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2023.06.082023年06月10日
長引くコロナ禍で悪化も…口内環境に注意!
歯周病・口腔ケアにおすすめ!緑茶うがいと含み飲み
50代からの女性は虫歯や歯周病のリスクが高くなる時期。そこでおすすめなのが、食後の歯磨きとともに、茶カテキンの抗菌作用を生かした、緑茶うがいと含み飲みで予防すること。「歯と口の健康週間」の今、毎日の口腔ケアを見直してみませんか。
50代からの女性は虫歯・歯周病に要注意!
更年期を迎える40代・50代の女性は、ホルモンの低下により体に変化が出やすい時期。更年期障害でホットフラッシュやめまい、動悸、不眠など、さまざまな症状を経験する人も多いようです。
こうした体の変化と同様に、50代からの女性が注意したいのが、歯の健康です。これまで虫歯がなかった人も、口内環境が悪化して、虫歯や歯周病で自分の歯を失うリスクが一気に高まります。
実際、2016年に実施された厚生労働省「歯科疾患実態調査」でも、40歳以上ですべて自分の歯という人は2人に1人。さらに50歳を超えると、61.5%の人が自分の歯を失っているという結果でした。
中でも女性は、男性に比べて歯周病になりやすいと言われているため、注意が必要です。
茶カテキンの抗菌作用と虫歯予防に効果的な緑茶うがい
虫歯や歯周病の原因となるプラークを落とすには、毎日の歯磨きが不可欠です。さらに、プラークの付着を予防するために、歯磨きの後に「緑茶うがい」をするのがおすすめです。
緑茶に含まれるカテキンには、虫歯予防・抗菌作用があることが知られています。茶カテキンは、ミュータンス菌の増殖を抑え、プラーク形成も抑制するため、食後は歯磨きに加えて緑茶うがいをするのが効果的です。
緑茶うがいのやり方・おすすめのお茶は?
緑茶うがいのやり方はとっても簡単! うがいには、喉元でおこなう「ガラガラうがい」と、口内で行う「ブクブクうがい」の2つがありますが、歯周病予防におすすめなのは「ブクブクうがい」です。
▼緑茶うがいのやり方(ブクブクうがい)
- 口の中半分くらいまで(20~30mL程度)緑茶を口に含む。顔は正面を向いたままでOK
- 口内の細菌や食べかすを取り除くことを目的に、口に含んでブクブクと強めにすすぐ
- 口の中のお茶をそのままごっくんと飲み込む
うがいの後、お茶はそのまま飲み込んでしまって大丈夫。茶カテキンが含まれる濃いめの緑茶がおすすめです。緑茶を急須で入れる場合には、カテキンを多く抽出する緑茶の入れ方をチェックしておきましょう。高温のお湯でいれると、より多く茶カテキンを抽出できます。うがいをする際は、必ず人肌程度まで冷ましてから行ってください。
もし毎回緑茶を急須で煎じるのが大変なら、ペットボトルのお茶でも問題ありません。茶カテキン量の多く含むものも市販されていますので取り入れてみましょう。
また、仕事・家事の合間などにこまめに緑茶を飲むことで、カテキンによる虫歯の予防効果はさらにアップします。ぜひ毎日の習慣にしてみてください。
緑茶うがいは抗ウイルス作用も!
さらに緑茶に含まれる茶カテキンには、抗菌・抗ウイルス作用もあります。
緑茶に含まれる茶カテキンがインフルエンザに対して抗ウイルス作用があることが知られており、実際、緑茶うがいを実施した小学校では、インフルエンザ発症が減少したという調査結果もあります。
また、インフルエンザ以外の急性上気道炎を引き起こすウイルスへの作用についても、さまざまな方向から研究されており、緑茶の飲用が新型コロナ感染症の予防につながる可能性も指摘されています。
健康フォーラムで注目!緑茶うがいの新習慣「含み飲み」
2021年に開催された「第3回 伊藤園健康フォーラム」でも、こうした茶カテキンの健康性に関する最新研究が発表され、話題となりました。
ここでは、その基調講演やパネルディスカッションで発表された、東京大学大学院医学系研究科 イートロス医学講座 特任准教授・米永一理氏による「茶カテキンと口腔ケア」についてレポートします。
「『イートロス』とは食べられない状態が続くことをいいます。イートロスになると、低栄養、カヘキシアを招き、最悪死に至ることもあります。健康寿命を延ばすためにも、口腔内の健康を保つことは非常に重要です。
また、口の中には、毎日きちんと歯磨きしている人でも歯垢1gあたり1000億個もの細菌が生息すると言われています。血流のよい口腔内が汚れたままの状態にすると、血流に菌がのりやすくなり、全身に悪さをすることがある。だから、口腔ケアは非常に大切です。
お茶には、口腔ケアの可能性、腸管の環境を整える可能性、代謝、抗炎症という点においても生活習慣として予防効果を見込めます」(米永氏)
「長期間のマスク使用によって、口臭など口腔環境の悪化を気にされる方が非常に増えています。これまでの研究から、茶カテキンには口臭抑制効果があることがわかってきましたので、特に緑茶を使った『緑茶うがい』の新しい方法『含み飲み』を生活習慣に取り入れるのがおすすめです」(米永氏)
「せっかくのお茶の口臭抑制効果も、すぐに飲み込んでしまうと効果が薄いので、緑茶を数秒間口に含んで口内に行きわたらせてから飲み込む『含み飲み』がおすすめです」(米永氏)
簡単にできる!「含み飲み」のやり方
- 緑茶を口に含む。顔は正面を向いたままでOK。
- 口内に数秒行きわたらせる
- 口の中のお茶をそのままごっくんと飲み込む
6月4~10日が「歯と口の健康週間」を機に、緑茶うがいの新習慣『含み飲み』を生活に取り入れ、積極的な口腔ケアを心掛けましょう。
取材協力:伊藤園