教えてくれるのは、南 雅子（みなみ・まさこ）さん

整体エステ「ガイア」主宰。エステティシャンとして20年活躍後、整体、カイロの資格を取得し、日本で初めてエステに整体カイロを取り入れた「整体エステGAIA」を開業。現在、オリジナルに開発した「姿勢矯正」や「ストレッチ」など健康で機能的な体づくりのための施術・指導を行っている。著書に『10秒で顔が引き上がる 奇跡の咬筋ほぐし』（SBクリエイティブ刊）ほか多数。

※本記事は、書籍『10秒で顔が引き上がる 奇跡の咬筋ほぐし』より一部抜粋して構成しています。

咬筋の場所はどこ？「はーい」と言ってみて！

前回は咬筋がこわばることで起こる顔の悩みや、ほぐすべき理由 を紹介しました。今回は、自分の咬筋の状態をセルフチェックして、基本のほぐし方を学んでいきましょう。

咬筋は無意識に酷使されやすい、働き者の筋肉です。「自分は大丈夫」と思っていても、触ってみると、思った以上にガチガチになっています。まずは今の状態をチェック！

咬筋を触ってみよう！

耳の下より少しだけ頬側に入ったところを、人差し指、中指、薬指で触れます。「はーい」と大きい声で発話したときに動く筋肉が咬筋です。

わからないときは…… 

3本の指で、頬の外側から奥歯を触るようなイメージで、指をくるくる動かしてみるとうまくとらえられます。

セルフチェック1「ガム・カム」

両手で咬筋を触った状態で、「ガム・カム・カム」と発話します。「ガ・カ」のときは口をできるだけ大きく開けて、「ム」のときはしっかり口を閉じます。

咬筋がこっている危険なサイン

• あごが「ガキガキ」や「カキカキ」と音を立てている
• 開け閉めするときに、引っかかる感じや違和感がある
• 左右で、開け閉めするときにかかるスピードが違う

セルフチェック2「左右のゆがみ」 

3 個以上当てはまる人は咬筋がこっているサイン！

姿勢を正して、まっすぐ鏡の前に立ったら、自分の顔がゆがんでいないかどうかを観察します。目の位置、小鼻の高さ、口角の高さ、肩の高さに左右差があると、どちらかの咬筋がこっています。そのほか、上記のような顔のトラブルがある人も咬筋がガチガチの可能性大！

セルフチェック3「生活習慣」

3個以上当てはまる人は咬筋がこっているサイン！

• 首、肩のこりや頭痛に悩まされている
• 扁桃腺が腫れやすく風邪をひきやすい
• 声が出しづらい（とくに高音が出ない）
• 食事中、食べものが飲み込みづらい
• 舌が荒れていてブツブツが気になる
• 呼吸が浅く、深呼吸がしづらい
• 靴底が均等に減らない、左右差がある
• 抜け毛や白髪などヘアトラブルがある

触れて、気付いて、実践！それだけで顔も体も変わる

咬筋チェックで実際に自分で触れたり動かしてみたりして、どう感じましたか？　

「想像以上に固い」「音がガキガキ鳴っている」「左右で動きが違う」「口が開けづらい」など、咬筋のこり、あるいは左右の状態の差に気付いた方が多いと思います。

こうしたこりや左右差を放置しておくと、顔はどんどんゆがんでいき、シワやたるみ、肌トラブルなどが加速していきます。今、改めて鏡を見て「これ以上老けたくない」「もっとキレイになりたい」と感じたなら、ぜひ咬筋ほぐしにとり組んでください。

咬筋がほぐれると、口まわりの機能が改善して健康面の状態も改善していきます。さらに表情がやわらかくなって気持ちも明るくなっていくはずです。まずは咬筋の仕組みを知り、あなた自身の手で、美と健康をとり戻していきましょう。

次回の記事では、「咬筋」をほぐす！10秒簡単セルフマッサージ3選 を紹介していきます。

※本記事は、書籍『10秒で顔が引き上がる 奇跡の咬筋ほぐし』より一部抜粋して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。

■「10秒で顔が引き上がる！奇跡の咬筋ほぐし」をもっと読む■

#1：老け顔にアプローチする咬筋ほぐしとは？
#2：咬筋の場所の確かめ方とガチガチ度「セルフチェック」
#3：「咬筋」をほぐす！10秒簡単セルフマッサージ3選

もっと詳しく知りたい人は、南さんの書籍をチェック！

年齢とともに目立つ「たるみ」「ほうれい線」「二重アゴ」。原因は頬の奥にある咬筋のコリでした。本書は整体の第一人者が12万人の施術から導いた「咬筋ほぐし」を紹介。頬やあごをゆるめてシワやこわばりを改善し、血流促進でシミやくすみ、老化予防にもつながる美容メソッドです。