夏の紫外線・熱中症対策の新定番は緑茶!

紫外線予防に茶カテキン?注目の抗酸化作用と脱水対策

公開日:2023.06.19

日増しに日差しが強くなり、紫外線対策が必須となるこれからの季節。日焼け止めや日傘とともに、体の中からの対策として注目なのが、緑茶に含まれる茶カテキンの効果です。そのカギとなる抗酸化作用とは何か。熱中症対策と緑茶の相性も合わせてご紹介します。

夏本番を前に気になる紫外線・熱中症対策

夏本番を前に気になる紫外線・熱中症対策

紫外線は3月頃から徐々に強くなり、5~7月頃がピークといわれています。そろそろ地域によっては梅雨明けを迎え、これからが夏本番。そんなこれからの時期に心配なのが、強い紫外線と熱中症のリスクです。まだまだ大丈夫と油断せずに、今から対策しておくことが重要です。

そんな夏のリスク対策で今、注目されているのが緑茶。体の中から紫外線対策や熱中症対策ができる緑茶の効果について解説していきます。

紫外線の肌ダメージ

紫外線の肌ダメージ

紫外線を浴びると、肌の中で大量の活性酸素が発生します。この活性酸素によって肌の細胞が酸化すると新陳代謝(ターンオーバー)が妨げられ、肌の老化を招きシミやシワができやすくなるのです。この紫外線による肌へのダメージは「光老化」とも呼ばれています。

これから真夏に向けますます紫外線が強くなることで、活性酸素が大量発生するリスクも増大。シミ、シワを防ぎ、美肌をキープするためには紫外線対策をしっかりすることが重要です。

このように悪影響の大きい紫外線。体の外側からも内側からも、しっかり対策をする必要があります。

夏の紫外線対策に効果的な茶カテキンの抗酸化作用とは

夏の紫外線対策に効果的な茶カテキンの抗酸化作用とは

そんな紫外線対策といえば、日焼け止めや日傘など体の外側からの対策をイメージする人が多いかもしれませんね。でも、効果的な食べ物や飲み物などを積極的に取るなど体の内側からの対策も有効です。

中でも今、紫外線対策に有効な成分として注目されているのが茶カテキン。緑茶などに多く含まれていることで知られている、私たちにとって身近な成分です。茶カテキンは特に優れた抗酸化パワーを持っていて、活性酸素の発生や働きを抑えることができます。

人の体内にも抗酸化物質はもともと存在していますが、20代をピークにその量は減少してしまいます。そのため、緑茶など普段の食事や飲み物から摂取する必要があります。

そしてもう一つ、積極的に取りたい成分が、同じく抗酸化作用のあるビタミンC。実は緑茶にはビタミンCも豊富に含まれています。その量は、野菜の中でも含有量の多い赤ピーマンの1.5倍ほど。暑い夏に摂取したいなら水出し緑茶がおすすめです。

緑茶を飲んで手軽に体の中から紫外線対策をしましょう。

体脂肪・ウイルス・口臭などの対策に!幅広い茶カテキンの効果

体脂肪・ウイルス・口臭などの対策に!幅広い茶カテキンの効果

このように紫外線対策に効果が期待できる茶カテキン。そもそもこの茶カテキンは、お茶などに豊富に含まれるポリフェノールの一種で、お茶を飲んだときに感じる苦味の正体です。多くの研究から抗酸化作用以外にさまざまな健康効果があることがわかっています。

その一つが、体脂肪低減・コレステロール値低下効果です。お茶には8種類のカテキンが含まれていますが、そのうちの「ガレート型カテキン」には、体脂肪やコレステロール値を下げる働きがあるとされ、ダイエット効果も期待できます。

他にも茶カテキンを摂取すると、ウイルスが細胞につきにくい状態になるという研究結果もあり、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス作用があることもわかっています。

さらに、虫歯や口臭予防効果も。茶カテキンが虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖を抑え、プラークの形成も抑制するため、食後の歯磨きに加えて「含み飲み」をするのもおすすめ。手軽に虫歯予防と口臭抑制ができます。

夏の熱中症予防にも緑茶がおすすめ

夏の熱中症予防にも緑茶がおすすめ

夏の紫外線と合わせて気を付けたいのが熱中症です。熱中症になると、体内に熱がこもり体温調節がうまくいかず体温が上昇。めまいや頭痛、吐き気などの症状が表れます。

熱中症対策として重要なのが、こまめな水分補給。実は、緑茶は夏の水分補給に適した飲み物です。緑茶=カフェインのイメージがあり、カフェインを含む飲み物は利尿作用があるため熱中症対策には不向きと思っている方も多いかもしれません。

しかし、緑茶の利尿作用はそこまで脱水を心配する必要のないレベルのもの。また、適度な量のカフェイン摂取は健康に良いことがわかっており、緑茶も1日5杯程度までなら問題ないそう。

普段から緑茶を飲み慣れているのなら、熱中症対策の水分補給として無理に他の飲み物を飲む必要はないといえるでしょう。緑茶を飲むときに食事、おやつを食べると、より効果的に脱水を防げるとのことです。

専門家も緑茶の効果に注目

2023年6月8日に株式会社伊藤園主催で開催された「第8回 伊藤園ウェルネスフォーラム」では、夏の健康課題と緑茶摂取の有効性をテーマに、専門家や医師によるさまざまな発表がなされました。

専門家も緑茶の効果に注目
「第8回 伊藤園ウェルネスフォーラム」の様子

フォーラムの前半、基調講演では、緑茶の効果について実験による研究結果が発表されました。「茶カテキンは肌に塗布するだけでなく、飲用によっても紫外線ダメージを軽減できる」「緑茶を飲んでも過度な脱水は起こらず、水を飲んだときと同じくらい体液量が回復する」といった報告があり、紫外線や熱中症の対策に緑茶が一定の効果を持つことが、科学的にも裏付けられる内容でした。

また、パネルディスカッションでは、緑茶が口腔ケアにも有効であることや、自律神経を整えストレスを改善する効果についても議論され、夏場の緑茶の活用方法に注目が集まりました。

夏場の緑茶の活用方法に注目

梅雨明け後の本格的な夏に向けて、みなさんも毎日の緑茶習慣を始めてみてはいかがでしょうか。

■もっと知りたい■

お茶活クラブ

お茶活とは、日常生活においてお茶を楽しむ活動のこと。毎日抹茶や緑茶を飲むことで、テアニンや茶カテキンなど、お茶に含まれている健康・美容にいい成分を効果的に取り込むことができます。お茶に関する知識やお茶を使った料理レシピをチェックして、あなたも「お茶活」習慣を始めてみませんか?

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事