横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・2
春を感じる鉢植え飾り!生命力満ちる野山を見本に
春を感じる鉢植え飾り!生命力満ちる野山を見本に
公開日:2021年01月29日
野山の芽吹きを一鉢に取り込んで
我が家の庭が一年の間で最も輝く季節がやってきました。枯葉の間からグーッと芽を出し、次々と花を咲かせる原種のチューリップやクレマチス、二輪草(にりんそう)は毎年おなじみの顔。
今年は植えた覚えのない、かわいい白山吹が初お目見え。きっと、庭に来てはリンゴをついばんでいく鳥が、種を運んできたのでしょう。
野山や畑も、芽吹きのパワーに満ちています。生来の面白がりな私は、 お福分けの筍の中に愉快な形を見つけたら、お鍋より先にまず花器へ。畑の蓬(よもぎ)や草花を土ごとスコップですくって筍の周りに添えれば、花器の中に小さな野山が。
ちょっと大胆ではありますが、型にはまることを好まない私の十八番です。
さあ、季節は夏へ。これから追われる庭の草取りは煩わしさもあるけれど、冬の長い信州に暮らす私には、家の外に仕事が与えられたうれしさのほうが勝るのです。
今月のお茶うけ:花豆とキウイのおやつ

我が家では、秋に収穫したキウイを春先まで玄関に置き、大事に食べつなぎます。真冬の玄関は、まるで冷蔵庫。そのまま置いても、数か月はおいしくいただけるのです。
キウイと花豆の甘煮の組み合わせは意外に感じるかもしれませんが、こっくりとした豆にキウイの酸味が合わさると、お茶のお供にちょうどいい塩梅。花豆の甘煮に角切りのキウイを加え、豆の煮汁であえて甘味を足します。
美肌や抗酸化作用など女性にうれしい成分たっぷりの花豆。信州の女性の健康長寿を支える食材のひとつです。
【花豆の甘煮の作り方】
- 花豆(300g)を水(500mL)に浸し、塩(大さじ1)を入れて一晩置き、水を切る。
- 鉄や銅などの鍋にたっぷりの水を入れて茹で、沸騰してから10分後にお湯を捨て、水を張り直してさらに茹でる。
- 煮汁が少なくなり軟らかくなったら、きび砂糖(240g)を3回に分けて加え混ぜ、冷まします。
■執筆者プロフィール
横山タカ子さん

よこやま・たかこ 1948(昭和23)年、長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。
撮影=小林キユウ、安部まゆみ(人物) 構成=小林美香(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2018年6月号に掲載したものを再編集しています。
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