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- 11月:捨てられない箱や板は柿渋塗装でリメイク!
日々の変化を楽しみ味わう、信州の料理研究家・横山タカ子さんの季節のしつらいをお届けする連載企画。毎年秋頃、横山さん宅では、板に和紙を貼り、柿渋を塗ったものにお茶を載せてお出しします。「これ、何ですか?」と話題にもなって、楽しいそう。
カラーボックスの背板が和紙&柿渋塗装でトレーに変身!
![カラーボックスの背板に、お気に入りの和紙を貼り、柿渋を塗ったものに、お茶を載せて](https://halmek.co.jp/media/uploads/97db931ef431e60198d82b5a2a1b54481605505714.4455.jpg)
私は、お菓子の空き箱や板、きれいな絵の付いた広告の紙などなかなか捨てられないんです。このお茶の下に敷いている板は、カラーボックスの背板だったもの。
長い物を収納したくて背板を外したら、あまりにも良い板で。和紙店で気に入った和紙を購入し、のりで貼って柿渋(通販で購入)を塗ってみたんです。これをお出しすると、みなさん驚かれるので、面白いんですよ。
奥にちらっと写っているのは、同じように柿渋を塗った空き箱に人造の苔を入れ、ツクバネを挿したもの。苔が大好きで、家の中でも楽しみたくて。その隣は、空き箱にきれいな広告の紙を貼ったもので、糸を入れています。
昔、荷物を送る際、防虫防水効果のある柿渋を塗った紙で包んだり、私の親たちも竹のざるが傷んだら紙を重ねて一閑(いっかん)張りにしてまた使えるようにしたりしていて、私も自然にこうしてしつらえたりすることが大好きになりました。
今月のお茶うけ:くるみとなつめのみりん煮
![くるみとなつめのみりん煮](https://halmek.co.jp/media/uploads/560ee2ba59fa31febfbb48374f4ae3f81605506300.5025.jpg)
今回は、お茶やコーヒーのお供に、ちょっとしたおつまみにもなる一品です。
くるみ50gを軽く炒り、なつめ50gは、100mLの水で軟らかくなるまで煮ます。大さじ2~4くらいの水分を残してなつめが煮えたら、炒ったくるみを加え、大さじ4のみりんを入れて沸騰させ、シナモンスティック1本を加えて完成!
ビンに入れて、夫と私で1週間ほどで食べきっています。はちみつ漬けより甘過ぎず、ほどよい甘さです。
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■執筆者プロフィール
横山タカ子さん
よこやま・たかこ 1948(昭和23)年、長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。
撮影=小林キユウ 構成=野田有香(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2019年11月号に掲載したものを再編集しています。
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