10秒で顔が引き上がる!「咬筋ほぐし」#1

顔の「若見えスイッチ」をオン!ほうれい線・たるみに「咬筋ほぐし」

顔の「若見えスイッチ」をオン!ほうれい線・たるみに「咬筋ほぐし」

更新日:2025年11月09日

公開日:2025年10月02日

顔の「若見えスイッチ」をオン!ほうれい線・たるみに「咬筋ほぐし」
若返り筋 「咬筋」ってどこ?

顔のたるみ、ほうれい線、二重あご……。加齢とともに深刻化する悩みの一因は、実は噛むときに使う筋肉=「咬筋」のコリかもしれません。咬筋がこわばることで起こる美容トラブルや、美容整体のプロが提案する「咬筋ほぐし」の秘密を解説します。

教えてくれるのは、南 雅子(みなみ・まさこ)さん

整体エステ「ガイア」主宰。エステティシャンとして20年活躍後、整体、カイロの資格を取得し、日本で初めてエステに整体カイロを取り入れた「整体エステGAIA」を開業。現在、オリジナルに開発した「姿勢矯正」や「ストレッチ」など健康で機能的な体づくりのための施術・指導を行っている。著書に『10秒で顔が引き上がる 奇跡の咬筋ほぐし』(SBクリエイティブ刊)ほか多数。

※本記事は、書籍『10秒で顔が引き上がる 奇跡の咬筋ほぐし』より一部抜粋して構成しています。

顔の印象を左右する「若返りスイッチ」咬筋とは?

顔の印象を左右する「若返りスイッチ」咬筋とは?

美容家となって50年。美容に関する悩み「シワを薄くしたい」「たるみを取りたい」「フェイスラインを引き上げたい」などそれぞれの要望に長年向き合う中で、私が強く実感するようになったのが、どのお悩みも、あごにある大きな筋肉「咬筋」に関係しているということでした。

顔の土台である咬筋が整っていないと、いくら部分的なケアをしても全体のバランスが乱れてしまいます。まずは咬筋を正しい状態に導くことで、顔の筋肉以外の組織(皮膚や骨など)も自然と整っていきます。

咬筋は手で触りやすく、動かした感覚もわかりやすいです。マッサージやエクササイズといったセルフケアでのアプローチがしやすく、毎日続けられ、自分でも着実に効果が出せる筋肉です。

ブルドッグ顔、梅干しシワ…「咬筋のこわばり」のせい?

ブルドッグ顔、梅干しシワ…「咬筋のこわばり」のせい?

主に咀嚼するのに使う筋肉「咬筋」は、単独で働いているわけではありません。

咬筋と密接に関係しているのが、こめかみに扇状に広がっている側頭筋。連動しているので、食事以外の「噛む」必要がない状況で咬筋を働かせて(例えば、食いしばりなど)、咬筋がリラックスできていないと、側頭筋も緊張してしまうのです。

咬筋と側頭筋の緊張が続くと、顔の下半分、あごや頬、口元にある「表情筋」も緊張モードに入り、笑顔が不自然になっていきます。表情筋をうまく動かせないと、深いほうれい線や口まわりの梅干しのようなシワができたり、頬がたるんでブルドッグのように下がっていきます。

さらに、こめかみには顔に続く血管が走っているので、側頭筋が緊張することで血流を妨げてしまい、顔全体の血行も悪くなります。すると、目元のシワ、眉上のこり、目の疲れ、クマ、くすみの原因にもつながります。

このように、咬筋は「噛む」ための筋肉であると同時に、顔の他の筋肉と連携しながら、動作や表情作りを支えています。

顔のたるみを防ぐ「見えない糸」リガメントとは? 

顔のたるみを防ぐ「見えない糸」リガメントとは? 

ここまでは咬筋とそのまわりのお話がメインでしたが、それとは別に、顔の大切な組織についてお話ししておきたいものがあります。それが「リガメント(支持靱帯)」です。顔のたるみを防いでいる、とても重要な存在です。

リガメントとは、骨と筋肉をつなぐ繊維状の接着剤のようなものです。顔にあるたくさんの表情筋が骨からずれないように、内側からピンと張って止めておく見えない糸、というと想像しやすいかもしれません。あるいは、「顔の筋肉を支えるロープ」と表現する人もいます。

顔の皮膚の下には筋肉や血液、リンパ、皮下脂肪などがありますが、リガメントは、リンパや皮下脂肪の重さで組織が下に落ちるのを防いでいます。咬筋付近にもリガメントがあり、頬が下がるのを防いでつなぎとめてくれているのです。

咬筋が伸縮自由な状態であれば、このリガメントも自然な張りを保ち、顔全体のフェイスラインを支えてくれます。しかし、咬筋が固くなっていると、リガメントも伸縮せず、本来あるべき場所から重力で下がり、脂肪や筋肉、皮膚までもずり落ちてしまいます。

フェイスラインが崩壊するのは年齢のせいだけじゃない⁉

フェイスラインが崩壊するのは年齢のせいだけじゃない⁉
polkadot / PIXTA

また、年齢とともにどんどんロープの耐久性は弱っていき、皮膚や脂肪が垂れ下がっていきます。これが、たるみの最大の原因です。顔に厚みが出ると、リガメントの老朽化は加速します。支える脂肪や老廃物の量が増えると、その分リガメントにかかる重みも増して、耐えられなくなるからです。

たるむと、フェイスラインが崩れて顔が大きくなります。そして皮膚が余った結果、だぶついて深いシワが刻まれます。口元や目元などは、シワが深くなりやすいです。また、皮膚の厚みが増すことでターンオーバーのサイクルが遅くなり、汗や皮脂の分泌バランスが崩れて、毛穴の開きが目立つようにもなります。

咬筋が正しく使えていないと、こんなにもたくさんの悩みが起こってしまうのです。恐ろしいのは、これらの問題は咬筋をきっかけに同時多発しているということ。つまり、咬筋の固さがあらゆる悩みを引き寄せていたのです。

毎日10秒の「咬筋ほぐし」習慣で得られる5つの効果

毎日10秒の「咬筋ほぐし」習慣で得られる5つの効果
jessie / PIXTA

咬筋は「若返りスイッチ」ともいえる重要な筋肉。咬筋を正しく整える「咬筋ほぐし」で、美容と健康の両面でたくさんのメリットを受けられます。

効果1:すぐに顔が小さくなる
顔全体の血行もよくなり、むくみがとれてフェイスラインがすっきり引き締まります。

効果2:自然と痩せていきスリムに
唾液がよく出るようになり、食べものの消化力が高まります。そのため、これまでと同じ食事内容でも痩せやすくなります。

効果3:ストレスが減り疲れにくくなる
夜中の歯ぎしりや食いしばりが減り、ぐっすり眠れるように。

効果4:頭痛や首・肩のこりが軽減する
連鎖して近くの筋肉も一緒にほぐれ、血行不良で起こる頭痛や、つらい肩こりが改善します。疲れ目の改善にも効果があります!

効果5:シワやたるみがなくなってイキイキ!
咬筋を正しく鍛えることで、余分な脂肪が減ります。すると、顔の靱帯による「皮膚を引き上げる力」が復活し、フェイスラインのたるみやほうれい線が消えていきます。

次回の記事では、咬筋の場所の確かめ方とガチガチ度「セルフチェック」 を紹介していきます。

※本記事は、書籍『10秒で顔が引き上がる 奇跡の咬筋ほぐし』より一部抜粋して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。


■「10秒で顔が引き上がる!奇跡の咬筋ほぐし」をもっと読む■

#1:老け顔にアプローチする咬筋ほぐしとは?
#2:咬筋の場所の確かめ方とガチガチ度「セルフチェック」
#3:「咬筋」をほぐす!10秒簡単セルフマッサージ3選 

もっと詳しく知りたい人は、南さんの書籍をチェック!

もっと詳しく知りたい人は、南さんの書籍をチェック!
10秒で顔が引き上がる 奇跡の咬筋ほぐし』(SBクリエイティブ刊) 

年齢とともに目立つ「たるみ」「ほうれい線」「二重あご」。原因は噛むときに使う咬筋のコリでした。整体の第一人者が12万人の施術から導いた「咬筋ほぐし」を紹介。頬やあごをゆるめてシワやこわばりを改善し、血流促進でシミやくすみ、老化予防にもつながる美容メソッドです。

HALMEK up編集部
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