茶カテキン&ビタミンCがカギ

光老化とは?夏は冷たい水出し緑茶で日焼けを予防

公開日:2021.07.09

更新日:2023.07.08

肌の老化の8割は紫外線による光老化が原因です。紫外線量が増える夏、光老化を予防するために積極的に取りたい食品の一つが、緑茶です。抗酸化物質として知られる茶カテキン&ビタミンCを効果的に摂取できる、水出し緑茶のおいしい入れ方をご紹介します。

光老化とは?夏は冷たい水出し緑茶で日焼けを予防
水出し緑茶のおいしい入れ方

肌の老化の8割が「光老化」によるもの!

肌の老化の原因:光老化と加齢

肌の老化には大きく分けて2つの原因があります。一つが加齢、そしてもう一つが光老化です。

加齢による肌の老化は、年齢とともに潤いをキープする力や新陳代謝が衰えることで、乾燥しやすくなったり、キメが粗くなったり、くすみやすくなるといったものです。

一方、光老化とは紫外線ダメージの蓄積によるもので、シワやたるみを引き起こす原因となります。そのダメージは、紫外線を浴びた時間と強さに比例しています。

この2つのうち、肌の老化の8割が光老化によるものだと言われています。浴びた紫外線が少量でも光老化は少しずつ進行していきますので、紫外線の強い夏はもちろん、それ以外の時期も一年中、しっかり紫外線ケアをすることが重要です。

スキンケア&食事で体の中からも光老化を予防しよう

光老化を予防するには、体の外側と内側の両方からケアすることが必要です。以下にそれぞれの予防法をご紹介します。

体の外側から:スキンケア

紫外線量の多さや屋内・屋外に関係なく、一年中、日中は必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。日焼け止めの効果を持続させるために、2~3時間おきにこまめに塗り直すのがおすすめです。

最近は定番の液状の日焼け止め以外に、スティックやスプレー、パウダーなどさまざまなタイプの日焼け止めがありますので、シーンに合わせて使いやすいものを選びましょう。

体の内側から:抗酸化物質を食事で取る

特に積極的に取りたいのがビタミン類です。中でもビタミンCはメラニンの沈着を抑え、シミを薄くする働きがあると言われています。透明感のある肌をキープするためにも意識して取りたい成分です。

それ以外に、肌の衰えの原因となる活性酸素の発生や働きを抑える「抗酸化物質」も、光老化を予防するには重要な成分。人間の体にはもともと抗酸化物質が存在していますが、20代をピークとして、加齢とともに低下していってしまうそう。

そのため50代・60代の大人女性は、不足しがちな抗酸化物質を普段の食事で摂取することが大切です。

ビタミンC&茶カテキンで免疫力アップ&日焼け予防!

夏は水出し緑茶を飲んで日焼け予防を!

日常生活で手軽に取れる抗酸化物質を多く含む食品が、緑茶(煎茶)です。緑茶に含まれる茶カテキンは、数ある抗酸化物質の中でも、特に優れた抗酸化パワーを持っています。

緑茶はお湯で抽出するのが一般的ですが、これから暑くなる季節は、「オンザロック」がおすすめです。

茶カテキンは温度による影響を強く受けるため、温度によって抽出される茶カテキンの種類・割合が変化します。特に、高温で抽出した緑茶には、「エピガロカテキンガレート」という種類のカテキンの割合が高くなります。

エピガロカテキンガレートは、体内に侵入してきたウイルスや細菌から体を守る免疫力アップにつながる成分として知られ、コロナ禍でいつも以上に健康に気を付けたい今こそ取りたい成分です。

また、緑茶に含まれるビタミンCの量は、野菜の中でも含有量の多い赤ピーマンの約1.5倍に相当するほど。ビタミンCは熱に弱い性質があるため、紫外線や日焼けが気になる時は「水出し緑茶」がおすすめです。

紫外線が気になる夏は、茶カテキンとビタミンをたっぷり含む冷たい緑茶で、体の中から日焼けを予防しましょう。

抗酸化!茶カテキンたっぷり緑茶のオンザロック

茶カテキンたっぷり緑茶のオンザロックの作り方

まずはじめにご紹介するのは、茶カテキンたっぷり 「オンザロック」の楽しみ方です。

たっぷり氷の入ったグラスに、熱湯でいれたお茶を注げば、さっぱりしたキレと渋みのある、冷たいお茶がお楽しみいただけます。

  1. 急須に茶葉をティースプーン2杯分入れます。

    緑茶のオンザロックの作り方1:ティースプーン2杯の茶葉を急須に入れる

  2. 急須にポットややかんから、直接お湯を注ぎます。

    緑茶オンザロックの作り方2:急須にポットから湯を注ぐ

  3. グラスには氷をたっぷりと入れます。

    緑茶オンザロックの作り方3:グラスに氷を入れる

  4. 抽出したお茶を氷の上からゆっくりと注ぎ入れれば、茶カテキンたっぷり緑茶のオンザロックの完成!

    緑茶オンザロックの作り方4:氷の上からお茶を注ぐ

夏におすすめ!水出し緑茶のおいしい入れ方

さらに、水出し緑茶はお茶の甘味を効果的に引き出すことができ、抽出したお茶の色がより鮮やかになるのも特徴です。ご自宅にある茶葉を使って、ぜひ味や色の違いを楽しんでみましょう。

水出し緑茶をおいしく楽しむコツは、茶葉をいつもより多めに入れること。特に水出しにおすすめのお茶は、玉露や上級煎茶などのうま味成分が豊富なものや、深蒸し茶のように茶葉が細かく濃く出るものです。

水出し緑茶の入れ方(2人分)

  1. 急須に茶葉をティースプーン3杯分(約6g)入れます。茶葉の目安量はいつもの1.5倍です。

    水出し緑茶の入れ方1:茶葉を急須に入れる

  2. 冷たい水を約200mL注ぎます。

    水出し緑茶の作り方2:急須に水を入れる

  3. 約3分待ってからグラスに注ぎます。

    水出し緑茶の作り方3:約3分待ってから注ぐ

ここでは、茶カテキンをたっぷり楽しむ「オンザロック」と急須で入れる「水出し緑茶」のおいしい入れ方をご紹介しましたが、忙しい時は茶葉ではなくインスタントの緑茶を使うことで、もっと手軽に冷たい緑茶を楽しめます。

体脂肪を減らすガレート型カテキンを多く含んだお茶などもあるので、あわせてチェックしてみましょう。

■もっと知りたい■

取材協力:伊藤園

お茶活クラブ

お茶活とは、日常生活においてお茶を楽しむ活動のこと。毎日抹茶や緑茶を飲むことで、テアニンや茶カテキンなど、お茶に含まれている健康・美容にいい成分を効果的に取り込むことができます。お茶に関する知識やお茶を使った料理レシピをチェックして、あなたも「お茶活」習慣を始めてみませんか?

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