50代から!「少ない服」でおしゃれを楽しむコツ
2024.10.052023年01月14日
デニムのトップスとパンツをセットアップで着るには?
デニム・オン・デニムが野暮ったく見えないコーデ
世界中で老若男女に愛されているデニム・オン・デニムの着こなし。ティーンエイジの頃から憧れているのに、還暦を過ぎてもコーデが決まるには熟練度を要します。カラー、シルエットがまとまりすぎると野暮ったくなるので、こなれ感と外し方がポイントです。
デニム・オン・デニムに憧れた10代
昭和のジーンズ世代だった私は、ティーンエイジの頃からデニム・オン・デニムに憧れておりました。トップスとボトムスを、デニムで統一するファッションです。
当時はジーパンの上にジージャン(デニムジャケット)を合わせるのが一般的でしたが、やたらハードルが高かったのです。上下が同じカラー&同じブランドじゃなきゃカッコ悪く思えて、お財布にもコーデ方法にも悩んでおりました。
セットアップの定義がもっと自由になった令和は、コーデ方法が逆転。スーツのように揃えて着たほうが野暮ったくなり、ルールから外した「こなれ感」がおしゃれと言われています。うれしい傾向ですね。
有名人が広めたカナディアン・タキシードとは?
海外では歴史が古いオールデニムスタイルは、別名「カナディアン・タキシード」と呼ばれます。
その理由は、著名な歌手で俳優のビング・クロスビーが全身デニムの服装でカナダのホテルに入ったとき、ドレスコードを満たしていないと入館を断られたエピソードから端を発しています。
その後にエルビス・プレスリーもデニム・オン・デニムのファッションをアピールし、労働者階級の服装だと反対する親たちを押しのけ、若者たちに支持されるスタイルになりました。
シニアが着こなすデニム・オン・デニム
上下をデニムでまとめるコーデは、体格の良い欧米人にはスタイリッシュかもしれませんが、日本のおばちゃんにはハードルが高いです。それでも10代の頃から好きで好きで仕方がないスタイル。古希に近づく年齢でも失敗しない方法を考えました。
1:同じブランド、同じ色にこだわらない
これまでデニム・オン・デニムが野暮ったく見えた理由。
それはトップスとボトムスの色を同じにしなくちゃと思い、同じブランドでコーデしようとしたからです。しかもカジュアルなデニムなんだからとスニーカーを履き、太めのベルトを巻き、下の画像のようにオッサンみたいなコーデになっておりました。
デニムは洗えば洗うほど、こなれた色ムラが生まれる素材です。堅苦しいスーツのような一体感を求めず、バラけて着るのが令和流じゃないでしょうか。
下の画像はLEVI'Sのデニムシャツに、LEEのベイカーパンツを合わせています。
それと分かるロゴがどちらにも付いていますが、好みのアイテムをバラけて着たことをアピールするほうが通(つう)でしょう。カジュアルになりすぎないよう、靴はピンクのカラーパンプスを履きました。
ボタンを多めに開けたデニムシャツの胸元には白Tシャツを見せて、細めのネックレスをジャラジャラと下げます。年を取るとデコルテに自信がなくなるので、カムフラージュは必須です。
2:デザイン性のあるトップスで視線を上に!
昔はメンズシャツみたいなデザインばかりのデニムシャツでしたが、今は女性らしいシルエットのトップスがいろいろ出回っています。流行のドロップショルダーは肩周りのぜい肉をカバーできるし、裾に前後差のあるラウンドヘムならポッコリお腹を隠すことも可能です。
上の画像はスモック風シャツと、裾がカットオフになったフレアデニム。落ち着いたチャコールはシニアが着やすいカラーですが、ウォッシュ加工のトップスはユーズド感があるので、デニムであってもシワ伸ばしのスチームアイロンをかけたほうが良いでしょう。
コーデには大人の高級感を足します。差し色にキレイめなペイズリー柄ストールをプラスすれば、視線が上に集まり、デニムパンツのパツパツが目立ちません。ストールから一色拾って、シューズも赤のパンプスを履けば、統一感が生まれます。
デニム・オン・デニムの決め手は色とシルエット。まとまりすぎから脱して、どう外すかを考えます。使い込むほど味が出るデニムは、着こなしも年齢と共に進化していくアイテムですよ。
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