさせます。
毎日ベッドで5分続けることで手の不調が少しずつ軽減しますし、症状のない場合は予防になります。普段から冷やさないこと、なるべく手指に強い力を入れないようにすることも大切です。
『湿邪』を退治するための食養生やセルフ灸などは、次回以降ご紹介していきたいと思います。
《芒種》
ぼうしゅ 二十四節気の9番目。6月6日~6月21日
稲や麦などの種を撒くころ。各地で梅雨入りし、ジメジメした日が続きます。この時期旬を迎えるのがトマトや新生姜、ラッキョウ、鯵や鮎。トマトやキュウリ、スイカは水分代謝を促します。取りすぎは体を冷やすのでご注意。体を温める生姜やネギなどとうまく組み合わせてくださいね。梅雨の晴れ間にお散歩をして、リフレッシュすることも忘れずに。
■もっと知りたい■