前編:「歪んだたるみボディ」の原因を徹底解消する!
2024.06.292024年06月23日
Dr.中村格子ぽっこりお腹解消!4週間チャレンジ1
挫折&リバウンドなし!ぽっこりお腹が凹むコツ
整形外科医でスポーツドクター、これまで多くの大人女性を肥満改善に導いてきた中村格子さん考案「ぽっこりお腹解消!4週間チャレンジ」を4回に分けてお伝えします。そもそも、50代からの女性にぽっこりお腹が増える「勘違い」とは?今すぐチェック!
教えてくれたのは中村格子(なかむら・かくこ)さん
整形外科医、スポーツドクターとして「Dr.KAKUKOスポーツクリニック」院長を務める中村格子さん。雑誌やテレビ番組などでも活躍し、オリンピックイヤーの2024年は、オリンピック選手のサポートなどでも大忙しです。
そんな中村さんは、現在57歳。ご自身も、しなやかで女性らしいスタイルをキープしています。
「50代からのダイエットで目指すべきは、体重でも細さでもなく、引き締まった“健やかボディ”。そのためには、自分の体の状態を知り、体の状態に合ったエクササイズをすることが大事」と言います。
「もちろん食べ過ぎであれば多少の食事制限は必要ですが、ガマンするダイエットって続かないですよね。それよりも、健康な体を維持できる簡単なエクササイズを習慣にする方が、ずっとこれからの人生に役立ちますよ」
そこでハルメク365では、中村格子さんに「50代からのぽっこりお腹解消」のための必勝プログラムを考案してもらいました。まずは、プログラムを始める前に、大人女性のあるある「ダイエットの勘違い」についてお聞きしましょう。
ハルメク365オリジナル番組
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Q. ぽっこりお腹の原因は?「脂肪」or「たるみ」
A. 50代以上はほぼ「たるみ」
50代からはウエストは細いのに下腹だけ出ている「ぽっこりお腹」タイプ、そして段々とぜい肉が積みあがる「段々腹」タイプが増えていきます。
実はこの原因は、脂肪ではなく「たるみ」だと言います。
「原因の一つは腹横筋など腹まわりの筋力の低下。お腹を伸ばした状態でキープできなくなると、内臓を正しい位置に収められず、ぽよんと脇にはみ出てしまう…これがいわゆる”浮き輪肉”。だらんと下がってしまうのが”ぽっこりお腹”です」
Q. 下腹をスッキリさせるには?「腹筋」or「姿勢」
A. まずは「姿勢」から!
もう一つは「姿勢」。特に女性は出産などで骨盤が歪みやすいと言います。
「前傾しても、後倒しても、それだけで下腹がぽっこりして見えます。
まずは、自分の姿勢がどんな状態かセルフチェックを。その上で、ニュートラルな状態=正しい姿勢をキープできるように体幹を鍛えることで、内臓が正しい位置に収まり、ぽっこりお腹を解消することができます」
いくら筋トレや有酸素運動で脂肪を燃やしても、たるみは消えない。まずはこのたるみを解消するのが先決です。
今回、「ぽっこりお腹解消!4週間チャレンジ」に挑戦した50代の読者Nさんは、骨盤が前傾したぽっこりお腹タイプ。「股関節も伸びていないので、ひざが曲がっていわゆるおばあちゃん姿勢の一歩手前。姿勢のせいで太って見えてしまっています」と中村さん。
Q. 効果を最大限に出すには?「筋トレ」or「ストレッチ」
A.「ストレッチ」が最優先!
今回の「ぽっこりお腹解消!4週間チャレンジ」は1週間ごとに内容がステップアップしていく4回シリーズ。この構成の理由を、中村さんはこう話します。
「50代以上の女性の多くは、骨盤の歪みなど体が前後左右に何かしら歪んでいるもの。そのまま無理に運動をしても片方に負荷がかかってひざや腰、関節を痛めたり、バランスが悪いまま筋肉をつけて歪みをより悪化させたりする可能性大。
まずはストレッチで歪みをとり、正しい姿勢を取り戻すのが先決。それからその姿勢を維持できるよう筋肉を育てていく。この流れが、痛みも歪みもない、スッキリした健やかボディをキープする一番の近道です」
成功の近道は「毎日続けること」
ただし、どんなに効果的なストレッチやエクササイズも、続けないことには効果は出ないと断言する中村さん。
「体の歪みは日々の体のクセの積み重ね。一度直しても、すぐ元に戻ってしまいます。体は毎日少しずつでも続けることで、正しい姿勢がクセになり、筋力をキープできます。
習慣にすることがリバウンド防止策。まさに健やかボディへの道は「継続こそ力なり」なんです」
今回は、そんな「続ける」仕掛けを盛り込んで、日々忙しく過ごす50代・60代女性の体に合わせて考案した4週間プログラム。
挑戦した読者3名と中村格子さん。「がんばるぞー!」
次回から、「ぽっこりお腹解消!4週間チャレンジ」全4回に登場するエクササイズのメニューを解説します。プログラムの予習・復習にお役立てください。