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顔よりも老化が早い!?今日から始める美しい手指ケア
手のシワ改善!簡単ハンドケア方法7つ&おすすめ商品
とみ皮膚科クリニック
川村郁美
公開日:2023.03.10
更新日:2024.08.18
気になる手のシワやハリのなさを7つの簡単ハンドケア方法でしっかりお手入れ!毎日酷使され、紫外線や水仕事、洗剤などの刺激を受けるにもかかわらず顔ほどにはケアされていない「手指」こそ丁寧なケアが必要です。ふっくら美しい手元を作るハンドケアを。
監修者プロフィール:川村郁美さん
専業主婦から一念発起、アトピーに悩む長男をきっかけに、医師になることを志す。子育てと両立しながら医学部生・研修医時代を乗り越え、念願の皮膚科医に。現在は、病気から美容まで皮膚のお悩みにお応えでき、地元の皆様に愛され頼られるクリニックを目指して、静岡県富士市にてとみ皮膚科クリニックを運営。保険皮膚科と美容皮膚科の両方を大事にしながら、患者と日々向き合っている。
手のシワ・老化の原因
手は、顔よりも老化が早いといわれています。手は毎日水仕事をしたり、手を洗ったり、一年中紫外線に晒されたり、ダメージを受けやすい状況にあるものの、顔ほどは丁寧にケアがされていないことが少なくありません。
しかし、手元は顔と同じように年齢の変化が目立つ部分です。そのため、ハリやツヤを保つためにもしっかりケアをすることが大切です。
ここからは、手のシワ・老化の原因をご紹介します。
紫外線ダメージ
紫外線はシミの原因として知られていますが、シワの原因でもあります。紫外線には「UVA」「UVB」という2つの波長があり、これらはどちらも肌にダメージを与える原因です。
屋外での日焼けの原因になるのがUVBで、陽の光を浴びると肌が赤く炎症を起こすのはUVBの影響によるものです。
一方、UVAはシワやたるみ、シミなど肌の老化に大きく影響しています。UVBよりも波長が長いUVAは肌の奥深くにある真皮層にまで届くため、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった肌のハリ・弾力を守る組織を壊してしまうのです。
UVAは夏だけでなく一年中降り注いでおり、雲はもちろん、家の窓ガラスも通り抜けてしまいます。曇りや冬の季節だからといって日焼け止めを塗っていないと、UVAによる紫外線ダメージが手に蓄積され、シワにつながることに。
手はそもそも顔のようにしっかりケアがされていないことも多く、日常生活で酷使される部分であるため長年積み重ねられたダメージがシワやくすみ、シミとなって現れます。
乾燥
洗剤の使用や水仕事の影響によって、肌のうるおいを保つ役割を果たしている皮脂が流されると、手が乾燥しやすくなります。乾燥を起こし、皮膚の水分量が低下するとハリや弾力が衰えて、手のひらや手の甲などのシワにつながります。
手のひらには皮脂腺がないため、乾燥しやすい部分です。うるおいを保つためのケアを積極的に行いましょう。
食生活や生活習慣の乱れによる肌のターンオーバーの乱れ
食生活や生活習慣の乱れ、紫外線の影響などによって肌のターンオーバーが乱れると、老廃物が排出されにくくなり、シワやシミ、くすみなどのトラブルにつながります。
睡眠不足や運動不足、不規則だったり偏った食生活、過度な飲酒や喫煙習慣などは肌ターンオーバーを乱す原因です。
また、年齢を重ねると血管が固くなることで、血流が悪くなることもターンオーバーを遅らせる原因になります。
手のシワに効果的な6つのハンドケア方法
ここからは、手のシワに効果的なハンドケア方法をご紹介します。
日常生活での手の負担を減らす
まずは、可能な限り日常生活で手に掛かる負担を減らすことが、手のシワの改善や予防につながります。
家事での水仕事の他にも、仕事で手を濡らす機会のある人は、水や洗剤の刺激によって肌がダメージを受け、皮膚表面の角質層に備わる肌本来のバリア機能が弱くなってしまっている可能性があります。
普段、ダニや食べ物などアレルギーの原因となる物質や細菌、ウイルスの侵入を防いだり、体の中に蓄えられている水分が失われるのを防いでいる肌のバリア機能が低下してしまうと、乾燥やシワにつながることに。
以下のようなポイントに注意して、なるべく手の負担を減らしましょう。
- 洗剤や薬品を使うときや、水仕事のとき、園芸などで土をいじるときはゴム手袋を着用する
- 熱いお湯は避けて、ぬるま湯か水を使う
- 手が濡れたら清潔なタオルで水を拭き取る
手のシワ・シミを防ぐ紫外線対策
紫外線は、肌に大きなダメージを与える要因です。肌の老化の6割以上は紫外線ダメージによるものともいわれるほど、大きな影響を与えています。
毎日、顔には日焼け止めを塗るという人でも、手指までは紫外線対策を徹底していないことが多いです。しっかりとしたUVケアを習慣にすると、手のシワだけでなくシミやくすみの予防にもつながります。
手は洗ったり、頻繁に使用する部分であるため顔よりも日焼け止めが落ちてしまいやすいので、こまめに日焼け止めを塗り直しましょう。手を洗った後は日焼け止めを塗り直すようにすると、効果的なケアができます。
また、運転や日の当たる場所での作業をするときは、UVカット効果のある手袋やアームカバーを使うのもおすすめです。日焼け止め単体のみの使用よりも、しっかりと紫外線対策ができます。
美容液や化粧水を使ったハンドケア
顔と同じように、美容液や化粧水、美容オイルを使ったハンドケアもおすすめです。就寝前にケアして、木綿の手袋をはめて寝ることで、しっかり手のシワをケアできます。
- 500円玉くらいの量の美容オイルを手に取り、気持ちいいと感じる強さで手の甲からひじにかけてマッサージをする。左右2〜3回行う
- 心臓より高い位置に両手を上げて、ぶらぶらと揺らす。2〜3回行う
- 握りこぶしもしくは親指で手のひらや指の間を指圧したり、指の表面や側面をしごく。左右2〜3回行う
- 電子レンジなどで作ったホットタオルで左右の手を包み込み温める
- タオルが冷めてきたら、美容オイルと拭き取る
- 手が温かいうちに美容液もしくは乳液をたっぷり取り、手の甲からひじまでなじませる
- 化粧水を同じようになじませて肌を引き締める
- 木綿の手袋をして眠る
ハンドマッサージ
ハンドクリームを使って行うハンドマッサージも、手のシワのケアに効果的です。手を保湿できるだけでなく、くすみの原因となる血行を促進できます。
マッサージによって血液の循環がよくなれば、末梢までしっかりと栄養素が行き渡るようになり、老化予防やむくみ解消にもつながります。
- たっぷりのハンドクリームを両手のひらと手の甲に伸ばす
- 手の甲を軽く掴んで、円を描くようにして優しくさする
- 右手の親指と人差し指で左手の指を挟んで、くるくるとらせんを描くように上下に3回マッサージしたら、最後に指先をぎゅっと押す。すべての指で同じマッサージを行う
- 右手の親指を左手の甲の骨の間に沿うようにして上下にさする
- 右手のひらで左手の甲を内側に円を描くように優しくさする
- 左手も同じように行う
ハンドストレッチ
血流が滞りやすい指先の血の巡りをよくするハンドストレッチも、おすすめのケア方法です。
- 指の付け根から指先に向かって滑らせ、パッと離す(指先に血液を溜めるイメージで行う)
- 指の付け根→中間→先端の順番で指で押していく
- 指をしっかりと握り、軽くねじるようにしながら引っ張る
- 指の付け根を加圧し、丁寧に揉みほぐす
- もう一方の手で人差し指〜小指までを反らし、親指も同じように反らしてストレッチする
- 反対の手も同じように行う
手のシワの予防・改善につながる食事
手のシワの予防や改善には、ハンドクリームやマッサージ、ストレッチなどの外側からのケアだけでなく、食べ物による内側からのケアも大切です。
肌の老化を防いでくれる効果が期待できるのが、高い抗酸化力を持ったビタミンA、ビタミンC、ビタミンE。これらは合わせて「ビタミンACE(ビタミンエース)」と呼ばれます。
- ビタミンA……にんじん、ほうれん草、卵、レバーに豊富
- ビタミンC……赤パプリカ、いちご、かぼちゃ、ブロッコリーなどの野菜や果物、緑茶に豊富
- ビタミンE……アボカド、たらこ、かぼちゃ、アーモンドなどのナッツ類に豊富
これらのビタミンは一緒に取ると相乗効果を発揮するため、組み合わせて積極的に摂取するのがおすすめです。
手のシワに効果的な美容医療も
美容医療の施術の中にも、手のシワ改善につながるものがあります。
- ヒアルロン酸注入
- 脂肪注入
- コラーゲンブースト注射
- PRP療法 など
手のシワの改善治療の中でも主流といわれているのが、ヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸を注入することで、肌をふっくらさせ、シワを目立たなくさせることができます。
ただし、ヒアルロン酸は人間の体内にも存在する成分で、注入後は時間が経つにつれて吸収されていくため、効果が半永久的に続くわけではありません。個人差がありますが、持続期間は半年~1年ほどとされています。
手のシワ・老化を悪化させるNG行動
手のシワや老化は、加齢だけでなく、日常生活の積み重ねによる影響も大きいです。以下のような行動は、手のシワの悪化につながるため注意しましょう。
- 刺激の強い洗剤や薬品に素手で触る
- 手をタオルで拭かずに自然乾燥させる
バリア機能の低下した肌は、デリケートな状態です。刺激の強い洗剤や薬品に素手で触ってしまうと、手のシワだけでなく手荒れにつながってしまう可能性も。
また、手を洗った後などに、タオルで拭かずに自然乾燥させてしまうのもNGです。自然乾燥させると、手の水分まで一緒に蒸発してしまい、乾燥しやすくなります。
手を洗ったらすぐに清潔なタオルやハンカチで水気を拭き取って、ハンドクリームやネイルオイルといったハンドケアアイテムを使って、保湿や乾燥予防をしましょう。
毎日のハンドケアで手のシワ対策!
気になる手のシワは、ハンドクリームやハンドマッサージ、ハンドストレッチなどの方法で対策できます。ただし、これらのケア方法はどれも「手のシワをなくす」ものではありません。
手肌のうるおいがなくなり、乾燥してシワが目立つようになる前に、丁寧な保湿やマッサージによる血行促進などを行い、手のシワの予防につなげることが大切です。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
手のシワに!おすすめハンドケアアイテム3選
ここからは、ハルメク365編集部が推薦するおすすめハンドケアアイテム3選をご紹介します。
過度な手洗いやアルコール消毒は手のシワや手荒れの原因になりますが、近年は感染症対策でどうしても手洗いやアルコール消毒の回数が増えがち。手を洗った後はしっかりとケアをして、手を守りましょう。
セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンといった高保湿成分やナイアシン、レチノール、ビタミンC誘導体、コエンザイムQ10といったエイジングケア成分が配合されたアイテムがおすすめです。
セリジエ 薬用美白UVハンドプロテクター
セリジエ 薬用美白UVハンドプロテクターは、ヒアルロン酸やコラーゲン、セイヨウナシ果汁発酵液といった保湿成分を配合した保湿力の高い薬用美白UVハンドプロテクターです。
ハンドクリームのように使えるので、効果的に肌をケアしながら紫外線から手腕を守れます。さらにソフトフォーカスパウダーのメイク効果がシミ・ふし・しぼみを隠し、透明感のある肌に。
KOSE コエンリッチ 薬用リンクルホワイト
KOSE コエンリッチ 薬用リンクルホワイトはヒアルロン酸やナイアシンアミド、コエンザイムQ10を配合したハンドクリームです。手のシワの改善やシミ予防ケアにおすすめです。
メンソレータム薬用ハンドベール手荒れキメ整うクリーム
メンソレータム薬用ハンドベール手荒れキメ整うクリームは、肌荒れ防止の有効成分であるレチノール(ビタミンA油)を配合したハンドクリームです。うるおい成分の尿素も配合しており、手荒れのキメを整えてうるおいある手肌に導きます。
※記事内の価格は2024年8月18日時点のもので、すべて税込です。
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