糖質オフ生活奮闘記(43)

夏の養生薬膳その2~夏バテ解消料理~

公開日:2022.08.19

薬膳コーディネーターのさいとうひろこです。薬膳の世界では、8月前半は立秋ですので、秋とみなしますが、実際日本では暑くて、夏真っ盛りです。

夏におすすめレシピ

昨年(2021年)、ハルメクWEBでご紹介したトマトあんかけ素麺がおいしくて、つい食べ過ぎてしまいます。また、前回お伝えしたスイカ白玉も、食後のデザートやおやつに最適です。冷たい物は、口あたりが良くて、この時期うれしいですよね。

ただ、あまり冷やし過ぎると、胃腸が弱り夏バテしてしまいます。そこで今回は、暑さによる体の熱を取りながら、滋養するお料理を作ってみました。

豆腐と豚ひき肉の炒め物 レシピ

豆腐と豚ひき肉の炒め物 レシピ

<豆腐と豚ひき肉の炒め物>

【材料】

木綿豆腐      300g
豚ひき肉      100g
きゅうり      1本
ネギ      2cm
生姜薄切り   2枚
オリーブオイル 小さじ2
醤油      小さじ2
塩       小さじ1
ゴマ油     少々

【作り方】

1.木綿豆腐を1cm角に切り、沸騰した湯に入れて、中火で10分煮てから水切りをする。
2.きゅうりは縦半分に切り、1cm幅にし、塩少々(分量外)をふっておく。

豆腐と豚ひき肉の炒め物 レシピ

3.ネギと生姜をみじん切りにする。
4.豚ひき肉に醤油と3のネギと生姜を入れて、混ぜてからしばらくおく。
5.フライパンを熱しオリーブオイルを入れて、4を十分炒めてから木綿豆腐を加える。
6.油と野菜の水分を煮詰めてから、きゅうりを入れて、塩とゴマ油で味を整える。

豆腐と豚ひき肉の炒め物 レシピ

【食材の効用】

  • 豆腐

熱を冷ます・滞っている古い血液を除く・充血や腫れ物を改善・解毒作用。

胃腸の弱い人や、冷え性の人は、豆腐を温め、ネギや生姜を添えると良いです。

  • 豚肉

滋養強壮・疲労回復・便通を良くする・肌をうるおす・糖尿病の予防改善。

豊富なビタミンB1(牛肉の5~10倍含まれている)の働きで、滋養や肌を整え、糖尿病に良いとされています。ビタミンB1は、アルコールの分解にも使われているので、生活習慣病対策には欠かせないビタミンです。

  • きゅうり

体の熱を冷ます・渇きを癒やす、体をうるおす・余分な水分を排出する・解毒作用。

成分の90%以上が水分ですので、栄養が無いと思われがちですが、数種類のビタミンやミネラルが含まれています。特に、カリウムが多く、夏に火照った体を冷やし、排尿を多くします。余分な塩分も排出されるので、高血圧や心臓病、腎臓病などの予防に役立つとされています。

体を冷やす効果が高いので、日焼けややけどに湿布して冷やす民間療法もあります。汗をかき、渇きの激しいときに体をうるおす働きもあり、汗で失われた体液を、補ってくれます。ただ、冷やす働きが強いため、胃腸の弱い人は食べ過ぎに注意しましょう。

  • ネギ

体を温める・発汗を促し、熱を冷ます・悪寒を解消・冷えによる腹痛を改善・喉の痛みを鎮める・胃腸を活性化し消化促進。

  • 生姜

体を温める・血行促進・冷えからくる頭痛や鼻づまりを改善・殺菌・抗菌・消臭・胃腸を活性化・咳や痰を鎮める。

※参考文献
薬膳コーディネーター講座『薬膳レシピ集』
『決定版 和の薬膳食材手帖』武 鈴子

 

■もっと知りたい■

さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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