更年期の不調に!あてるだけカイロ健康法#2

肩こり・腰痛…カイロを貼るべきはここだった!温め方と時間の目安

肩こり・腰痛…カイロを貼るべきはここだった!温め方と時間の目安

更新日:2026年02月13日

公開日:2026年02月05日

肩こり・腰痛…カイロを貼るべきはここだった!温め方と時間の目安

肩こりや腰痛がつらいと、つい患部を温めたくなりますが、東洋医学では“つながり”を見て整えるのが基本。貼っているのにラクにならない原因とは? カイロの種類や「あてる・貼る」の違いを整理しながら、症状別に温め方の実践方法を紹介します。

教えてくれるのは、久保和也(くぼ・かずや)さん

鍼灸師「クボ鍼灸院」代表/世界中医薬学会アレルギー疾患専門委員理事。妻の産後の体調不良をきっかけに東洋医学の道へ進み、鍼灸治療「経絡治療」を習得。自律神経失調症をはじめ、病院で原因不明と言われた症状を中心に日々施術にあたっている。著書に『痛みと不調がみるみる改善 あてるだけカイロ健康法』(あさ出版)

どのカイロを使う?おすすめの種類と選び方

どのカイロを使う?おすすめの種類と選び方

前回は「なぜカイロで?」の基本を整理。今回は「どのカイロをどう使う?」に進みます。カイロの種類と「あてる・貼る」を押さえつつ、肩こり・腰痛の温め方を具体的に見ていきましょう。

カイロは漢字で「懐炉」と書き、読んで字のごとく、「ふところ(懐)にしまっておく暖炉」のことです。ひと口にカイロといっても、さまざまなタイプがあります。大きく分けると、使い捨てのカイロと、繰り返し使えるカイロとに分けられます。

  • 使い捨てカイロ:あてるタイプと貼るタイプがあり、もっとも一般的で手に入りやすいカイロです。毎回、新しいカイロを使うので衛生的です。
  • 小豆カイロ:小豆が入っているカイロで、電子レンジで温めて使用します。優しい温かさなので、目のまわりや首などのデリケートな部位にも使用できます。
  • 玄米カイロ:玄米と塩を使って作られたカイロで、主に電子レンジで温めて使用します。玄米ならではの香りもあり、リラックス効果が高いです。
  • よもぎカイロ:お灸で使用するもぐさの主成分、よもぎを使ったカイロで、主に電子レンジで温めて使用します。よもぎの香りによる薬効作用もあります。
  • 充電式カイロ:充電して使うタイプなので、何度も繰り返し使えます。

カイロ健康法では、どのカイロを使用してもよいですが、一番おすすめなのは、小豆カイロです。小豆は水分を多く含んでいて、温めると蒸気を含んだ温熱を生み出します。優しい温かさを感じられるのが大きな魅力です。

使い捨てカイロは中の鉄粉と空気中の酸素が反応して発熱するのですが、長時間温めていると肌が乾燥しやすくなります。小豆の場合は、蒸気が潤いを保ち、乾燥を防ぐことができるのです。

「あてる」と「貼る」どう使い分ける?時間の目安とコツ

「あてる」と「貼る」どう使い分ける?時間の目安とコツ
hanack / PIXTA

カイロの種類において、もう一つ大きく分けられるのが「あてるタイプ」と「貼るタイプ」です。それぞれの特徴を見ていきましょう。 

あてるタイプ:手に取り、あてるタイプ。関節付近や腕など、貼るタイプがはがれやすく使用できない部位におすすめ。痛みのある部分や不調を感じる場所にピンポイントであてることができます。

あてる目安は1~5分ほど。熱さを感じない程度にしておきましょう。熱く感じる場合などにはあて布を使用するとよいでしょう。「心地いい」と感じられるくらいが目安です。

貼るタイプ:衣服の上から貼るタイプ。腰、肩甲骨まわり、お腹などを温めるときにおすすめです。

「あてる」を基本としているのは、「ここを温めよう」という目的意識を持ってほしいからです。無意識で長時間行うよりも、意識して1分間温めるほうがセルフケアになります。

外出時にもカバンなどにカイロを常備しておけば、不調を感じたときにサッと温めることができます。貼るカイロであれば、腰やお腹などは衣服の上から貼っておけるので、気になる不調があるときは外出時、前もって貼って出掛けるのもよいでしょう。

【肩こり・実践】つらい肩こり、温めるのは“肩”だけじゃない? 

【肩こり・実践】つらい肩こり、温めるのは“肩”だけじゃない? 
ペイレスイメージズ1(モデル) / PIXTA

カイロをあてる箇所は正確でなくても大丈夫です。カイロほどの面積があれば、イラストと説明を参考に、「なんとなくここらへんかな?」と思った箇所を温めれば、必ず温めるべきツボや部位を温めることができます。

東洋医学で見ると、肩こりは肩まわりの血行不良や、肩につながる経絡の詰まりが原因で起こります。血液の循環が悪く、栄養や酸素がきちんと届かないために、筋肉が固まってしまった状態です。

(1)痛みを伴う肩こり

肩の前側を通る経絡である大腸経は、首の胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)にもつながっています。痛みが出るほどひどい肩こりの場合、このあたりが張っていることが多いです。大腸経上にある手三里(てさんり)を温めることで、肩への気血のめぐりが促され、肩がほぐれます。

手三里/あてるだけ1回1分

手三里/あてるだけ1回1分

大腸経のツボ。腕の外側にあり、ひじを曲げたときにできるしわの外側から手首の方向に向かって指3本分離れたところ。

POINT
右肩が痛いときは右腕のみ、左肩が痛いときは左腕のみ温めればOK。左右差がなければ両方温めましょう。

(2)鉛のように重い肩こり

肩こりがあると肩~背中を通っている僧帽筋(そうぼうきん)が固まります。その筋肉上にあるツボが肩井(けんせい)で、一番コリが強く出るところです。特に肩が重い場合はここをダイレクトに温めることが効果的です。温熱刺激で血流がよくなり、めぐりが促されると、筋肉の緊張がゆるんで肩がラクになります。

肩井/あてるだけ1回5分

肩井/あてるだけ1回5分

胆経のツボ。首の付け根と肩先を結んだ線上の真ん中。

POINT
どちらかだけにコリを感じる場合も左右ともに温めてください。温めすぎると乾燥やのぼせ、ほてりが悪化するので気を付けましょう。

【腰痛・実践】前に曲げる/反らす…腰痛の温めポイントは?

【腰痛・実践】前に曲げる/反らす…腰痛の温めポイントは?
プラナ / PIXTA

腰を司るのは腎です。腎が加齢などにより衰えると、体を温める力が弱くなり、冷えによる腰痛を引き起こします。その他、筋肉のコリや腰の使いすぎによって痛みが出ることもあります。

(1)前屈すると痛い

前屈時に出る痛みは筋肉の緊張が原因。承筋(しょうきん)というツボはふくらはぎにありますが、体の背面を通る膀胱経を介して腰とつながっているため、ふくらはぎの緊張を緩めることが腰痛の緩和に。解剖学的にも、腰とふくらはぎは筋膜でつながっています。

承筋/あてるだけ1回5分 ※貼る場合は15~60分

承筋/あてるだけ1回5分 ※貼る場合は15~60分

膀胱経のツボ。ふくらはぎの真ん中の一番盛り上がっているところ。

POINT
右側が痛いときは右のみ、左側が痛いときは左のみ、左右差がなければ両方を温めましょう。

(2)後屈すると痛い

後屈で出る痛みは腎の弱りが原因の場合が多いです。腎兪(じんゆ)と志室(ししつ)は腰にあり、同時にアプローチするのが効果的です。腰痛を解消するとともに腎のケアにも役立ちます。ただし、ヘルニアなどの疾患も後屈痛を引き起こすので、しばらく続けても痛みがよくならない場合は病院で診てもらいましょう。

(2)後屈すると痛い

腎兪/あてるだけ1回5分 ※貼る場合は15~60分
膀胱経のツボ。ウエストラインの背骨から指2本分離れたところ。

志室/あてるだけ1回5分 ※貼る場合は15~60分
膀胱経のツボ。ウエストラインの背骨から指4本分離れたところ。

POINT
カイロを横に2枚あて(もしくは貼り)、腰全体が覆われるようにしましょう。

次回の記事では、「イライラや不眠など50代のなんとなく不調に効く、症状別・簡単セルフケア 」を紹介していきます。

イラスト/さのふうか

※本記事は、書籍『痛みと不調がみるみる改善 あてるだけカイロ健康法』より一部抜粋して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。


■「更年期の不調に!あてるだけカイロ健康法」をもっと読む■

#1: 1日1分、とにかく簡単!「カイロをあてるだけ」健康法
#2: 肩こり・腰痛…カイロを貼るのは患部だけではない理由
#3: イライラや不眠「50代のなんとなく不調」症状別ケア

もっと詳しく知りたい人は、久保さんの書籍をチェック!

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『痛みと不調がみるみる改善 あてるだけカイロ健康法』(あさ出版)

肩こりや腰痛、睡眠の悩み、不安感などの不調に向けて、カイロをツボにあてるだけのセルフケアを紹介した一冊。東洋医学の視点から、不調が起こる理由や体のめぐりをひも解き、「痛い場所=温める場所とは限らない」という考え方をわかりやすく解説。1回1~5分、火を使わず自宅でできるため、忙しい毎日の中でも無理なく取り入れやすい内容です。

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HALMEK up編集部
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