公開日:2021/11/26
潤い肌ケア特集最終回は、つやつやの手を保つ植物療法士・池田明子さんが実践しているハンドマッサージを詳しく解説。手のシワやくすみ、こわばりを解消し、池田さんのようにふっくら潤いある手になりましょう。
ハンドマッサージには、血行促進に加え、皮膚の新陳代謝を助ける効果があるという植物療法士の池田さん。
ハンドマッサージで血流がよくなると、血液を通して体の隅々まで必要な酸素や栄養が行き届き、老廃物の排出もスムーズに。冷えやむくみが取れて新陳代謝が活性化するため、新しい健康な肌細胞が生成され、手肌のバリア機能が高まり、トラブルが起こりにくい手になります。
また、体が温まると筋肉の緊張が緩むため関節の動きがよくなり、こわばりや痛みも緩和します。
「使うのはアロマトリートメントオイル。ハンドクリームより肌への浸透力が高く、1回3~5滴と少量で済むのでとても経済的です。さらに、鎮静、消炎などの植物にある有効成分がマッサージ効果をより高めてくれます」。
ただし、植物の力はあくまで脇役であり、主役は「自分の自然治癒力」と話す池田さん。
「人の自然治癒力は、心地よさを感じることで活性化します。私が長年ボランティアで通っている介護施設で、手に拘縮(こうしゅく)がある女性に無心でハンドマッサージをしたら、こわばっていた手が自然と開いたのです。植物の香りと、ハンドマッサージの優しい刺激による心地よさが自然治癒力を高め、自身の力で手を開くことができたのだと思います」。
手は、体の中で最も心地よさを感じられるパーツです。「心地よさが心身に与える力を信じ、いつも手に意識を向けることが大切。ハンドケアはそこから始まります」。
ハンドマッサージは、朝と夜の一日2回、夜は入浴後に行うとより効果的です。ポイントは、手の力を抜いて、手のひら全体を密着させること。また、ゆっくりとした一定のリズムで行うことです。
オイル3〜5滴を目安に取り、手のひらでなじませながら温めましょう。手の大きさや乾燥により量は変えます。
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