公開日:2020/11/19
四季の変化を楽しみ味わう、料理研究家・横山タカ子さんの季節のしつらいをお届けします。今回のテーマは「正月準備」です。無地の和紙に筆で文字を書き入れる、銚子飾りを折る。そのひと手間が、家族への感謝と新年への祈りに繋がります。
無地の白い和紙は、買い置きをしておくと、暮らしに何かと重宝します。例えば、「あの方のお孫さんに入学祝いを」と思い立ったら、朱の筆ペンを和紙に走らせて「のし」と書けば立派な熨斗紙、熨斗袋に。
筆使いは一度走らせたら、躊躇して手を止めないことが大事。手書きの線は太さのムラやうねりもあるけれど、ぬくもりや味わいがあっていいもの。「おめでとう」の気持ちが、相手に一層伝わるように思います。...
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