賢くラクに!整形外科医・中村格子さんの習慣にしたい「たるみスッキリ体操」
賢くラクに!整形外科医・中村格子さんの習慣にしたい「たるみスッキリ体操」
更新日:2025年03月01日
公開日:2025年02月24日
教えてくれたのは整形外科医・中村格子さん

なかむら・かくこ
1966(昭和41)年生まれ。「Dr.KAKUKOスポーツクリニック」院長。整形外科医、医学博士、スポーツドクター。テレビ出演、著書多数。HALMEK upで公開中の「格トレ」が大好評。
50代、たるみ加速に終止符を打つために
「若い頃の体は姿勢がピンとして関節が伸びていますが、加齢とともに次第に曲がってしまいます」と話す整形外科医の中村格子さん。曲がったままの姿勢では筋肉が衰え、皮膚を支えられなくなり、脂肪を蓄えやすくもなります。
そして重力が皮膚や脂肪を引っ張り、顔や体をたるませるのです。
「だから正しい姿勢で体を伸ばすことが、たるみ対策の基本」と説明します。
頭のてっぺんから足の裏までのラインが、地面に対して垂直な状態が、重力に負けない正しい立ち姿勢。「たるみ解消に加えて、体への負担がかからない姿勢なので、肩こりや腰痛なども改善できます」
重力に負けない「正しい姿勢」を身に着ける
まずは、皮膚や脂肪を重力に引っ張らせない姿勢づくりから。全身にバランスよく筋肉をつけるためにも、正しい姿勢は大切です。
【立つ姿勢】壁を使い、前に出た頭を戻す!

頭が、体の軸の中心にある状態が正しい姿勢。壁を使って、この姿勢を体に覚えさせましょう。
【歩く姿勢】速歩きで、重心のズレを正す!

歩くときは大股で速く。効率のよい歩き方になり、重心のズレが自然と修正されます。
【座り姿勢】ひざを下げて座り、骨盤を立てる!

座面よりひざが下がるように座るのがポイント。骨盤が立ち、上半身が起き上がります。
すきま時間で【部位別】簡単エクササイズを
気になるたるみにズバリ効くエクササイズを紹介!それぞれ、毎日30秒くらい行うのが目安です。
【1】お腹には、伸び伸びポーズ!

姿勢が悪くなると、ろっ骨と骨盤の距離が近くなり、お腹がたるみます。ろっ骨と骨盤で引っ張り合い、お腹を伸ばしましょう。さらに両腕を合わせて上に伸びるとより効果的。
【2】二の腕には、ヘイ、タクシー!

二の腕のたるみの原因は、上腕三頭筋の衰え。ひじをピンと伸ばし、腕を上げれば鍛えられます。
【3】もも、お尻にはなんちゃってスケーター!

両足をそろえてお尻を突き出しながら腰を下げ、左脚を伸ばしながら腰を上げます。再び両足をそろえて腰を下げ、右脚を伸ばすのを繰り返します。ももとお尻に筋肉がつき、たるみが取れます。
【4】背中には、ペンギンのポーズ!

猫背は背中をたるませます。姿勢を正し、両手を後ろに引けば、背中の筋肉が引き締まります。
取材・文=野田有香、井口桂介(ともに編集部)、撮影=鈴木宏、ヘアメイク=木村三喜
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年6月号を再編集しています。




