母を見送ったとき、一人でなくてよかった。
一緒にいてくれる伴侶がいて、
どれだけありがたかったか

連載対談や小説をはじめテレビなどでも活躍する阿川佐和子さんですが「思ったのとは違う方向に進んだ方がうまくいくことがある」と言います。第3回は、人並みの結婚を手放し、仕事と介護に大忙しだった阿川さんの、60代、思いがけない人生の選択について。

得意なものもやりたいことも
特にない…から進めた道

私は小さい頃から、「これがすごく得意よね」と言われるものもないし、「誰が反対しても、これをやりたい!」という欲望もありませんでした。成績も、ごく普通。

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