横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・22

2月:節分の飾り付け!ひいらぎ・イワシで無病息災

公開日:2021.01.29

更新日:2022.02.03

この連載では、四季折々の小さな変化を楽しみ味わう、季節のしつらいをお届けします。今回のテーマは「節分」です。節分の飾りといえば、ひいらぎやイワシが有名ですが、横山タカ子さんはちょっと変わった“あるモノ”を一緒に飾っているそうです。

横山タカ子さんの節分の飾り付け
横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・22

節分の頃、玄関に大豆の殻、ひいらぎ、イワシを飾って

みなさん、節分はどのように過ごしていらっしゃるでしょうか。我が家では、毎年、玄関にひいらぎとイワシを飾るのですが、一昨年から、“大豆の殻”も一緒に飾るようになりました。

この大豆の殻は、知り合いの農家の青年が、秋の収穫後、突然送ってきてくださったんです。その殻の美しさといったら、もう……。感激してしまって。

もともと大豆の殻は、みなさん、薪ストーブの焚き付けなどに役立てているものですが、自然の生み出したこんなに素敵なものはないと、節分に飾るようになったんです。

それから、豆まきもします。夫と二人暮らしですけれど、一応、ね(笑)。でも、豆をまくと拾うのも大変なので、大豆を紙に包んだものをたくさん作ってまくと、散らからなくてラクなんです。

新年、みなさんのお宅にも、福がたくさん来ますように。

今月のお茶うけ:節分の豆でぜひ!五目豆の煮物

横山タカ子さんのレシピ:五目豆の煮物

今回は、節分で使う豆で作るのもおすすめの「五目豆の煮物」です。枡の器に入れて、庭の竹の葉を添え、ちょっと節分の雰囲気を出してみました。

大豆は、豆ごはんや煮物などに年中活躍します。だから、炊飯器で簡単に煮る方法(左下)で、多めに作って冷凍しておくと便利です。

【五目豆の煮物の作り方(作りやすい分量)】

  1. 大豆(節分の豆)200gを炊飯器に入れて熱湯600mLを注ぎ、「保温」ボタンを押して約8時間おくと3倍以上の量に。
  2. 大豆200gを取り分け鍋に入れ、干しシイタケ1個、コンニャク100g、ニンジン60g、昆布15gを細かく切ったもの、水150mLを入れ、大豆が軟らかくなるまで煮ます。
  3. みりん大さじ2、砂糖大さじ1と1/2、しょうゆ大さじ2を入れて煮たら完成です。

■執筆者プロフィール

横山タカ子さん

横山タカ子さん

よこやま・たかこ 1948(昭和23)年、長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。

撮影=小林キユウ 構成=野田有香(ハルメク編集部)

※この記事は雑誌「ハルメク」2020年2月号に掲載したものを再編集しています。

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横山タカ子

1948(昭和23)年長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。

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