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- 老け見えの原因は表情筋の衰え!二パ二パ体操で解決
加齢で顔がたるんで四角くなってきた……と多くの方が感じているのではないでしょうか? それもそのはず、実際にCT画像で見ると20代との差が一目瞭然! 医師が紹介する1日1分「二パ二パ体操」で表情筋を鍛え、すっきり若々しい顔を目指しましょう。
加齢で顔がたるんでしまうと…表情筋の大切さ
「年とともに深まる顔のたるみや二重あごなどは肌表面だけではなく、皮膚を支えている顔の表情筋が衰えて薄くなることが原因です」と、話すのはCTなど画像診断を専門とする医師の奥田逸子(おくだ・いつこ)さんです。
そもそも表情筋とは収縮することで笑いや怒りといった表情を作る筋肉。体の筋肉同様に普段からしっかり動かさないと年とともに徐々に衰えます。
「例えば食事を左右どちらかで偏って噛んだり、普段から無表情でいると表情筋が弾力を失い、顔全体がたるみます」と奥田さん。
CTで見ると一目瞭然!表情筋の大切さ
画像は、表情筋がしっかりしているハルメク世代の3次元CT画像(左)とMRI画像(右)です。表情筋が顔を引き上げ、Vラインをキープしている様子がわかります。MRI画像では、〇で囲んだ部分の黒い線、大頬骨筋の厚さがわかります。
一方、同世代の表情筋がゆるんでいる人のCT画像。頬はたるみ、顔の輪郭が下がり台形になっています。そして、〇で囲んでいる黒色の細い線の部分、大頬骨筋が薄くなっているのがわかります。
20代の表情筋と比べると一目瞭然。20代は、輪郭のもたつきもなくすっきりしている上に、大頬骨筋に厚みがあります。(画像提供=奥田逸子さん)
上の3次元CT・MRI画像からわかるように、老け顔の大きな原因は表情筋の衰えによるもの。表情筋は年を重ねることでゆるみますが、実は簡単な動作で今すぐ鍛えることができるんです!
そこで行いたいのが、30種類以上ある表情筋の中でも顔たるみに関係のある“眼輪筋”“大頬骨筋”“広頚筋”を効果的に鍛えることができる体操です。
二パ二パ体操で「ほうれい線」を解消!スッキリ小顔にも
大頬骨筋に効く「ニパニパ体操」は、頬に力を入れることで大頬骨筋と同時に小頬骨筋も一緒に刺激します。「少し大げさな動きがおすすめ」と奥田さん。
頬に指を置き、笑ったときにピクッと動く筋肉が大頬骨筋です。ここを意識しましょう。
1 口を閉じ、口角を少し上げます
2 目と口に力を入れて「ニッ」と笑います
口角をグッと上げ頬を目尻に近づけるイメージで「ニッ」と笑います。5秒キープします。
3「パッ」で力をゆるめます
「ニッ」と笑ったら力を抜きます。「パッ」と声に出すのではなく口は閉じます。1~3の動作を10回繰り返すと効果的です。
次回は引き続き、奥田逸子さんに、「目の下のたるみ」「首たるみとマリオネットライン」「顔のくすみ」にアプローチする3つの体操を教わります。お楽しみに♪
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
教えてくれた人
国際医療福祉大学三田病院放射線診断センター 医学博士 奥田逸子さん
おくだ・いつこ CTやMRIなどを使った画像診断を専門とし、マンモグラフィー診断などの他、表情の豊かさと表情筋の量の関係性など“顔の筋肉”に着目し、顔面のアンチエイジングを研究している。本研究の推進とエビデンスの構築のため、加齢画像研究所(ONI)を設立し活動している。
取材・文=児玉志穂(ハルメク編集部)、撮影=中田陽子、ヘアメイク=木村三喜 モデル=早川弘子、イラストレーション=川野郁代
※この記事は、2020年6月号「ハルメク」を再編集し、掲載しています。
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