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- 夏の養生薬膳その2~夏バテ解消料理~
薬膳コーディネーターのさいとうひろこです。薬膳の世界では、8月前半は立秋ですので、秋とみなしますが、実際日本では暑くて、夏真っ盛りです。
夏におすすめレシピ
昨年(2021年)、ハルメクWEBでご紹介したトマトあんかけ素麺がおいしくて、つい食べ過ぎてしまいます。また、前回お伝えしたスイカ白玉も、食後のデザートやおやつに最適です。冷たい物は、口あたりが良くて、この時期うれしいですよね。
ただ、あまり冷やし過ぎると、胃腸が弱り夏バテしてしまいます。そこで今回は、暑さによる体の熱を取りながら、滋養するお料理を作ってみました。
豆腐と豚ひき肉の炒め物 レシピ
<豆腐と豚ひき肉の炒め物>
【材料】
木綿豆腐 300g
豚ひき肉 100g
きゅうり 1本
ネギ 2cm
生姜薄切り 2枚
オリーブオイル 小さじ2
醤油 小さじ2
塩 小さじ1
ゴマ油 少々
【作り方】
1.木綿豆腐を1cm角に切り、沸騰した湯に入れて、中火で10分煮てから水切りをする。
2.きゅうりは縦半分に切り、1cm幅にし、塩少々(分量外)をふっておく。
3.ネギと生姜をみじん切りにする。
4.豚ひき肉に醤油と3のネギと生姜を入れて、混ぜてからしばらくおく。
5.フライパンを熱しオリーブオイルを入れて、4を十分炒めてから木綿豆腐を加える。
6.油と野菜の水分を煮詰めてから、きゅうりを入れて、塩とゴマ油で味を整える。
【食材の効用】
- 豆腐
熱を冷ます・滞っている古い血液を除く・充血や腫れ物を改善・解毒作用。
胃腸の弱い人や、冷え性の人は、豆腐を温め、ネギや生姜を添えると良いです。
- 豚肉
滋養強壮・疲労回復・便通を良くする・肌をうるおす・糖尿病の予防改善。
豊富なビタミンB1(牛肉の5~10倍含まれている)の働きで、滋養や肌を整え、糖尿病に良いとされています。ビタミンB1は、アルコールの分解にも使われているので、生活習慣病対策には欠かせないビタミンです。
- きゅうり
体の熱を冷ます・渇きを癒やす、体をうるおす・余分な水分を排出する・解毒作用。
成分の90%以上が水分ですので、栄養が無いと思われがちですが、数種類のビタミンやミネラルが含まれています。特に、カリウムが多く、夏に火照った体を冷やし、排尿を多くします。余分な塩分も排出されるので、高血圧や心臓病、腎臓病などの予防に役立つとされています。
体を冷やす効果が高いので、日焼けややけどに湿布して冷やす民間療法もあります。汗をかき、渇きの激しいときに体をうるおす働きもあり、汗で失われた体液を、補ってくれます。ただ、冷やす働きが強いため、胃腸の弱い人は食べ過ぎに注意しましょう。
- ネギ
体を温める・発汗を促し、熱を冷ます・悪寒を解消・冷えによる腹痛を改善・喉の痛みを鎮める・胃腸を活性化し消化促進。
- 生姜
体を温める・血行促進・冷えからくる頭痛や鼻づまりを改善・殺菌・抗菌・消臭・胃腸を活性化・咳や痰を鎮める。
※参考文献
薬膳コーディネーター講座『薬膳レシピ集』
『決定版 和の薬膳食材手帖』武 鈴子
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