「ハルメク365プレミアムインタビュー」阿川佐和子

阿川佐和子さんからの心地よく生きるヒント

公開日:2024.06.30

「ハルメク365 プレミアムインタビュー」より阿川佐和子さんへのインタビュー記事をご紹介します。阿川さんの言葉には目の前の壁を乗り越えるためのヒントがたくさんあり、とても元気の出るお話でした。

阿川佐和子さんからの心地よく生きるヒント
「ハルメク365 プレミアムインタビュー」阿川佐和子さん

試練に立ち向かった50代

いつも前向きで明るい印象の阿川佐和子さん。

でも50代の頃は、更年期障害とお母さまの介護、そして多忙な仕事に追われ、心に余裕がなかったそうです。

そんな中、イライラが頂点に達した時、阿川さんがしていたのはその原因を箇条書きにすることでした。

体のことも仕事のこともお母さまのこともすべて書き出して、とりあえずなんとかなりそうなものから手を付けて消してゆきます。

また、仕事での達成感、趣味のゴルフを続けて気分転換をしていたことも、壁を乗り越える力となったそうです。

#1 女は50代がいちばんツライ?
  でも抜け道は必ずある

腰かけ気分の20代

阿川さんは若いころから「結婚して子どもを産んで、夫をサポートする人生を送る」とご自身で思い込んでいたそうです。

そのため、27歳でレポーターとしてテレビ関係の仕事を始めた時も「腰かけ」のつもりだったとのこと。

最初の頃は真面目に学びもせず、「無能なうなずき役」と言われたりもしたそうです。

でも、そんな時は持ち前の「鈍感力」を発揮、腹を立てたこともすぐに忘れてしまったのだとか。

また、どうしても怒りがおさまらない時はまわりの人をつかまえて話を聞いてもらい、憂さを晴らします。

話すことで頭の中が整理され、自分自身を客観的に見られるようにもなったということです。

#2 腐らず恨まず諦めず…
  仕事も人兼関係も”鈍感力”で!

​​​​​​​60代での結婚

とても意外だったのですが、阿川さんは「子どもの頃から特に得意なこともやりたいこともなかった」とのこと。

そして、「自分が思っていた方向とは違ったけれど、人がすすめてくれた方向に進んでみたら、それが自分の道になっていた」のだそうです。

結婚も、ご自身の若いころの思惑とは違い、63歳になってから良き伴侶とのご縁がつながりました。

程よい距離を保ちながらお互いを思いやれる関係は、この年齢になったからこその由。

9年半の介護の末、お母さまを見送った時も、一緒にいてくれる伴侶がいてよかったとしみじみ思われたとのことです。

#3 お見合い30回…
  63歳の結婚でよかったと思える理由

お母さまの人生と介護

阿川さんのお父さまは作家の阿川弘之さん。

家庭では絶対君主、たいへんな亭主関白で、長年仕えてきたお母さまには、ご自身の人生、というものがなかったそうです。

老後はのんびりと一緒に旅行でも、と考えていた阿川さんでしたが、お母さまが認知症に……。

「せっかく生きているのに、今の母を否定してどうするの?」

ショックを受けつつも、そう気持ちを切り替えた阿川さんは、ご自分なりの介護の姿勢を見つけてゆきます。

#4 母の介護9年半…
  「看る力」と「笑う力」で乗り越えて

​​​​​​​70歳を迎えて思うこと

年を取るにつれ、経験値が増えて楽に生きられるようになってきた、と70歳を迎えた阿川さんは感じています。

試練は神様から与えられたもの。だから、どう活かせばよいのかと考えることが困難を乗り越える力となっているそうです。

一流、と言われる方々のインタビューを数多くおこなってきて、阿川さんは凡人には凡人なりの分相応の幸せがある、と気付きました。

「楽しそうに生きてるね」と言ってもらえる、永遠の「小学1年生マインド」で70代もすごしてゆきたい、とのことでした。

#5 永遠の「小学1年生マインド」で
  70代を過ごしたい

​​​​​​​インタビューを読み終えて

インタビューを読み終えて

私にとって阿川さんは、ご自身で着実にキャリアを重ねてこられた、というイメージです。

それだけに、「自分が思っていた方向とは違ったけれど、人がすすめてくれた方向に進んでみたら、それが自分の道になっていた」とのお言葉がとても意外でした。

でも、道が定まればきちんと考え努力をされていることが垣間見えて、納得。

肩の力の抜き加減も教えていただいた、自然体で生きるヒント満載の記事でした。

■もっと知りたい■

美年~mitoshi~

自然豊かな和歌山県在住のフリーライター。高野山や丹生都比売神社、和歌浦三社が暮らしの中にある日々を送っています。神仏や野の花と向き合えば心の風通しが良くなり、視界がすっと澄むような。(社)和漢薬膳食医学会認定 和漢薬膳師。(社)自分史活用推進協議会認定 自分史活用アドバイザー。

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