染まり始めた紅葉と美食、そして「和バラ」を楽しむ

京都と滋賀を巡る、雅な秋の旅を花のプロがご紹介

花毎(はなごと)
2019/09/30 22

誰もが魅了される秋の京都。見事な「紅葉」の名所と合わせて、美しい「和バラ」を見に行きませんか? 京都と滋賀の雅な庭と花に触れる旅を、老舗花屋の第一園芸がご紹介します。今回ご紹介した場所すべてを訪ねるツアーもありますよ。

京都と滋賀を巡る雅な秋の旅
【目次】
  1. 紅葉が美しく見える条件
  2. ひと足早い紅葉を探して。京都の紅葉の名所
  3. 滋賀屈指の紅葉の名所へ
  4. 唯一無二の「WABARA(和バラ)」と過ごすティータイム
  5. ご紹介した場所を解説付きで巡るツアーがあります!

紅葉が美しく見える条件

紅葉が美しく見えるためには3つのポイントがあります。

1つ目は日中の天気がいいこと。2つ目は適度に雨や湿り気がある場所であること、そして3つ目は昼夜の寒暖の差があること。

京都の紅葉が美しいのはこういった条件を兼ね備えている場所が多いからと言えます。

また、ひとくちに紅葉といっても、本来は赤く色づく葉を「紅葉」と呼び、黄色く色づいた葉は「黄葉(おうよう)」、褐色になった葉は「褐葉(かつよう)」と表現しますが、こういったものの総称が一般的には「紅葉」と呼ばれています。

紅葉の基礎知識を覚えたところで、ため息がもれるほど美しい、京都の紅葉スポットをご紹介していきます。

ひと足早い紅葉を探して。京都の紅葉の名所

美山荘HPより借用

ひと足早い紅葉を探すなら、京都の奥山まで足を延ばしてみませんか?

出町柳駅から1日に3本出ているバスで1時間半とさらに徒歩2キロ、車なら川床で有名な貴船から、北山杉 に囲まれた山道を1時間ほど走った場所に位置するのが、「花脊の里」。山里、という言葉がぴったりなこの場所は、京都市内より約ひと月ほど早く木々が色づきはじめる場所です。 

ここまで足を延ばしたら、「美山荘」で摘草料理の優雅なランチはいかがでしょう?  美山荘は立原正秋や白洲正子など多くの文化人から愛された名料理旅館であり、「NHKきょうの料理」でもおなじみの料理研究家・大原千鶴さんのご実家。宿泊せずとも、摘草料理の名の通り、摘み取った季節の草花や旬の野菜を取り入れた、美しく、おいしい懐石料理がいただけます。

 
江戸琳派の趣を感じる庭

​​​​​​​□江戸琳派の趣を感じる庭
妙顕寺

続いて向かうのは、京都市内の「妙顕寺(みょうけんじ)」です。

こちらは江戸琳派の絵師、尾形光琳が描いた「紅白梅図」を元に作られたと伝えられる「光琳曲水の庭」を拝観することができます。紅葉はもちろん、青紅葉でも美しい庭園です。

  

小堀遠州好みの庭と狩野派由来の襖絵を堪能

曼殊院門跡
曼殊院門跡

まだ時間に余裕があれば、妙顕寺から車で20分ほどの場所にある「曼殊院門跡」へ。こちらの枯山水庭園は江戸の大茶人、小堀遠州に由来するといわれる名庭園です。

紅葉の季節はライトアップも。狩野永徳が描いた、重要文化財の襖絵も見逃せません。

 

滋賀屈指の紅葉の名所へ

 

日吉大社
日吉大社

二日目は滋賀方面へ。滋賀は京都から電車でも車でもアクセスがしやすい街です。

朝、京都市内を出発し、滋賀の紅葉の名所「日吉大社」に向かいます。3000本のモミジやカエデがあるこちらは、例年11月初旬から色づきはじめ、20日以降が紅葉のピークです。
 


秋の里山で楽しむおいしいランチ

叶匠寿庵 寿長生の郷
叶匠寿庵 寿長生の郷

この日のランチは和菓子の名店、叶匠寿庵が営む「寿長生(すない)の郷」。

「梅窓庵」では、地元・近江の食材を使った和食を、「野坐」では焼きたてパンのおいしいランチを楽しめます。

もちろんランチの前後は懐かしい光景が広がる里山の散策を。早春は梅、春は桜……季節ごとに野の花が咲き誇る、美しい場所です。お食事以外にもお茶席があり、ここだけで味わえる生菓子とともにお抹茶がいただけます。
 

唯一無二の「WABARA(和バラ)」と過ごすティータイム

WABARA Café (facebookより借用)
WABARA Café (facebookより借用)

この旅の最後は「WABARA」という、和の趣を持つオリジナル品種のバラを発表されている、バラ育種家・國枝啓司さんの「ローズファーム ケイジ」を訪ねます。

ローズファーム ケイジ

WABARAとは國枝さんが考える、新しい価値観のバラの代名詞です。

ヨーロッパで発達したバラは、茎が太く、がっしりとした花が良質とされてきましたが、そういった花の真逆である、華奢で繊細な雰囲気を持つバラに和の趣を見出し、育種したのが「WABARA」なのです。

次々と発表されるバラには「美咲」「友禅」「かおりかざり」といった日本語の名前が付けられています。

バラを育種するハウス内で切りたての「美咲」

写真は、バラを育種するハウス内で切りたての「美咲」。ロゼット咲きと呼ばれる、花びらの数が多く、放射線状に平たく咲く花型で、細くしなやかな茎が可憐な印象のバラです。香りも素晴らしく、甘く濃厚なバラらしい香りがします。

こちらはバラの農場であるため、通常は非公開の場所。そのためフリーで訪ねるのであれば、守山駅近くでローズファーム ケイジが運営している「WABARA Café」で素敵なティータイムはいかがでしょう。

「WABARA」に囲まれた中でのティータイムは特別な思い出に。なんとこちらではワンオーダーごとに一輪の「WABARA」をプレゼントしていただけます。



京都と滋賀 雅な景色と美食を楽しむモデルコース

京都の奥山~市内~滋賀の各地を効率よく巡るのは、やはり車がおすすめです。運転はちょっと……という方は、こんなツアーはいかがでしょうか。1日目 京都駅→バスで美山荘(ランチ)→バスで妙顕寺→バスと電車で曼殊院門跡→京都市内泊

2日目 京都市内→電車で日吉大社→叶匠寿庵 寿長生の郷(ランチ)→電車でWABARA Café→京都駅
 

ご紹介した場所を解説付きで巡るツアーがあります!

1898年創業、伊勢丹新宿店や三越、帝国ホテルなどに店舗を構える花屋「第一園芸」がプロデュースした、京都と滋賀、雅な名所を第一園芸のフラワーデザイナーの解説付きで巡る、1泊2日のツアーを募集しています。

2019年10月27日出発 「ばら作家・國枝啓司のローズファームケイジで楽しむわばらと奥ゆかしき京都の秋」

ご予約・お問い合わせは、毎日新聞旅行ホームページか、03-6265-6966(平日9:30~17:30、土曜9:30~12:00、日・祝休業)へ。


撮影・文=石川恵子(花毎


毎日新聞旅行ホームぺージ「ばら作家・國枝啓司のローズファームケイジで楽しむわばらと奥ゆかしき京都の秋」

花毎(はなごと)

花屋の第一園芸が運営する花にまつわるコトを楽しむWEBサイト。二十四節気とともに感じる季節の花を軸に、買うだけではない花の楽しみ方をさまざまな角度からご紹介。人気連載から生まれた、知られざる花の名所を訪ねるツアーや異業種コラボ「お花見タクシー」など実際に参加できるイベントも続々紹介しています

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