
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
公開日:2025年06月04日
50代婚活奮闘記21・シングルマザーC恵の場合
恋愛・婚活ジャーナリストの清葉アキコが出会った婚活女子の第21話。結婚相談所に入会している人の多くが短期間で結婚を決めて退会していると結婚アドバイザーから聞き、スピード婚を目指しているシングルマザーC恵。その短期集中型の婚活とは!?
50代以上の婚活をサポートする結婚相談所TのMさんは、若い世代の相談所も展開している。「若い世代なら、たくさんの人に会えるチャンスも多いし、自分とどんな人が合うのかわからない場合もあるから、いいなと思う人ととりあえず会ってみるのを繰り返していくのも悪くない。時間的にも体力的にも余裕があるからね。
でも、ある程度の年齢になるとお見合いで会える人の数自体が若い世代よりグッと減るし、それに加え仕事の責任、家族(両親や子どもなど)の問題、体力のダウン……などさまざまな要因で、人に会う余裕はなくなっていくんです」とMさん。
だから、相手や結婚に望む絶対に譲れないことを明確にしておき、それにフィットする人を集中的に狙って落とす「短期集中型」が大人の婚活にはもっとも向いているという話だ。
バツイチで成人した息子がいる52歳の派遣社員・C恵が再婚を本気で考えたのは、老後の生活における経済的な不安と、孤独死への不安があったから。だから、経済力がある男性。年収〇千万円以上のお金持ち!という好条件の男性を望んではいないけれど、定年退職まで安定した収入があり、浪費癖がなく、これまで堅実に貯金をしてきた男性で、元夫のようにモラハラをしない人……条件はこれだけ。
「欲を言ったら、背が高くて、太っていなくて、端正な顔立ちで、禿げていなくて……っていくらでもあるわよ(笑)。でもね、私のこれからの人生は、男性へのトキメキより安定していることが絶対に大事なの。私の心配事を解消してくれて、トキめくどころか心を穏やかな状態に保ってくれる男性が必要。私が一人では絶対に手に入れられないものを与えてくれる……それだけで、私はその相手のことを尊敬し続けられる気がするのよね。見た目は年齢で変わっていくし、好きという想いはいつか冷めていく感じがあるけれど、尊敬の気持ちっていうのは変わらず長く続くような気がするから」とC恵。
「息子がまだ小さかったら、経済面も『もっと高収入の人!』と思ったかもしれないし、息子の意見を第一に考えて自分の気持ちは後回しにしていたかもしれない。でも、息子が独立した今だからこそ、自分が幸せでいられる環境というのを第一に考えられる。大事なことがはっきりしたから、自信をもって条件を絞り込めたって感じよ」
数か月前、出会った当初はもの静かでおっとりしていたC恵だったが、今、目の前にいるC恵は別人のようだ。婚活を通して、この先の人生を自分のために自分で見つけて生きていこうという覚悟ができたからかもしれない――。
「ところで、先日の初お見合い相手との初仮交際デートはどうだったの?」。C恵の顔を覗き込んだ。C恵は小さく笑いながらはにかんだような顔で「待て!」のジェスチャーを何度もした。私はまるで餌を食べたくてしょうがない犬のように前のめりになっていたのだろう。
「何から話そうか、何を聞こうか、会うまでずっとあれこれ考えていたんだけど、結局、彼のほうがいろいろ話を振ってくれて……。『会って2回目の人にそんなことまで話しちゃっていいの?』って思ったこともあったけれど、彼が自分のことを包み隠さず話してくれたから、私も自然と自分の話ができたんですよねー」。この話しぶりからすると、初デートはうまくいったようだ。
「彼は55歳の会社員で年収は平均よりちょっと高いくらいなんですけど、定年が65歳の会社だからあと10年は今の会社で勤務できるらしいの。定年退職後のことも考えて、数年前にある資格を取得したらしくて、退職後はその資格を生かしてマイペースで仕事をするつもりだって……。
具体的な財産の話はさすがに1回目のデートで聞けなかったけれど、『亡くなった両親から譲り受けた戸建があるから家賃は一生かからないし、退職金の使い道も決まっていない。夫婦二人で暮らしていくにはお金に困らないと思う』って言っていたの。彼、お金のかかる趣味もないみたいだし(笑)」。まさに彼は、C恵が結婚に求める最も大切な“経済的安定”をクリアできる相手のようだ。
「今、初デートから1か月経ったんだけど、なるべく会おうってお互いに話していて。週末のどちらかはお出掛けと食事するのはもちろん、平日は仕事帰りに軽くご飯を食べに行ったり、カフェや公園を散歩しながら話したり……毎日とは言わないけれど、最低でも1日置きで会っているのよ。
お互いに結婚相手候補と認識して会話しているから、踏み込んだ話でも聞きやすいし、真剣に答えてくれるのね。私自身も自分の意見をきちんと言えるし、それを真剣に聞いてくれるのもいい。婚活アプリのようにノリでなんとなく“探り合い”したりするのとは違って、話が早い!」
「結婚と恋愛は違う」と言うが、「一緒に暮らしたら幸せになれそうか」という見極めをしていく婚活は、まさにそうだと実感しているというC恵。
「もちろん、条件だけOKならそれでいいってわけにはいかない。『この人なら好きになれそう』という見込みを含んだ上でだけど、短い期間で相手のことをあれこれ知り、自分のことを知ってもらえると、距離が縮まるのも早いから、お互いが同じスピードで気持ちが盛り上がって行っている気がするのよね」。そう話すC恵の頬は、いつもより血色よくツヤやかに見えた。
仮交際から1か月経過したということは、そろそろ本交際ステイタスに進むかどうかを決めていく時期。この感じであれば、C恵はその彼と本交際に進むのだろう。
そう思っていたら、C恵がこう告白した。「実は、もう1人、先週末にお見合いした人とも仮交際が始まったんですよ。1人目の彼と本交際に進んだら、2人目の人とは会えなくなるから、今のうちに2人目ともマメに会っていかなくちゃ。今、毎日デートで大変よ!こんな生活も子育てがない今の年齢だからできることかもね(笑)。でも、体力的にもこの生活は短期間じゃなきゃ無理かも……」
半年前まで子育てと仕事だけだったC恵の人生が、毎日デートに奔走する毎日へと激変!大変と言いながらも、顏はうれしさがこぼれんばかりだ。
2人との仮交際を進めるC恵が、この先どんな決断をするのか?どんな未来が待ち受けているのか?楽しみだ。
三島さんからのひと言
『婚約前には、さまざまな情報を共有しておく必要があります。財産、健康状態、宗教、親戚関係など、気になることは人それぞれ。踏み込んだ質問を躊躇する人も多いですが、あえてそういう話をしていくことで真剣度も伝わります。相手に聞くだけでなく、自分のこともしっかり知らせておきましょう』
婚活業界歴19年。20代・30代向けの結婚相談所「ganmi(眼深)」と50歳以上の結婚相談所「とわ婚」(https://towakon.net/)を展開する株式会社ヒカルヨの代表をつとめる。メディア出演多数。著書に『「普通」の結婚がなぜできないの?』(WAVE出版)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』(秀和システム)がある
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