クイズ:お箏の絃は何本でしょう?
2021.07.022021年08月28日
私たちの身近にある心理現象アレコレ
「見ちゃダメ!と言われるほど見たくなっちゃう」現象
こんにちは。かつて心理学をかじったことのある、クイズ好き伊東ちゃいこです。○○しちゃダメと言われれば言われるほど、なぜかその禁止されたことをしたくなっちゃいませんか。実はその現象は古今東西共通のものであり、ちゃんと名称までついているのです。
見ちゃダメと禁止されると見たくなる
ある行為を禁止されるとかえってそれをしたくなる現象のことを【カリギュラ効果】といいます。伊米合作映画『カリギュラ』は、内容が非常に過激だったため一部地域で上映が禁止されますが、それがかえって人々の興味を掻き立てることになり、結果、映画は大ヒットしました。
『パンドラの箱』や『鶴の恩返し』で、禁止されていたのに箱を開けたり部屋を覗いたりしたのも同様の現象です。
クイズでこの名称を初めて知り「へ~、こんなことにも名前がついているんだ」と驚きましたが、その後調べてみると「日常的に経験しながら気にも留めていなかった、実は名を持つ心理現象」がいくつもありましたので、今回はその中から3つの現象を紹介したいと思います。
月日の経過が年々早く感じられるように
カレンダーを見て「もう9月か。なんだか月日の経つのが年々早く感じられるなぁ」と思った方、その現象は19世紀【ジャネの法則】にて、「大人になるほど時の経過が早く感じられるようになる」と説明がなされています。昔から多くの人が実感していることなのですね。
ということで今後はさらに「え、もう今年も終わり?」の感覚が強まることに……。悔いの残らないようにやりたいことをやって毎日ゴキゲンに過ごしたいものですね。
天気予報のお姉さんに親近感を抱く
テレビの天気予報で見かける気象予報士。
文字通り、繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果です。頻繁に流れるCMソングや売り出し中の新人タレントさんなどに対して、また、近所のスーパーやなじみの飲食店のスタッフさんに対して同効果は生じやすいと思います。
先日クイズで「単純接触効果の別名は?」と出題されました(答えは、米心理学者ザイアンスが提唱したので【ザイアンスの法則】)。かつて学んだ心理学に、最近始めたクイズで思いがけず再会し「おお~」と感激すると同時に、クイズの守備範囲の広さを改めて認識したのでした。
占いの内容が自分に当てはまる!
占いの際「自分のことをズバリ言い当てている」と思ったことはありませんか?
「明るくふるまっているけれど実は傷つきやすい一面がある」「才能があるのに上手に生かせていない」などの誰にでも当てはまる曖昧な内容なのに、「自分に当てはまる」「この人、私のことをよくわかってくれている」と思い込んでしまう現象のことを【バーナム効果※】といいます。
※米興行師バーナムの名に由来。また、米心理学者フォアの名をとって【フォアラー効果】とも。
この効果は恋愛やビジネスの場面でも生じます。当人は自分をわかってもらえたことで、心が軽くなったり勇気づけられたりするのでプラスの面もあると言えますが、一方で、この信じさせる効果を悪用した詐欺などの事例もありますので、負の側面についても知っておくといいですね。
アンテナを張っていれば、もっと興味深い現象に出合えるかもしれません。さまざまな心理現象のこと、知らないよりは知っている方がなにかと有益ですし、人生も楽しくなりそうです。
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