「価格は変わらないけど量が減った商品」を目にすると
2022.07.262022年10月14日
ほんわかクイズ
急にシーンとなっちゃった!誰が通ったのでしょう?
クイズ好き伊東ちゃいこです。日頃から仲間たちがあれこれ出題してくれるおかげで、雑学含めさまざまなジャンルの事柄や言葉と出合う機会に恵まれています。今回は「クイズで答えとして初めて聞いた時、思わず笑顔になっちゃった」現象名を2つご紹介します。
急にシーンとなる現象
問題:今まで続いていた会話が急に途切れてシーンとなる現象を、「何が通る」というでしょう?
この状況、皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか? これって世界共通のあるあるのようですよ。だって答えは、フランスのことわざ「Un ange passe」ですから。
フランス語ですが、何となく意味は伝わってきますよね。そう、答えは「天使が通る」です。
初めてこれを聞いた時には「おっしゃれ~☆」という言葉とともに笑顔が出てしまいました。
「沈黙は気まずい」と捉えられがちですが、「今、天使が通ったね♪」と口にすれば、だいぶ場も和むのではないでしょうか。
上記例のように、ちょっとしたシーンであっても呼び名がついていることがあります。
以前『見ちゃダメと言われるほど見たくなっちゃう現象』で「日常よく遭遇する現象の名」を取り上げましたが、今回は「答えを聞いてほのぼのした、心が和んだ」現象名編です。
ワインなどが熟成中に減る現象
問題:ワインやウイスキーなど熟成を要する酒において、熟成中に水分・アルコール分が蒸発し最終的な量が目減りすることを、「何の取り分」というでしょう?
木製の樽は気体を通しますので、酒に含まれる水分やアルコール分は熟成期間中に蒸気となって少しずつ樽から出ていき、結果、出荷時には酒量が熟成開始時より減少してしまいます。
この「目減り分」にもちゃんと呼び名がついているのです。
この現象について昔のウイスキー職人たちは「きっと天使がこっそり飲んでいるに違いない。でも天使に分け前を与えているからこそ、おいしいウイスキーができるのだ」と考えたそうです。
この言い伝えが元になっているのでしょう、日本のウイスキー会社も「天使にウイスキーの一部を献上することでウイスキーはますますおいしくなっていきます」や「おいしいウイスキーになるために、天使のお助けが必要になります」という説明文を各社のホームページに載せています。
ロマンチックな発想
ということで、答えは「天使の取り分(分け前)」でした。
「ウイスキーの樽には天使が棲んでいる」という発想も含め、なんてロマンチックな表現なのでしょう。
ちなみに、熟成期間が長いほど「天使の取り分」は多くなりますので、それに比例して値段も高価になる傾向にあるそうですよ。
今後ワインやウイスキーを召し上がる際には「天使の取り分」のことも思い浮かべると、より一層味わい深く感じられるのではないでしょうか。
天使なぞなぞ?
最後に「天使」に関するクイズを2問。
問題:てんしはてんしでも、電車の先頭にいる「てんし」は誰でしょう?
問題:てんしはてんしでも、人をだます悪い「てんし」は何でしょう?
クイズというよりは、これはもうなぞなぞですね。
答えは「運転士(うん・てんし)」「ペテン師(ぺ・てんし)」でした。
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