冬の養生で美しく健康に

4つの「首」がカギ!体を温めて冬を乗り切りましょう

公開日:2022.12.13

こんにちは。女性のみなさまの美と健康のお手伝いをしております鍼灸師、あんまマッサージ指圧師の岸村有子です。やっと冬らしくなってきましたね。冷え対策をしていきましょう♪

朝ベッドから出たくない?

冬になると、朝のベッドほど離れがたいものはないはず。

急に冷たい空気に触れる前に、ベッドの中でストレッチをしましょう。

8月にお伝えした寝ながらストレッチは続けていらっしゃいますか? お布団の重みがちょうど適度な負荷になり、さらに効果的です。股関節まわりをほぐすことで、骨盤内の血流も良くなり体が温まります。

また、血行が悪くなることで手指の動きがスムーズでないときは、ぜひ6月にお伝えした指体操をお試しください。

体を温めてから活動開始することが、快適な一日につながりますよ。また血流はお肌のくすみや髪にも影響しています。輝くためにも大切です。

体は適度に動かしましょう♪

東洋医学では冬は「閉蔵」の季節と言います。『早く寝て、日が登ってから起きるようにし、行動を控えめにし、気持ちも内に秘め、気力体力共に蓄える』ことを推奨しているのです。

現代の暮らしですべてをそのままとはいきませんが、春に向けてエネルギーを蓄えるということは頭の片隅に置いておくといいと思います。

普段から運動をされている方はご自分のペースがお分かりかと思いますが、あまり運動習慣のない方が、「冬になって運動不足だからマラソンを始めよう!」というのは東洋医学の養生とは真逆ということです。

いきなり激しい運動をするより、日本の冬は比較的日差しに恵まれていますから、おひさまの下でお散歩をしたり、窓辺でストレッチをしたりしてみてはいかがでしょうか。

4つの首を冷やさないように!

「首」のつくところといって真っ先に思いつくのが、「首」「手首」「足首」ですよね。

4つ目の「首」をご存じですか?

「くびれ」の『くび』つまりおなかになります。

この4つの「首」が冷えないように日々気を付けましょう。

体温を下げないことは免疫機能の維持につながりますので、風邪などの感染症対策にも関係します。

ちょっとの工夫でおいしく健康に

とにかく体を温めることが重要です。

果物や野菜、飲み物は冷蔵庫から出したらせめて常温にし、加熱できるものは火を通しましょう。また、体を冷やすと言われる夏野菜のトマトやレタスなどは控えめに摂ることも大切ですが、体を温める食材と一緒に調理することで、冬でも食べたいときに食べられますよ。

例えば
・トマトー鶏肉や玉ねぎと煮込む
・レタスーごま油でさっと炒めて、生姜で風味付けして副菜に
     ニンニクの香りを移したオリーブオイルで炒めて温サラダに
・ナスーじっくり弱火で火を通し、生姜たっぷりのたれと一緒に

養生では「その季節のもの、その土地のもの=体に合うもの」という考えがあります。

旬のお野菜で、お鍋や煮込み料理を楽しんではいかがでしょうか。「気」という字はもともと「氣」と書かれていました。

いろいろな説がありますが、この「氣」とは『お米を炊いているときの蒸気』を表していると言われています。

また「気」はわかりやすく言うと『エネルギー』。お米に限らず、ゆっくりじっくり火を通したものにはエネルギーがたっぷり入っているせいか、体の芯から温まる気がします。

ちょっとの工夫で美味しく健康に
牛肉も温性の食材です
また気血を補うので冬にぴったり

大雪

大雪

たいせつ 二十四節気の21番目。12月7日〜12月21日

いよいよ冬本番です。雪の降り積もる時期という意味で、各地で雪の日が増えてきます。

「冬将軍」が訪れるのもこの時期です。旬のぶりや牡蠣でお鍋も良いですし、体を温める鶏肉やもち米を使ったサムゲタンなども最適ですね。

大雪
体を温めてくれる鶏肉、ニンニク、ネギ、なつめ、もち米を
スープごといただくことで栄養をたっぷり摂れます
大雪
色とりどりの冬野菜​​​​​

※ストレッチやお食事の効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

■もっと知りたい■

岸村有子

「痛くて熱い」「古臭い」というイメージを持たれがちな鍼やお灸ですが、実はとても体に優しいものであることをお伝えしていきたいと思います。また食養生やライフスタイルをトータルで発信していきます。鍼灸師、あんまマッサージ指圧師、漢方養生指導士、登録販売者。プライベートサロンLyS代表。インスタグラム

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事