夫婦キャンピングカーの旅
キャンピングカーで、プチ避暑地へ
キャンピングカーで、プチ避暑地へ
更新日:2019年10月04日
公開日:2019年09月30日
「これからちょっと涼しい所に行こう」
お盆休み前日の夕方からキャンピングカーで出かけることに…。各高速道路の下り車線は既に渋滞が始まっていましたが、一般道の私たちは順調に目的地へ到着しました。
富士箱根 滝知山
山道を走りながら頂上に近づくに連れて、台風の影響か大量の霧で視界は悪く、対向車のライトだけが頼りの緊張運転が続きました。出発から約2時間半後にようやく到着です。広い駐車場には全く人影が無く、霧にすっぽりと包まれて、歩くたびに足元に絡みついてきます。
「残念だなー。峠の右には駿河湾が大きく口を開け、三島~沼津~焼津の街が、左にはどこまでも続く相模湾が広がっていて、熱海~小田原~平塚の街が見渡せたのに…」
お天気がよければ夜景の美しさにどれほど目を奪われたことでしょう。
ただ雲の上を歩いているような幻想的な世界も魅力的でした。私には涼しいどころか、寒くて、バスタオルを羽織るほどでした。
翌朝,靄を通して見えるオレンジ色の朝陽が車の後ろからぐんぐん昇っていきます。この神秘的な景観を独り占めにできるなんて、何て幸せなひと時なのでしょう。
やがて靄も無くなり、展望台から見渡す景色がくっきりと広がっていくと、隠れていた木々が現れてきました。

匂い立つ緑に思わず深呼吸、そして初めて耳にする綺麗な鳥のさえずりがずっと響き渡っています。声はすぐ近くから聞こえるのですが、姿は全く見ることができませんでした。どんな鳥だったのでしょうか。
愛犬も大満足

モカは私よりも早くに目覚めた夫と早朝散歩。リードなしで自由に動ける嬉しさで、長いこと跳ね回っていました。貸し切り状態の間は気ままな避暑地タイムを十分に楽しめたことでしょう。まだ草には滴がたっぷり付いていて、戻って来たときには全身ずぶ濡れ。すっかり風貌が変わり、まるでタツノオトシゴのようでした。
寄り道しながら帰路へ
真っすぐ家に向かうのは惜しいので、少し遠回りです。山を下りながら時折見下せる街の景色を楽しみつつ、沼津港へ。夫の釣り仲間から頼まれていた仕掛けを手渡せたらと思っての立ち寄りでしたが、残念ながら会うことはできませんでした。こちらでの港ではソウダガツオが釣れていました。
木陰ができている涼しそうな芝生で休憩を試みましたが、茹だるような暑さで、とても外には出ていられません。地上では車の中でしか快適に過ごせないので、クーラーをかけてのお昼寝タイムでした。
簡易トイレのおかげ
景色の良い場所にはトイレが無い所が多くて、その場所に長時間留まることはできませんでした。キャンピングカーがある今はトイレの心配がほとんどど無いので、今回の様な大自然の中での車中泊が可能なのです。夫のお気に入りの場所の中で、諦めていた一つが今回の滝知山でした。
「作ってよかったなー。今度もまた違う良い場所で車中泊しよう。」
行動範囲が広くなり、夫も大満足です。
しばし猛暑を忘れることができたプチ避暑地での時間は、また大切な思い出となりました。次の風光明媚な場所はどこになるかお楽しみです。
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