大頬骨筋・小頬骨筋トレーニングでたるみ撃退&若返り
頬たるみ・ほうれい線を防ぐ!大頬骨筋の鍛え方まとめ
頬たるみ・ほうれい線を防ぐ!大頬骨筋の鍛え方まとめ
更新日:2025年10月22日
公開日:2023年09月11日
大頬骨筋って顔のどこ?
大頬骨筋(だいきょうこつきん)は、頬にある筋肉で、口角を上外側へ引き上げる働きをします。表情筋の一つで、大頬骨筋が口角を上げ、笑筋が左右に動くことが連動して「笑顔」をつくります。
衰えると起きやすい変化(頬たるみ・ほうれい線)
頬には大頬骨筋を含む、次の3つの筋肉があります。
- 大頬骨筋……口角を上外側に引き上げる
- 小頬骨筋……口元を斜め上へ引き上げ、こわばりをほぐして自然な笑顔に
- 頬筋……頬を膨らませたり凹ませたりするときに働く
これらが衰えると頬がたるみ、ほうれい線につながることがあります。
大頬骨筋は顔の中でも比較的大きく、輪郭や形に影響します。しっかり鍛えると頬にボリュームが出て若々しい印象に。年齢とともに筋肉は衰えやすいですが、大頬骨筋を鍛えることで、たるみやほうれい線の予防が期待できます。
簡単!大頬骨筋のセルフチェック
鏡を用意し、「せ」と発音したときに頬の一番高い部分が上がるかを確認します。この部分が上がらない場合は、頬の筋肉が衰え始めている可能性があります。
コアフェイストレーニングで鍛える
コアフェイストレーニング(表情筋トレーニング・フェイスヨガ)は、表情筋研究家・間々田佳子さんのオリジナルメソッドです。
表情筋を動かして血行やリンパの流れを促し、顔のたるみやほうれい線などの悩みにアプローチします。
行うときは「姿勢」が重要。姿勢が崩れると使う筋肉にばらつきが出ます。
筋肉を偏って使うまま続けると、緊張とゆるみの差が広がり、顔のバランスが崩れることも。必ず正しい姿勢で行いましょう。手順は次のとおりです。
- 体を起こし、骨盤を立てていすに座る
- 骨盤を左右に揺らしながら深呼吸し、肩の力を抜く
- 頭・顔・体に一本の軸が通るイメージで姿勢をキープ
ここからは、大頬骨筋など頬の筋肉にアプローチするトレーニングです。いずれも上記の姿勢で行います。
ニコニコ体操
大頬骨筋と頬筋を鍛えるトレーニング。頬が上がりにくい人は手でサポートしてOK。鏡を見ながら笑顔の形を整えます。1日1回5分を目安に1週間続けましょう。
- 目を大きく開き、「ニー」で口角を上げて頬を持ち上げる
- 上の歯を8本見せて笑顔をキープ(口角と歯に隙間ができるほどしっかり)
- 口をすぼめ「コー」に
- 「ニー」と「コー」を歌に合わせて5回繰り返す(ニーコーニーコニーニー)
頬のVトレ
頬を上げる「大頬骨筋」を鍛えます。左右でV字の大頬骨筋を毎日しっかり動かして引き締めを目指します。
- 目を大きく開き、上の歯が8本見える笑顔で口角を上げる
- 親指と人差し指でサポートしつつ頬を上へ
- 手を外してそのままキープ
- 手で床を押すイメージで4回エアプッシュしてさらに引き上げる
- 3〜5回繰り返す
ウートレーニング
頬筋と口輪筋を鍛えるトレーニング。頬や口元を使わないと筋肉が衰え、支えきれない脂肪で垂れやすくなります。鍛えることで口元のたるみ対策に。マスクのままでも実施可能です。
- 口をすぼめ、「ウー」の形で唇をできるだけ前へ
- 右へ動かして5秒キープ
- 左へ動かして5秒キープ
- 左右にスピードアップして10回動かす
- 「使った」と感じるまで繰り返す
顎を下げ、頬筋と口輪筋に力が入って硬く感じるのがポイント。
頬サークル
ほうれい線のもたつき対策に。しっかり筋肉を意識して動かし、額や眉は動かさないのがコツ。
- 左右の頬の一番高い部分に軽く人差し指を当てる
- 指の下で円を描くように、頬の筋肉をぐるっと動かす
ぴよぴよアップ
頬筋と口輪筋を鍛えるトレーニング。ひよこ口で、ゆるみやむくみにアプローチします。
- 左右の頬を寄せて「ひよこ口」をつくる(頬をしっかり使う)
- そのまま「ぴよぴよ〜」と言いながら唇を約10秒動かす
- 同じく「ぴよぴよ〜」と言いながら、手で羽ばたくようにエアプッシュ(腹筋も意識)
マッサージ・エクササイズで大頬骨筋をケア!
ここでは、大頬骨筋にアプローチするマッサージ・エクササイズを紹介します。
ニパニパ体操
大頬骨筋に直接アプローチ。頬に力を入れるので小頬骨筋も同時に鍛えられます。少し大げさなくらいの動きでしっかり行うのがポイント。
- 口を閉じ、口角を少し上げる
- 目と口に力を入れ、頬を目尻へ近づけるイメージで思い切り「ニッ」と笑い、5秒キープ
- 「パッ」で力をゆるめる
- 10回繰り返す
割り箸エクササイズ
割り箸を咥えたまま口角を上げ、大頬骨筋を鍛えるエクササイズ。口角だけでなく、頬全体を引き上げるイメージで行います。
- 割り箸を口に咥える
- 口角と頬をしっかり持ち上げ、口を「い」の形で30秒〜1分キープ
- これを1セットとして、1日3セットを目安に
深層筋マッサージ(頬骨押し あぐあぐ)
筋肉の深部(深層筋)を刺激して凝りをほぐすマッサージ。血流を促し、たるみの引き上げや肌の引き締めが期待できます。まっすぐ正しい姿勢で、呼吸を止めずリラックスして行いましょう。
- 姿勢を整え、リラックス
- 親指と他の指で頭を挟み、「あぐあぐ」と口を6回動かす
- 頬骨の少し下に親指を当て、次に頬骨に沿って斜め上へ位置を移し、合計4か所で同様に行う
肌を撫でるのではなく、垂直にしっかり圧をかけるのがポイントです。
安全に効果を出すためのポイント
トレーニング前は咬筋の凝りをほぐす
表情筋を鍛える前に、口の横にある咬筋の凝りをほぐしておくと効果的。凝っていると狙いの筋肉を動かしにくく、トレーニング効果が下がることがあります。咬筋の凝りはほうれい線にも影響します。
皮膚は擦らない
力任せにゴリゴリはNG。手でほぐすときはオイルやクリームをたっぷり使い、皮膚にしわが寄らない圧で、筋肉に向けてやさしく押します。
やり過ぎず、回数を守る
表情筋トレーニングはやり過ぎに注意。推奨回数を守り、毎日コツコツ続けることが大切です。
バランスよく鍛える
一部ばかりを動かすと負荷の偏りでバランスが崩れることがあります。拮抗筋の存在を意識し、鏡で使えている筋肉・左右差を確認しながら均等に動かします。
美顔器は説明書どおりに
美顔器でもケア可能。多くは週2〜3回が推奨です。こすり過ぎや強い圧は避け、無理のない力で。たるみやハリ、引き締めにはEMSやRF(ラジオ波)などがあります。表情筋は浅い位置にあるため、EMSも効率的に働きます。
大頬骨筋を鍛えて、頬の印象を若々しく
大頬骨筋は笑顔づくりに関わる筋肉。衰えると頬のたるみやほうれい線につながります。鍛えて頬にボリュームが出ると、いきいきとした印象に。無理のない範囲で、毎日コツコツ続けてみてください。
※効果には個人差があります。異変を感じたら中止してください。
監修者プロフィール:逗子メディスタイルクリニック院長 徳永理恵さん

国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。横須賀市立市民病院では美容レーザー外来の立ち上げを行う。都内美容皮膚科勤務を経て、『医療の力でQOLを上げる』をコンセプトに、2010年逗子メディスタイルクリニックを歯科医の夫と開院。3人男子の育児にも奮闘中。所属学会:日本形成外科学会、日本美容皮膚科学会




