熱中症対策の飲み物に水出し緑茶がおすすめ!
2023.07.142023年08月12日
エピガロカテキンで免疫力アップ!?
マイボトルで楽しむ!水出し緑茶をおいしく作る方法
暑い夏にぴったりの水出し緑茶。マイボトルを使えば、より手軽に作れて、そのまま外に持って出掛けることもできます。そこで今回は、マイボトルに入れる水出し緑茶のおいしい作り方をご紹介します。茶カテキン豊富なオンザロック&レモン緑茶も必見です!
暑い夏におすすめ!水出し緑茶のメリットは?
夏の水分補給には、ゴクゴク飲める冷たい水出し緑茶がおすすめです。清涼感があり、飲みやすいのはもちろんですが、実は熱湯で煮出したお茶とは違う健康効果があることがわかっています。
お茶に含まれる「茶カテキン」は8種類あるのですが、カテキンの種類水出し緑茶には、茶カテキンの1種「エピガロカテキン(EGC)」が多く抽出されます。エピガロカテキンは緑茶を低温で入れることで多く抽出される成分で、免疫細胞であるマクロファージを活性化して、免疫力を高めてくれます。
一方で、低温では渋味の強い「エピガロカテキンガレート(EGCG)」と覚醒効果のある苦味成分「カフェイン」が出にくくなるため、テアニンのうま味と甘味が強く感じられるとともに、リラックス効果が高まるのもメリットの1つです。
ティーテイスターが解説!水出し緑茶の作り方のポイント
そんな「水出し緑茶」のおいしい作り方を、伊藤園ティーテイスター2級(※)、マーケティング本部リーフブランドグループの直島朋弘さんに教えてもらいました。
※「ティーテイスター」は、厚生労働省認定の社内検定資格です。
1.500mL以上計れる計量カップに、ティスプーンで約3杯(6g)のお茶の葉を入れます。
2.水を400mLまで注ぎます。
3.約3分後にスプーンで混ぜます。
4.茶こしを使って、マイボトルに緑茶を注ぎます。
5.ボトルに氷を2~3個入れると、おいしさが長持ちします。
水出し緑茶をおいしく楽しむコツは、茶葉をいつもより多めに入れることと、しっかり計量カップで水の量を計ること。玉露や上級煎茶など、うま味成分が豊富な茶葉を使うと、おいしさがさらにアップするそう。
「ここでは茶こしを使ってボトルに注ぎましたが、水出しボトルやポットなど、茶こしが付いたアイテムがある場合は、さらに簡単。茶葉・氷・水を夜寝る前にセットして冷蔵庫に入れておけば、翌朝すぐにおいしい水出し緑茶を楽しめます」
茶こしや水出しボトルが自宅にない場合は、水出し用の緑茶のティーバッグを使うのがおすすめです。
「ボトルに水出し用のティーバッグと水を入れて、1~2時間で完成。飲む前に一度よくかき混ぜるか軽く振るのが、おいしく飲むポイントです」
水出し緑茶の保存期間はどのくらい?
このように、手軽に楽しめる水出し緑茶ですが、暑い時期は持ち歩きの方法や保存に注意が必要です。
「気温が高い夏はお茶が傷みやすいので、保冷機能のある水筒やマイボトルを使用するとともに、1日で飲み切るようにしてください。お茶を入れる時に使用した茶葉やお茶パックは、お茶ができあがったら取り出すと良いです」
手軽に作れるオンザロックもおすすめ!レモン緑茶も
ボトルで持ち運ばず自宅で楽しむ場合は、より手軽に冷たい緑茶を楽しめるそう!
「水出し緑茶とあわせて、夏におすすめの飲み方が、緑茶のオンザロックです」と直島さん。
「たっぷり氷の入ったグラスに熱湯で入れたお茶を注げば、さっぱりしたキレと渋みのある、冷たいお茶がお楽しみいただけます。さらに、このオンザロックにレモン果汁を加えたレモン緑茶は、よりさっぱり爽やかな味わいに仕上がります」
直島さんによると、緑茶は低温で抽出するとリラックス成分「テアニン」の割合が多くなり、高温で抽出すると「カテキン」が多く含まれる性質があるそう。
「熱湯で入れるオンザロックは、水出し緑茶よりも多くの茶カテキンを含んでいます」
茶カテキンにはさまざまな健康効果があることがわかっており、茶カテキンが新型コロナウイルスの感染力を抑制するという論文も発表されました。コロナ禍でいつも以上に健康管理に気を付けたい今は、オンザロックもおすすめです。
まだしばらくは暑い日が続きます。水出し緑茶をマイボトルで手軽に持ち歩いて、帰宅後はオンザロックでしっかり水分補給をして、元気に乗り切りましょう。
監修者プロフィール:直島朋弘さん
株式会社伊藤園 マーケティング本部リーフブランドグループ所属。厚生労働省認定社内検定・伊藤園ティーテイスター2級。
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取材協力:伊藤園