波乱万丈な人生でもブレなかった
「生き方の原点」とは?
2023年、デビュー25周年を迎えたジャズシンガー、綾戸智恵さん。小さな体からあふれ出る力強くエネルギッシュな演奏とユーモアあふれるトークが人気でライブは常に満員。ジャズファンにとどまらず、老若男女多くの人々を魅了し続けています。
そんな綾戸さんの原点は生まれ育った大阪、そしてアメリカにあります。
両親、特に母親の影響で幼い頃から音楽やピアノに親しみ、個性を大事にのびのびと感受性を育まれてきた綾戸さん。当時の大阪は万博後で外国人向けのライブハウスが多く、飛び入りでピアノや歌を披露していたと言います。
17歳には単身渡米し、ロサンゼルスのライブハウスでピアノ演奏や歌唱などに打ち込みます。その後も、お金を貯めてはアメリカに渡り……を繰り返した20代。
若くして自ら飛び込んだアメリカ。何事も応援し、自由に育ててくれた母が、送り出すときに「これだけは守って」と伝えた言葉とは――。綾戸さんの生き方の”原点”となった母の教えは、母、娘、女性としての私たちの心にもズシンと響きます。
その後、30歳のとき、アメリカ人男性と国際結婚。33歳で長男を出産するも、ほどなく離婚。
帰国後は神戸に居を移し、母、息子と3人で暮らし始めます。給食の調理員や英語の先生などさまざまな仕事をしながら、ライブハウスで歌い続け、40歳にしてCDデビューが決まります。
当初は、歌一本で家族3人暮らしていけるのか半信半疑だったという綾戸さんですが、そのエネルギッシュな歌声と演奏は大反響を呼び、次々に大きなステージへ、音楽のみならずテレビ番組や映画出演など、活躍の場が広がっていきました。
綾戸さんにのしかかるプレッシャー、多忙なスケジュールによる疲れ……。それでも、ふんばることができた、そのパワーの源は? 周囲の人々と過ごす中で身をもって学んだ、本当の意味の「がんばる」とは?
波乱万丈な人生を、明るくパワフルに乗り越えてきた綾戸さんを支え続けたものは何だったのか。50代からをシンプルにパワフルに生き抜くヒントが満載の「綾戸節」は必見です!