累計1000本!わたしの街の未来の桜プロジェクト

日本の桜が危ない!市川海老蔵さん親子も桜植樹に参加

公開日:2022.01.31

日本の春の風物詩・桜ですが、老木の衰弱が進み「桜の名所がなくなるかもしれない」と言われています。未来の桜を守るために今できる事とは?「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」の活動と累計1000本記念植樹式の様子を紹介します。

累計1000本!わたしの街の未来の桜プロジェクト
「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」累計1000本記念植樹式にて

現在ある桜の名所の約8割がソメイヨシノ!

新倉山浅間公園(山梨県)より:ソメイヨシノと富士山

日本の文化として、古くから愛でられてきた桜。600種類以上ある桜の品種の中で、私たちが最もよく目にするのが「ソメイヨシノ」です。そして、全国の桜の名所の約8割をソメイヨシノが占めていると言われています。

北海道から鹿児島まで、ほぼ全国に植栽されているため、多くの地域で気象庁の開花観測の対象(標本木)になっている品種でもあります。

そんなソメイヨシノは、江戸時代の中期頃に江戸染井村(現在の東京都豊島区)の植木屋が「吉野桜」として売り出したのが始まりと言われています。染井村で売り出された吉野桜ということで、ソメイヨシノと名付けられたそうです。

ソメイヨシノが全国に広がったのは、明治時代のこと。

それまで桜と言えばヤマザクラが主流でしたが、大ぶりの花が密集して咲き、花が終わってから葉が芽吹くソメイヨシノは、花見の対象として理想的で、文明開化の波とともに全国に広がっていきました。

桜の名所がなくなる…!?10年20年先のための桜の保全活動

残念ながら、明治時代に植えられた桜の多くは第二次世界大戦により失われてしまいましたが、戦後に復興のシンボルとして再び全国で植樹されました。

桜は種から育てると約10年。苗木から育てると約5年で立派な樹木となり、30~40年が最も成熟した期間なのだそう。

今私たちの身近にある桜の木の多くは、戦後に植樹されたもの。中でも、樹齢60年~70年以上のものが多いと言われています。ソメイヨシノは樹齢が50年を超えてくると老木の域に入ります。

成長が早い一方で管理の難しい桜で人が手をかけてあげないと、徐々に衰弱して枯れてしまいます。それゆえに「ソメイヨシノの寿命は60年」と言われることも多いようです。

しかし、桜の名所にあるソメイヨシノの中には、樹齢100年以上の木も数多くあります。樹木の寿命は、成育する環境によって大きく左右され、人が手をかけて適切に保全してあげれば、桜の寿命を延ばすことができるのです。

日本三大桜・山高神代桜(山梨県):エドヒガンザクラ
日本三大桜・山高神代桜(山梨県):エドヒガンザクラ

また、ソメイヨシノ以上に長寿の桜の品種も多数あり、中には樹齢が1000年以上の桜もあります。こうした老木は人の手で保全活動をすることで、今でも毎年花を咲かせています。

「日本三大桜」として知られ樹齢1000年を超える、三春滝桜(福島県)、山高神代桜(山梨県)、根尾谷淡墨桜(岐阜県)も、いずれも一時は衰弱していたものの、地元の人々が様々な取り組みをした結果、見事に復活した経緯があります。

お茶の売上で植樹・保全!わたしの街の未来の桜プロジェクト

伊藤園「わたしの街の未来の桜プロジェクト」
「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」の植樹風景(提供:伊藤園)

老木となった桜の保全活動の多くは、自治体や樹木医が中心となって実施されていますが、私たち個人がサポートできる活動もあります。その一つが「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」です。

この活動は、2019年より株式会社伊藤園(以下、伊藤園)が公益財団法人「日本さくらの会」と協働で取り組んでいるもの。

「お~いお茶」桜パッケージ(緑茶、焙じたての香り ほうじ茶、同 炒りたての香り 玄米茶)および、機能性表示食品「お~いお茶 濃い茶」525ml(通常パッケージ)の売上金の一部を、各都道府県の桜の植樹や保全活動に寄付する取り組みで、日本の春の象徴として古来より愛されてきた桜を“未来につなぎ、咲かせ続けたい”という願いが込められています。

「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」では、ソメイヨシノに限らず、エゾヤマザクラ、カンザン、エドヒガンザクラ、ジンダイアケボノ、シダレザクラなど、さまざまな種類の桜を植樹しているのもポイントです。

全国で植樹を実施!ハルメクWEB読者もその桜を見つけて

「​​​​​伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」の植樹風景(提供:伊藤園)

日常生活の中でお茶を飲むだけで、桜の植樹や保全活動がサポートできるとあって、毎年多くの人が参加している「わたしの街の未来の桜プロジェクト」。

昨年、伊藤園×ハルメクWEB共催で実施した「お~いお茶と私キャンペーン」の応募エピソードにも、このプロジェクトで植樹した桜の木を見かけたというコメントがありました。

▼「お~いお茶と私キャンペーン」の応募エピソードより

今年の4月。仕事で、東京から従業員が来るので長野駅でお出迎えを。コロナ禍ではあったものの、天気も良く屋外なのでいいかなぁと、お昼は善光寺に連れて行き、長野名物おやきをベンチで食べました。

お茶は「お~いお茶」。野沢菜のおやきにお~いお茶はとてもよく合いました。ちょうど桜が満開で、お花見ができました。おやきを食べて、少し散歩をしていたら、山門近くで従業員が「あ、お~いお茶」と、急に声を上げました。

「ん?誰かペットボトルでも忘れて行ったのかなぁ?」と近寄ってみると、そこには植えてどのくらい経ったのか、桜の苗木。その木の横に「お~いお茶 私の街に、未来の桜を育てよう」と書いてある立札がありました。

偶然にも、今手に持っているお茶のメーカーさんが植えた桜でした。

コロナ禍でなかなか仕事でも行き来できない中、屋外でお茶を飲みゆったりと昼食。そしてこの苗木!鬱々していた気分がバァッと明るくなりました。

この木に桜の花が咲く頃には日常に戻り、皆が普通に大声で笑い合える日が来たらいいなぁと思いました。ほんのひと時の幸せな時間でした。

(長野県・58歳・じゅんままさん)

1000本目は市川海老蔵さん親子が植樹!ぼたん桜・勸玄桜に

そして、プロジェクト開始から約3年。ついに「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」の植樹本数が1000本を迎えるという知らせを受け、ハルメクWEB編集部も記念植樹の式典に参加させてもらうことに!

累計1000本目となる桜は、1月23日(日)、都内有数の桜の名所「大本山 増上寺」境内「鐘楼堂」横に、プロジェクトアンバサダーである市川海老蔵さん、長女・市川ぼたんさん、長男・堀越勸玄さん、親子3人の手で大切に植樹されました。

1000本目は市川海老蔵さん親子が植樹!ぼたん桜・勸玄桜に
1000本目の桜を植樹する、市川海老蔵さんと長女・市川ぼたんさん、長男・堀越勸玄さん

植樹に先駆けて行われた植樹式で、伊藤園 代表取締役副社長 執行役員・本庄周介さんから目録を進呈された、大本山 増上寺 執事長・友田達祐さんは「今回植樹される桜は、ぼたんさん、勸玄さんの成長に合わせて、近い将来、美しい花を咲かせてくれることでありましょう。せっかくですから『ぼたん桜・勸玄桜』と名付けていいと思っております」とコメント。

「わたしの街の未来の桜プロジェクト」累計1千本記念植樹式
植樹式にて目録の進呈
(左から、伊藤園 代表取締役副社長 執行役員・本庄周介さん、市川海老蔵さん、大本山 増上寺 執事長・友田達祐さん

このコメントを聞いた市川海老蔵さんも「まさか自分もよく来ている増上寺の桜に『ぼたん桜・勸玄桜』というような名前で桜を植えられるとは夢にも思っておりませんでした。本当に幸せでございます」と目を細めていました。

そして未来へ「1000万本の桜が植樹できるような活動に」

植樹を終えた長女・市川ぼたんさんは「私が大きくなった時に、大きくなった桜を見るのが楽しみです」、長男・堀越勸玄さんは「楽しかったし、1000本目を植えられてとても楽しかったです」とコメント。

植樹された桜の横には、3名の名前が刻まれた石碑も建立されており、親子で仲良く石碑の文字を眺めていた姿が印象的でした。

市川海老蔵さん「1000万本の桜が植樹できるような活動に」
「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」祝一千本目の記念碑と

「一粒万倍日ということもございまして、今日植えたのは1000本目の桜ですが、それがさらに万倍となって、一千万本の桜が植樹できるような活動になっていったら、世の中がより明るくなっていくのではないかと思います」という市川海老蔵さんの言葉通り、今後もたくさんの桜が植樹され、未来へと「日本の桜」が受け継がれていくことでしょう。

伊藤園によると、今回植樹された1000本目の桜は「寒山」という八重桜の品種で、毎年4月中下旬に開花し5月上旬頃まで楽しめるそう。開花前の苗木の場合、その年に花をつけることもあると言います。

「大本山 増上寺」を訪れた際には、ぜひチェックしてみてくださいね!

「伊藤園 お~いお茶 わたしの街の未来の桜プロジェクト」の対象商品である、2022年の「お~いお茶」桜パッケージは、明日2月1日に発売されます。

2022年「お~いお茶」桜満開パッケージを持つ、市川海老蔵さん親子
2022年「お~いお茶」桜パッケージを持つ、市川海老蔵さん親子

今年だけでなく、来年も再来年も「桜」がいつまでも日本の春を彩るために、みなさんも「今できること」を始めてみませんか?

■もっと知りたい■

取材協力:伊藤園

お茶活クラブ

お茶活とは、日常生活においてお茶を楽しむ活動のこと。毎日抹茶や緑茶を飲むことで、テアニンや茶カテキンなど、お茶に含まれている健康・美容にいい成分を効果的に取り込むことができます。お茶に関する知識やお茶を使った料理レシピをチェックして、あなたも「お茶活」習慣を始めてみませんか?

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