横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・8

暮らしに合う「和ろうそく」のクリスマス飾り

暮らしに合う「和ろうそく」のクリスマス飾り

公開日:2020年11月19日

横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・8
横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・8

移ろう四季の色、音、香り。この連載では、そんな小さな変化を楽しみ味わう、料理研究家・横山タカ子さんの季節のしつらいをお届けします。今回のテーマは、クリスマス。ご自宅の暮らしに合わせた「和ろうそく」のアレンジは必見です。

和ろうそくのクリスマス飾りと手作りの料理でおもてなし

クリスマスや年末は客人が多い季節。和の暮らしに合うクリスマス飾りを。
クリスマスや年末は客人が多い季節。和の暮らしに合うクリスマス飾りを。

子どもがまだ小さかった頃は、ケーキを食べて、プレゼントを用意して……などしていたものですが、年を重ねるうちに段々とクリスマスという行事から遠のいていることに気付きました。

それでも季節の節目として気分に浸ってみようと、紅白の和ろうそくとドライフラワーでクリスマス飾りを和風にアレンジしてみました。 

和ろうそくは、能登の職人が国産の素材で一本一本、丁寧に手作りしたもの。ろうの原料は、櫨(はぜ)の実など植物性。芯も和紙でできていて、洋ろうそくのように燃やした後の匂いが残らず、炎が大きいのが特徴です。

「火をつけないの?」と客人に尋ねられることもありますが、なんだかもったいなくて。手仕事ならではのふぞろいな形や質感そのものに美しさとぬくもりがあり、私はあえてそのままに。でも、クリスマス当日くらいは、そっと火を灯してみようかしら。

今月のお茶うけ:五平もち

五平もち
五平もち

収穫のお祝いとして、昔から信州で親しまれてきた五平もち。最近では、NHKの朝ドラ「半分、青い。」で岐阜の五平もちが話題になりましたが、あちらは平べったくてちょっと大きめの草履(ぞうり)形。信州は小ぶりでまあるい形が一般的。新米で作ると、香ばしさもひとしおです。

【12個分の作り方】
ご飯(2合分)をすり鉢にとって半づきにし、1個分(50g)を手にとって丸め、手のひらで軽くつぶして写真のように面を平らにする。半分の長さに切った割り箸に刺して、表面を直火で焼いて軽く焦げ目をつけ、好みのたれでいただく。

  • くるみだれ(写真上):味噌、砂糖、みりん(各大さじ1)に、細かく砕いた胡桃(30g)を加えて混ぜる。
  • ごまだれ(同下):白ごま、味噌、はちみつ(各20g)を混ぜる。

>>第9回:お正月の祝いのお膳には、慶びを和紙で添えてをチェック!

■執筆者プロフィール

横山タカ子さん

横山タカ子さん

よこやま・たかこ 1948(昭和23)年、長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。

撮影=小林キユウ 構成=野田有香(ハルメク編集部)

※この記事は雑誌「ハルメク」2018年12月号に掲載したものを再編集しています。

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横山タカ子
横山タカ子

1948(昭和23)年長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。